松蔭浩之監督×中村真夕監督『PLAY ROOM』

松蔭浩之 (監督) × 中村真夕 (監督)
映画『PLAY ROOM』について【6/6】

2018年2018年12月8日(土)~21日(金)まで、シネマート新宿にてレイトショー公開

公式サイト 公式twitter (取材:わたなべりんたろう 協力:熊野雅恵)

『L I O N』場面2『L I O N』
わたなべ 三船敏郎も最初は照明部でした。食うためにこの世界に入ってそのうちに「俳優をやりなさい」と周りに言われて俳優になった人で。俳優さんは顔が綺麗な人が多いですが、本物の俳優さんだったりは顔なんか本当は気にならないですよね。こちらが取材した中では北川景子さんや中谷美紀さんは自身の綺麗な顔を気にしていないし普通に気さくで面白い人という感じでした。

松蔭 デヴィット・ボウイもそうだったんじゃないかな。一回商売になると分かったから演じ続けているけれどナルシシズムはなかったように感じます。

わたなべ ナルシシズムは表現者には不要ですよね。どこかで捨てないと。

松蔭 むしろ現代美術をやっている僕とかお笑いの人のほうがナルシシズムは高いのではないでしょうか。

わたなべ お笑いの人はナルシシズムあるのでしょうか。お笑いの方を何人か知っていますがそうは感じないかな。

中村 男性監督は自分のこと好きな人が多いですよね。

松蔭 自分のことが好きと言えば、福島くんには会えて良かったと思います。福島くんほど自分を信じているということを前提にパフォーマンスというか生きている人はいないよね。『モダン・ラブ』の効果もあったのかもしれないけどいい時期に出会えたと思います。『モダン・ラブ』上映中にトークイベントに出たのですがそのトークで大好きになったというか、女房子供がいなかったら一晩中ずっと一緒にいたい、飲んでいたいと思うようになりました。

わたなべ 福島くんは、そんなにいい女みたいなものですか(笑)。

松蔭 ええ。福島組とか自分の周りにいる人の気持ちが分かりました。中村さんとも『モダン・ラブ』の最終日で初めて会って、余った映画のチケットを買ってもらって。

わたなべ 恋が芽生えそうなシチュエーションですね。若林さんと佐々木くんが初めて会っと時に『ゴースト・イン・ザ・シェル』を観に行ったみたいですけど。

松蔭 実は参加監督5人が集まって飲んだことがなくて公開初日も福島くんが『モダン・ラブ』の地方上映で参加できないんですけど。上映期間中はできるだけゲストをお招きしてトークをする予定です。

わたなべ いろいろな経緯や監督同士の仲を知れば知るほどいい映画ですね。リピーターも出そうですし、懐の深い映画だと思います。

『クローンハート』場面2『クローンハート』松蔭 映画を観て宿題として持ち帰ったけどやっぱり「あれって何だったっけ……?」という感じでリピーターは出るかもしれないですね。そうなれば嬉しいです。

わたなべ タイトルの『プレイルーム』は誰が決めたのですか?

松蔭 上映が決まってから、パッとナリオ君が決めました。最初は『そのスクリーンにはストリッパーがいた(仮)』みたいな昭和っぽいタイトルでしたが。

わたなべ そうだったんですね。今回のインタビューは「今まではドキュメンタリーがメインになっているけど実はフィクションの映画を撮りたい」同志として、こちらは真夕さんを応援という形で入りました。

中村 最近はフィクションで『午後の悪魔』という短編も撮っています。

わたなべ どのような内容ですか?

中村 芹澤興人さんが主演で、子供にいたずらしたとママ友たちに間違えられる公園ホラーです。

わたなべ それは観るのが楽しみです。松蔭さんはフィクションを撮らないのですか?

松蔭 高校時代の頃8ミリで映画を撮って以来、映画監督という意気込みで撮ったのは1本だけです。それも何故か今作の参加作品と同じく17分で、会田誠主演で千葉の九十九里の海でオールロケしてカメラは『アルビノの木』の監督の金子雅和で撮りました。ある絵描きの1日の話でしたが、あの作品は2012年に完成させて幾つかの映画祭に出した中で福岡のインディペンデント映画祭で奨励賞を取りました。それの続編を撮りたいと考えています。主人公の若い時を考えていて、なぜ絵描きになったのかというところを撮ろうかと。ものすごくお金のかかるストーリーで、家を一軒燃やしてお父さんのメルセデスベンツに乗って家出をするという少年の話です。30代の時に隔週でネット小説のスタイルで書いていた話が元で、その1エピソードを映画にしようと思っています。全体のタイトルは『The setting sun』で斜陽という意味です。その中の『砂山』という章を会田誠主演で撮りました。

わたなべ お金がかかるということは、家を一軒燃やすという設定と車を変えればいいのではないでしょうか(笑)。家を燃やすにもコツがありますしね。『ササンボ』で助監督をした時に家を燃やすシーンのロケハンを担当しましたので必要とあればインタビュー外として後でお伝えします。本日は貴重な話を含めて、ありがとうございました。

ナリオ監督×福島拓哉監督×佐々木誠監督×若林美保さんインタビュー

( 取材:わたなべりんたろう 協力:熊野雅恵 )

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PLAY ROOM出演:若林美保,渋川清彦,イギリス人,間庭裕基,佐伯日菜子,草野康太,須森隆文,園部貴一,高橋卓郎,稲村梓

などわ』 監督:ナリオ プロデューサー:川端直樹 原作:『などわ』イギリス人 脚本:荒井元郎・ナリオ 撮影:木村和行 照明:堀口健 録音:田中秀樹 ヘアメイク:吉村幸 衣装:杉山薫 音楽:仲村千秋 助監督: 川岸陵 撮影助手:浦俊介 制作:青木伸仁 スチール:丸山恵理 デザイン:渡辺美菜 メイキング:ミヤモトタダヨシ 製作:東京想舎・ClumsiestOffice

LION』 監督・脚本・撮影・編集:松蔭浩之 音楽:ヤマユウキ、Complesso Plastico、松蔭浩之 協力:佐藤陽香、羽吹理美、新垣一平、株式会社JET-ON、ミヅマアートギャラリー

クローンハート』 監督・脚本・編集:中村真夕 プロデューサー:ナリオ 撮影:木村和行  録音・整音:古谷正志 音楽:Youki Yamamoto 協力:アレイホール、有限会社パッソ・パッソ

熱海の路地の子』 監督・撮影・編集:佐々木誠 原作:帯谷有理『路地の子』 楽曲:帯谷有理「頽廃ジュネ」 協力:ハラカナエ a.k.a. HALa9000 、渡辺大記、新居幸治(Eatable)、株式会社machimori

Floating』 監督・脚本:福島拓哉 プロデューサー:本井貞成・岩本光弘・福島拓哉 撮影監督:木村和行 照明:高橋拓 録音:難波俊三 美術:菊地実幸 ヘアメイク:後藤陽香乃 助監督:田村専一 制作担当:ショウジタツヤ 音楽:トルコ石・河原弘幸(floating mosque) 監督助手:渡辺イチ 撮影助手:池田蝶子 制作助手:かげやましゅう 記録:谷口大樹 車両:川口紘 カラリスト:丸山祐司 協力:久保田辰也、ナリオ、プロダクション花城、Pickpic、ベンジャミン・プリュボ、日本ロハス、ninetytwo13、木主弘之、PARIBAR、あおい書店、福島竜治、福島美歩、福島初奈 製作:P-kraft

© 2018プレイルーム製作委員会 公式サイト 公式twitter

2018年2018年12月8日(土)~21日(金)まで、
シネマート新宿にてレイトショー公開

2018/12/16/09:16 | トラックバック (0)
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