僕は妹に恋をする
(c)2006「僕妹」フィルムパートナーズ
2007年1月20日
恵比寿ガーデンシネマ、新宿武蔵野館他全国ロードショー
松本 潤、初の単独主演作。
600万部の大ヒットコミックが、心を打つほどに切なく、美しく待望の映画化。
高校三年生の双子の兄妹、頼(より)と郁(いく)の、
決して報われることのない切ない愛を描いたラブストーリー『僕は妹に恋をする』。
残酷なほどに純粋な2人の恋心と揺れ動く感情を、『blue』の安藤尋監督が美しく描きあげる。
映画単独初主演となる松本
潤を中心に注目の新星たちが織りなすあまりにも純粋な恋の物語
主人公の容姿端麗で成績優秀な双子の兄・
頼を演じるのは、「嵐」の松本潤。ドラマ「花より男子」や映画『東京タワー』、そして蜷川幸雄演出の「白夜の女騎士(ワルキューレ)」
では主演を務め、その演技力が高く評価されている。意外にも、映画は本作が初の単独主演となる。撮影現場を訪れた原作者の青木琴美が
「私の頭の中にしかいなかったはずの頼がそこにいた」とその佇まいを絶賛し、頼の難しい役どころを、繊細に演じきっている。
妹の郁に扮するのは、
セブンティーンのカリスマモデル出身で、ドラマ「ダンドリ。?Dance☆Drill」の主演を演じ、女優として注目を集めている新星、
榮倉奈々。邪念や計算なしに頼を想う純粋さと、包み込むような笑顔を持つ郁が誕生した。
郁に思いを寄せる頼の親友・矢野に
『スウィングガールズ』『NANA』と、爽やかな存在感で大ヒット作に出演を続ける平岡祐太。また、郁から頼を奪おうとする友華には、
可憐な魅力でグラビアを席巻する小松彩夏。頼と郁の母親役に浅野ゆう子が扮し、安定感のある演技を見せる。
600万部を突破した大ヒット作をベースに安藤尋監督が普遍的なラブストーリーを創出
原作は、『少女コミック』(小学館)
に連載されていた青木琴美の大人気同名コミック。禁じられた恋に身を焦がす双子の兄妹を描いた衝撃的な内容と過激な描写、
そして兄妹という障害を乗り越えて純粋な思いを貫こうとする恋心が10代の女の子を中心に共感と話題を呼んだ。"僕妹(ぼくいも)
"の愛称で呼ばれると共に、全10巻の単行本が累計600万部を売り上げるという大ヒット作品となっている。
"絶対に結ばれることがないからこそ純粋な愛"という原作の核を抽出し、脚本、
監督を務めたのは、『blue』(03)で市川実日子に第24回モスクワ国際映画祭最優秀女優賞をもたらした安藤尋。また、
頼と郁の二人、そして矢野と友華の4人の物語とすることで、それぞれの人の愛し方が浮かび上がる。より幅広い世代、
そして男女ともに訴える、普遍的な物語に仕上がった。
劇中の大半を占める舞台である学校に表情を与える光の移ろいをキャラクターの心情に重ねながら捉えたのは、
安藤作品の常連、鈴木一博(撮影)と上妻敏厚(照明)。安藤監督の特徴である長回しのシーン等、固い信頼関係が伺え、
その映像に上質感を生んでいる。また、音楽を手がけたのは国内外で活躍する音楽家・大友良英。
クリスタル・ケイによる珠玉のラブソング
クリスタル・ケイが唄うエンディング・テーマ、「きっと永遠に」はこの作品の為に書き下ろされた。
映画の世界観をそのままに美しい余韻を残す、珠玉のラブソングが誕生した。
双子の兄妹の頼(より・松本潤)と郁(いく・榮倉奈々)は、同じ学校に通う高校三年生。
幼い頃はシロツメ草の草原で無邪気に結婚の約束をしたほど仲がよかったが、最近はなぜか、
頼の郁への態度はすっかり冷たくなっている。頼の変化を悩みながらも、二段ベッドの上に眠る頼に、自分に思いを寄せる矢野
(平岡祐太)にどう答えるべきかを相談する郁。「……郁の好きにしろよ」。返事はやはり冷たい。
しかし、ある夜、眠っていた郁は、自分の唇にキスをしようとしている頼に気がつき目を覚ましてしまう。頼から「ずっと好きだった」
「俺を選ぶなら郁からキスして」と思いをぶつけられた郁は、戸惑いながらもキスをして頼の思いに応える。
そしてそのまま2人は初めて結ばれるが――。
【企画】
600万部の大ヒットコミックを映画化するにあたり、プロデューサーは原作ファンの学生だけではなく、
より幅広い層に向けて共感を呼ぶ世界観を作り出すことができる安藤尋氏に監督を依頼。
「双子の兄妹が恋愛をするという刺激的な内容だからこそ、逆に、純粋な恋愛というテーマにもっていけるのではないか」
と安藤氏が興味を示し、監督が決定する。05年春からプロット作成開始。
【脚本化】
原作を脚本化するにあたって、大きな課題となったのは2点。原作の魅力のひとつである、エロティックな描写をどうするか。そして、
クライマックスをどう描くか。
前者に関しては、肉体を直接的に描写するのではなく、頼と郁の内面的な描写にスライドさせることで着地。そのため、
原作の膨大なエピソードはそぎ落とし、頼、郁、矢野、友華という4人のキャラクターが内面に抱えているものを抽出し、
新たに映画的なシチュエーションを提供した。
一方、これまでにあった兄妹間の恋愛を描いた映画とは違うものを描きたいという監督の熱意が後者の出発点だった。
それが禁忌であればあるほど、2人が結ばれるポイントがラスト近くになるのがセオリーだが、そのポイントを早い段階に置き、
その後の心の揺れを描きたいというチャレンジングな構成でいくことに決定。
【原作者・青木琴美氏との対面】
プロットの段階で、兄妹なのに好き合っている2人を、親や社会の外圧的要因によって引き離すのではなく、エピソードの積み重ねで、
ラストをどう迎えるかに苦心していた安藤監督。そんな折に、原作者である青木琴美氏と食事をする機会が。そして後日、
青木氏の担当編集者から安藤氏に「とにかく自由に、原作に縛られないで作ってください」というメッセージが届けられる。これにより、
脚本化に勢いが生まれた。
【キャスティング】【ロケハン】【ホン読み】【クランクイン】【安藤組の撮影スタイル】
【キャラクターの心情とシンクロする学校の風景】【特製二段ベッド】【クランクアップ】
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監督・脚本:安藤 尋
1965年、東京都生まれ。大学在学中より映画の現場に参加。89年より、フリーの助監督として活動を始める。93年監督デビュー。
2001年に撮影された『blue』(03)では、主演の市川実日子が第24回モスクワ国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した。
主な作品に『pierce LOVE&HATE』(96)『dead BEAT』(99)『ココロとカラダ』(04)
5本オムニバス作品『ZOO』の「ZOO」(05)などがある。
プロデューサー:尾西要一郎
1961年、山口県生まれ。多摩美術大学在学中、日活企画部での企画アシスタントを経て、プロデューサーになる。主な作品
「BLUESHARP」(三池崇史監督/98)、「富江」シリーズ4作(及川 中監督、光石冨士朗監督、清水 崇監督、中原
俊監督/99~02)、「案山子KAKASHI」(鶴田法男監督/01)、「稀人」(清水 崇監督/04)、「DV ドメスティック・
バイオレンス」(中原 俊監督/04)など。
脚本:祢寝彩木
1979年生、東京都出身。日本映画学校在学中より荒井晴彦氏に師事。主な脚本作品『素敵な夜、ボクにください』(中原 俊監督/06)
などがある。
音楽:大友良英
1959 年生まれ。ギター、ターンテーブル奏者。作曲家。さまざまなバンドやプロジェクトでギターを担当するほか、ソロ、
または自身のバンドなどで、世界的に活動を展開している。また、テレビや映画の音楽も多数手がける。代表作に『青い凧』(田壮壮監督/
93)、『風花』(相米慎二監督/00)、『アイデン&ティティ』(田口トモロヲ監督/03)、『カナリア』(塩田明彦監督/04)
などがある。安藤尋監督作品『blue』も手がける。
撮影:鈴木一博
『裸足のピクニック』(矢口靖史監督/93)、『この窓は君のもの』(古厩智之監督/95)でPFF製作作品に参加。『不貞の季節』
(00)、『ヴァイブレータ』(03)、『やわらかい生活』(05)など廣木隆一監督作品。『avec mon mari アベック
モン マリ』(99)、『NANA』(05)など大谷健太郎監督作品の撮影を担当。
最新公開作は『小さき勇者たち~GAMERA~』(田崎竜太監督/06)。
僕は妹に恋をする
©2006「僕妹」フィルムパートナーズ
出演:松本 潤 榮倉奈々 平岡祐太 小松彩夏 浅野ゆう子
監督:安藤尋
原作 :青木琴美(少女コミック/小学館刊)
2時間2分/カラー/ビスタ/DTSステレオ
配給:東芝エンタテインメント公式HPhttp://www.bokuimo-themovie.com/
2007年1月20日、
恵比寿ガーデンシネマ、新宿武蔵野館
他全国ロードショー
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