新作情報

『デルタ 小川国夫原作オムニバス』

期間中イベント開催!
8月8日(日)佐々木誠(映画監督):「フラグメント」のドキュメンタリー監督が見たデルタ
8月9日(月)ヨシノトランス(ミュージシャン):楽曲提供「ハシッシ・ギャング」ライブ
8月10日(火)アニメ「花子」上映。イベントで好評の女子ユニットHOPPEの新作追加上映
8月11日(水)七里圭(映画監督):「眠り姫」の監督がデルタとその監督たちを解剖する
8月12日(木)平松れい子(舞台演出家):プロデュース仲田と小川作品の舞台、映像化のこと
8月13日(金)町田マリー(女優):「美代子阿佐ヶ谷気分」主演女優とデルタの意外な関係
8月14日(土)富田克也(映画監督):空族と「他界」の高野貴子が『小川国夫原作』を語る
8月15日(日)下窪俊哉(作家・『アフリカ』編集者):秘蔵音源と共に旅する小川文学
8月17日(火)坪川拓史(映画監督):トリノグランプリ「美式天然」、新作「アリア」など
8月20日(日)佐久間麻由(女優):「誘惑として、」出演。主演「名前のない女たち」9月公開

2010年7月24日(土)より、
渋谷アップリンクXにて1ヵ月にわたりロードショー上映中!

INTRODUCTION

「誘惑として、」
「誘惑として、」/与那覇政之監督 「他界」
「他界」/高野貴子監督 「ハシッシ・ギャング」
「ハシッシ・ギャング」/小沢和史監督
今春刊行された「弱い神」で再評価も高まる‘内向の世代’を代表する作家、小川国夫の文学世界を初の映像化!
小川の文学作品は、極限まで形容を排した簡潔な文体で知られ、自らの信仰とする聖書の世界をモチーフにしたもの、郷土であり創作の場であった静岡県・大井川流域の言葉や風土を用いたフィクション、実際の体験や見聞などをベースとした私小説的なものなどが題材とされている。三本の短編からなるオムニバス作品の今作が、難解ともされる小川文学作品を、どのように映像化したのか注目である。

小川国夫略歴

1927年静岡県藤枝市生まれ。青年期にカトリック入信、学徒動員、ヨーロッパ留学を経て、1957年に私家版「アポロンの島」を刊行。それが作家・島尾敏雄に絶賛され、商業雑誌に登場。“内向の世代”の作家として注目された。1986年「逸民」で川端康成文学賞、1994年「悲しみの港」で伊藤整文学賞、1998年「ハシッシ・ギャング」で読売文学賞。2000年に本芸術院賞受賞。2005年日本芸術院会員に就任。2006年旭日中章受章。2008年4月8日、肺炎のため永眠。本年4月、最後の長編小説「弱い神」が刊行された。

多彩な出演者

東京グランギニョルでカルト的人気を博し、先鋭的な舞台表現、美術活動でその動向が注目され続けている飴屋法水、今秋主演作「名前のない女たち」(佐藤寿保監督)の公開を控える佐久間麻由、映画『美代子阿佐ヶ谷気分』『人間失格』の本多章一、映画『初恋』の松浦裕也、太田省吾の転形劇場の元メンバー井上弘久、串田和美、宮城聰作品など数々の舞台に出演する渡辺敬彦、版画家の青木鐵夫、アンダーグラウンドシーンで注目のミュージシャン土肥ぐにゃり、女優であり振付師の金崎敬江、映画『タガタメ』『カメレオン』の川屋せ っちん、ポールダンサーのMIKIEなどジャンルを越えた多数のアーティストが集結した。
音楽には、trico!(良原リエ)、ヨシノトランスが参加している。

2010年7月24日(土)より、
渋谷アップリンクXにて1ヵ月にわたりロードショー上映中!

作品紹介

「誘惑として、」 ( 2010年/24分/HD )

「誘惑として、」2「誘惑として、」3作家の岩原は、老いによる言葉の枯渇感、書くことへの危機感を抱えていた。岩原は、自身の著作の読者である老人・半田のもとに出向く。半田が話す“書く”ことへの希求と過去の兵隊時代の記憶。岩原はいつしか半田の語りにのみ込まれ、自己が抱える問題の深淵へと降りていくのだった。長編小説「マグレブ、誘惑として」の一章『薬の仲間』と短編「駅の明り」の二作を原作に、作家岩原が直面する創作と生への苦悩、そして復活の予兆を静謐に描く。

監督 与那覇政之沖縄県生まれ。多摩美術大学芸術学部二部上野毛校卒。自作『アタラクシア』『ゆらぎの憧憬』で水戸短編映画祭、IFF98、審査員特別賞受賞。のちに『ゆらぎの憧憬』は横浜美術館に所蔵される。奥秀太郎監督作品『USB』『ドモ又の死』、坪田義史監督作品『美代子阿佐ヶ谷気分』カメラマン担当など数多くの映像を手掛けている。

[キャスト] 飴屋法水 井上弘久 佐久間麻由 本多章一 鈴木宏侑
[スタッフ] 監督・脚本・撮影・編集:与那覇政之 美術・音楽:吉方淳二 音楽:trico!(良原リエ)短篇ヴァージョンのみ

 

「他界」 ( 2010年/20分/HD )

「他界」2「他界」3半田栄造という老人が失踪する。彼の甥・三上とその従兄弟・神崎、また老人の知り合いだった小説家・柚木は探しに出る。老人はどこへ行ったのか。そして、三上は何故懸命になって探すのか。老人の娘・政代は何をしようとしているのか。柚木の見たものは・・・藤枝の土地を舞台に歴史と時間が交錯する。

監督 高野貴子日本大学芸術学部で映画作りを学ぶ。その後、映画に魅せられた仲間たちと映画作りを始める。その集まりをインディペンデント映像制作集団「空族」とし、2003年『雲の上』(映画美学校映画祭2004スカラシップ受賞)、2007年『国道20号線』などを制作、撮影を担当する。現在『サウダージ』制作中。公式

[キャスト] 渡辺敬彦 吉森展士 荒木海香 相沢虎之助 井川拓 栗原重雄 臼井太衛 青木鐵夫
[スタッフ] 監督・脚本・撮影・編集:高野貴子 制作・脚本:井川拓 スタジオ録音・整音:山崎巌 CG:吉田英文

「ハシッシ・ギャング」 ( 2010年/24分/HD )

「ハシッシ・ギャング」2「ハシッシ・ギャング」3幻聴を追いかけて街をさまよう“私”。彼がたどり着いた夜の墓場には、麻薬に溺れて自らの幻聴に没頭する男たちの姿があった。そんな「傾聴族」の仲間入りをした“私”は、その仲間の一人・木南に勧められて麻薬ハシッシを覚える。そんなある日、“私”は一年前に消息を絶った女・りさ子の声を幻聴に聞く。“私”と木南は、りさ子の幻聴の意味を追いかけはじめる・・・。第50回読売文学賞受賞の短編小説「ハシッシ・ギャング」(文藝春秋刊)の表題作を原作に青年たちの日常に潜む哀しみや幻想を描く。

監督 小沢和史静岡県出身。多摩美術大学芸術学部二部上野毛校卒。PFF2000入選、IFF2000入賞、水戸短編映像祭準グランプリなど、インディーズで活躍し、アメリカやモナコの映画祭等にも参加。

[キャスト] 松浦祐也 土肥ぐにゃり 金崎敬江 川屋せっちん MIKIE
[スタッフ] 脚本・編集・監督:小沢和史 撮影:山崎大輔 照明:宮下昇 音楽:ヨシノトランス/モリケン(solaris hour)

2010年7月24日(土)より、
渋谷アップリンクXにて1ヵ月にわたりロードショー上映中!

http://www.delta-movie.com/

弱い神 [単行本]
弱い神
ハシッシ・ギャング [単行本]
ハシッシ・ギャング

2010/08/02/22:01 | トラックバック (0)
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