今週の一本

インビクタス/負けざる者たち

( 2009 / アメリカ / クリント・イーストウッド )
クリント・イーストウッドとネルソン・マンデラ。二人のカリスマが目指す世界とは?

富田 優子

『インビクタス/負けざる者たち』12009年の映画界はクリント・イーストウッドの年だったと言い切っても過言ではない。メガフォンを取った『チェンジリング』(08)、『グラン・トリノ』(08)が相次いで公開され、ともに高評価を得た。特に主演も兼ね、俳優引退宣言をした『グラン・トリノ』に至っては、その俳優人生を誰もが予想だにしなかった衝撃的な方法で完璧に締めくくり、私達は涙ながらにその崇高な姿を見送ったものである。賞レースとは無縁だったが、もはやそういうものを超越し、イーストウッドの存在そのものが殿堂入りというか、ほとんど神の領域に達したのではないかとさえ思う圧巻ぶりだった。
そんな感慨もまだ色褪せぬうちに、またまたイーストウッド監督最新作が公開される。今年5月で御年80歳、驚異的なペースで質の高い作品を世に送り続けるイーストウッド御大だが、最新作『インビクタス/負けざる者たち』(09)もファンの期待を裏切らない、心に響く作品に仕上がっていたのにはただただ感服するばかりだ。
今回、御大が題材に取り上げたのは、南アフリカ共和国の黒人初の大統領ネルソン・マンデラだ。アパルトヘイト(人種隔離政策)を推し進める白人政権によって27年間も政治犯として投獄され、アパルトヘイト撤廃後の1994年に大統領に就任し国を立て直すなど、まさに波瀾万丈の人生を送っている人物だ。映画はマンデラ(モーガン・フリーマン)が釈放され、大統領に当選したシーンから始まるが、彼が1995年の南ア開催のラグビーW杯で自国の代表チームを優勝させ、人種差別や経済格差に喘ぐ国民の心を一つにまとめようとする過程を描いている。

筆者もスポーツには時に人智を越える力があると思っている。例えば、2006年サッカーW杯ドイツ大会では、内戦終結間もないアンゴラやコートジボワールが出場し、疲弊した国民を勇気づけたという話には心打たれた。また、昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも侍ジャパンが連覇し、日本中が大いに盛り上がったことも非常に思い出深い。下手な政治家の演説よりもスポーツのほうが人心を惹きつけ、一体感を感じることが多々あるのだ。WBCの優勝が決まった瞬間、家電量販店の大型テレビの前で見も知らない人同士がハイタッチをしたり、抱き合ったりできるのは、興奮や歓喜を共有していたからに他ならない。
マンデラが着目したのは、ラグビーW杯。自国開催ゆえ予選免除での初出場が決まっているが、その弱さはぶっちぎりもので、国の恥とまで酷評されている。そんなチームがイングランド、トンガ、ニュージーランドなどの世界の強豪国と戦い、勝ち抜くのは不可能だと誰もが思っていた。しかも、南アにとってラグビーは白人の象徴。チームは主将のフランソワ(マット・デイモン)以下白人選手ばかりで、黒人選手は1人だけ。試合でも白人は南アを応援するが、黒人は対戦国を応援する有り様。それはその対戦国のチームが好きで応援するということではなく、自分たちを長く虐げてきた白人憎さゆえの反動的な行為だ。

『インビクタス/負けざる者たち』2マンデラにとって最大の悩みは国内の人種間の対立だ。黒人達は彼が大統領になったことを熱狂的に歓迎し、崇拝するのだが、白人達はそれを苦々しく思い、彼らからの報復を怖れている。大統領府でもマンデラの大統領就任を受けて白人のスタッフは辞めようと荷物をまとめる者が続出する始末。フランソワの両親の家でも黒人の若い女性がメイドとして働いているが、家族は彼女の存在など眼中にない。
そんな状況を憂慮し、まずマンデラは自分の護衛に黒人と白人の混合チームを周囲の反対を押し切って結成した。「白人に大統領の警護をさせるのは危険だ」「あいつら(白人)は俺たち(黒人)を殺した奴らだ」と護衛班リーダーのジェイソン(トニー・ギゴロギ)が反発するのは、当時の状況からすれば自然の発想だったのだろう。当然すんなりまとまるわけはなく、互いに警戒感を抱きながら任務に当たることになる。またマンデラは、辞めようとする白人スタッフにも「国のためにあなた方の力を貸してほしい」と辞意を翻意させようと説得する。
そしてラグビー。W杯での初出場初優勝を目指し、その協力をフランソワに要請する。フランソワはマンデラの国を思う熱意、彼のカリスマ性に強く感動し、負け癖のついたチームを立て直そうと一念発起する。「南アは変わる。俺たちも変わるんだ」と。

現状を打破して変化を起こしたければ、そのためにはまず自分から行動しなくてはいけないというイーストウッドの姿勢は、『グラン・トリノ』とも共通している。だが、本作では変化を望むだけではなく、もう一歩踏み込んで、ゆるすこと、和解することを最大のテーマに掲げている。自分を過酷な状況に追い込んだ白人への憎しみを捨て、自分から積極的に彼らと向かい合い、黒人でもなく白人でもなく、南ア人の「一つの国家」をつくりたいと訴えるマンデラ。他者をゆるし、和解を受け入れる。このことは南ア国内だけの問題ではなく、まさに今の世界に最も必要とされていることだ。現在は世界各地で紛争やテロが勃発し、そのたびに他者への憎悪が広がり、また争いが起こり・・・の繰り返しだ。その悪循環を断つためには、自らがまず進んで憎むべき相手をゆるし、和解の姿勢を見せることなのだ。本作は南ア国内の話として描かれているが、そのテーマ性は全世界の混沌とした現状にも通用する、気高いものだ。イーストウッドの世界を見つめる視線の鋭さと深さには、恐れ入るばかりだ。

マンデラは大統領で、国家の最高権力者なのだから、例えば人種融和を推進する法律をつくり、国民に半ば強制的に融和策を図ることも可能だったはずだ。だが、彼は上からの押しつけではなく、白人、黒人の双方が自発的に和解することを望み、全ての国民の希望や誇りになるようなものとして、ラグビーを選んだ。白人主体のスポーツで黒人からは憎悪の対象となっているチームだが、チームはフランソワのリーダーシップで変化していく。黒人の貧困地区で子供達にラグビーを教えることになったときも、最初は戸惑いを隠せなかったが、一緒にボールを追いかけているうちに、選手も子供達も笑顔を見せ次第に打ち解けていくさまは爽やかで微笑ましい。また、当初は黒人と白人で反目し合っていたマンデラの警護班が、休み時間に一緒にラグビー(の真似事)に興じる姿にも心温まる。そう、ちょっとしたことから人は和解のきっかけをつくれるものなのだ。W杯本番に向けて、人々の心が徐々に集約していくエピソードが随所に挿入されていて、人間はまだまだ捨てたものではないな、と嬉しくなる。

『インビクタス/負けざる者たち』3とは言え、さすがイーストウッド。白人達がマンデラに強いてきた悲痛な過去を再現することも忘れていない。W杯の試合の合間に、チームはロベン島刑務所の見学に出かける。そこは27年間の長きにわたってマンデラが幽閉されていた場所だ。マンデラが収容されていた独房もその当時を再現しており、フランソワは複雑な思いでその独房に入る。四半世紀以上も幽閉され、それを強いた白人への憎しみを捨て、全ての国民のために命を懸けているマンデラの偉大さと、白人の過ちを改めて噛みしめる。マンデラが心から白人をゆるすとしても、だからといって彼らの過ちが不問にされたわけではない。自分たちの過ちを率直に認め、それを忘れることなく心に刻まなくてはいけない。それでこそ、真の和解が達成されるのではないか。クライマックスに向けて、だんだんと盛り上がりを見せていた流れを一度あえて断ち切ってでも、ここにロベン島のシーンを挿入したことは、ただの「めでたしめでたし」的な話で終わらせるのではなく、過去は決して忘れてはならないという教訓をイーストウッドは打ち込んでいる。

戦前の予想を覆し、チームの快進撃は続き、とうとう決勝のニュージーランド戦まで勝ち上がった。フランソワは、両親と妻の他にメイドの黒人女性のために決勝戦のチケットも確保する。このときの彼女の心の底からの嬉しそうな表情が印象的だ。彼らが並んで座って一つのチームを一緒に応援する日が来ることを、いったい誰が想像し得たことだろうか。マンデラの行ってきたことが実を結びつつあることを感じさせる。
だが、筆者の心が最も動かされたのは、ラグビーのルールに疎いマンデラ警護班の黒人の一人が、優勝が決まった直後に「俺たちが(優勝したのか)?」と勝利を確認するセリフだ。彼の意味する「俺たち」。白人を警護班に加えるときには、ジェイソンの「あいつらは俺たちを殺した」というセリフがあったが、そのときの「俺たち」は黒人だけを指していた。また、フランソワがゲキを飛ばした「俺たちも変わるんだ」の「俺たち」はチームの白人選手を指していた。だが、このシーンでは違う。ここでの「俺たち」というのは、黒人も白人も関係なく、南アの全ての人を指しているのだ。それも彼が心から自然に発している。この決勝戦直後の「俺たち」というセリフを言わせるためだけに、イーストウッドはこの映画をつくったと言ってもいいだろう。人種間のわだかまりが溶け、国民の心が一つになったことをこの一言で見事に言い表している。

本作では、マンデラの国に懸ける不屈(インビクタス)の精神に加えて、弱いチームが次第に強くなっていくという、スポ根的な要素もブレンドされているため、ストレートな感動が味わえる。そして、大いなる希望も。イーストウッドの作品でここまで高らかに希望を謳い上げた作品はない。人間たるもの、憎悪を抱いて生きていくよりは、希望を抱いて生きていたい、と誰もが願う。憎悪よりはゆるしを、対立よりは和解を、そんな当たり前のことがなぜ今の世界はできないのか、とイーストウッドは本作を通して問いかけている。
この南アの例をとってみても、人間やればできる、まさに“YES,WE CAN”なのだ。全世界の人が少しずつでも変化できれば、世界全体が変わることへの期待が込められている作品だ。

イーストウッドのフィルモグラフィーを振り返ってみると、本作はある意味、彼らしからぬ映画なのかもしれない。『ダーティハリー』シリーズや『許されざる者』(92)などの西部劇ではお馴染みの、彼のドレードマークと言うべき銃は警護班が職務のために携帯している程度で、ほとんど登場しない。何よりもマンデラ自身が銃や権力で物事を解決しようなどと、はなから思っていないからだ。
それこそがイーストウッドの進化の証だ。そして、その進化こそが多くの映画ファンの心を捉え、尊敬を集めている所以である。前作『グラン・トリノ』では最終的には自ら銃を放棄し、本作では銃や力に頼らずとも、ゆるしや和解をなし得る方法を描き、新たなステージに立ったと言えるイーストウッド。彼のフィルモグラフィーは、奇しくもマンデラの人生と似ている。本作には描かれていないが、政治犯として投獄される前のマンデラは、反アパルトヘイトの闘士として軍事組織を指揮しており、暴力によって問題を解決しようとしていた。だが、そのために国家反逆罪で逮捕され囚われの身となり、刑務所で憎悪を捨て去り、ゆるしと和解の道を探ろうとしたのだ。そんなマンデラの人生に共鳴し、イーストウッドが彼の物語を映画化したのは、もはやイーストウッドの使命であるように思え、感慨を深くする。それに世界で最も敬愛される政治家の一人であるマンデラを映画化するのに、世界で最も尊敬される映画監督の一人であるイーストウッドほど、ふさわしい監督は他にあるまい。

クリント・イーストウッドとネルソン・マンデラ。2人の世界的カリスマが目指す到達点は同じだ。この世界から憎悪が消え去り、人々が争いをやめて和解し、一つになること。そんな二人の思いが凝縮された本作をスクリーンで観ることができて、本当に幸せだ。熱い感動と大いなる希望を、ぜひとも映画館で確認していただきたいと思う。

(2010.1.26)

インビクタス/負けざる者たち 2009 アメリカ
監督/製作:クリント・イーストウッド 脚本:アンソニー・ペッカム 原作:ジョン・カーリン
撮影:トム・スターン 美術:ジェイムズ・J・ムラカミ 編集:ジョエル・コックス,ゲイリー・D・ローチ
出演:モーガン・フリーマン,マット・デイモン
2009 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.

2010年2月5日(金)丸の内ピカデリー他、全国ロードショー

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  • 監督:クリント・イーストウッド
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2010/01/30/15:03 | BBS | トラックバック (17)
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