ナリオ (監督) × 福島拓哉 (監督) ×
佐々木誠 (監督) × 若林美保 (女優)
映画『PLAY ROOM』について【6/7】
2018年2018年12月8日(土)~21日(金)まで、シネマート新宿にてレイトショー公開
公式サイト 公式twitter (取材:わたなべりんたろう 協力:熊野雅恵)
わたなべ 全体的に若林さんを脱がしている人が少ないように感じました。
ナリオ 僕はなるべくエロは排除したいと思っていました。
福島 僕はなるべく乳首とか出したい派なのですが(笑)、若林さん主演ということで裸にするとひねりがないと思ったので、裸にはするが丸出しにはしないということは最初から決めていました。
わたなべ 佐々木くんの作品は丸出しの裸から始まっていますね(笑)。
若林 私だけじゃなく、須森さんもなっています(笑)。
佐々木 須森さんの役は、当初は黒人の俳優さんで考えていたのですが直前で違うなと思って変えました。須森さんのことは以前から知っていて、最近の出演作での彼がどれも良かったので、ピンと来て声かけました。
わたなべ 須森くんは塚本監督作品、日本版「10年」、来年は倉本聡さんの民放の昼帯ドラマに1年出演するそうです。
佐々木 この作品は、帯谷有理さんの『路地の子』という同じテキストで、違う土地の路地で異なる監督、異なるキャストが撮影するという連作シリーズがあったのですが今作は20年振りの新作です。『路地の子』は有名な映像作家の方も何人か監督しています。 学生時代に『路地の子』シリーズを観てかっこいいなと憧れていたので今回できて夢が叶いました。
わたなべ 『路地の子』シリーズは知らなかったです。佐々木くんや福島さんは重度のシネフィルですが、若林さんは映画に詳しいですか?
若林 観るときは観るという感じです。最近はちょこちょこ観ているかな。
佐々木 若林さんと初めて会った時タイミングが合ったので、ぼくは『ゴースト・イン・ザ・シェル』を一緒に観に行きました。ぼくが参加するまでの今作の経緯はいろいろありすぎたので割愛しますが。
福島 自分が入ると決まったのは今年の1月で、ナリオさんからは3月末までに完成させて欲しいというオーダーがあったので、その通りにしました。簡潔に言うと、途中で抜けた2人がアマチュアであって、新たに入った3人(福島、佐々木、中村)はプロだったので期日内に仕上げたということです。
若林 わたしから見たら、みんなそれぞれ個性も違うし、意見も違うので面白かったです。自分が違う意見を言ったところで喧嘩になる訳でもなくああそうなんだという感じでした。
佐々木 これが20代だったら揉めますよ。でも、もうみんな大人なので(笑)。
福島 『裸over8』というオムニバスシリーズにプロデュース参加していたので、オムニバスでミニシアターで映画を公開することがどれだけ大変かをわかっています。そこで我を出し合っても打ち合わせも進まないし本当に仕方がない。みんなが違うことをやっているので、目的に辿り着くために何をどうするか、どのように折り合いを付けていくか、ということを考えていました。リーダーのナリオさんが頑張ってくれてそこに甘える形にはなりました。
わたなべ 「後は任せておけば大丈夫だ」と思える人たちが集り信頼し合って作品を作ったということですね。5本繋がったのはいつですか?
ナリオ 今年の6月ぐらいでしたね。
わたなべ 出来上がったものを観てまずはどう思いましたか?
ナリオ 先程も言ったように非常にバランスの良いものができたなということ、そして一番はホッとしました。当初は16周年だったので作り始めてから4年が経過してしまいましたので。また、中村真夕さんが素晴らしい役者さんを連れて来て下さいました。
若林 佐伯日菜子さんは本当に真面目な方だし素晴らしかったです。ご自身の有名な役は怖い感じの役、どちらかと言うと私のやったカウンセラー役の方が合うという感じでしたが、もう一つの方をやってみたいとのことで男性の恋人役になりました。
ナリオ 聞きたいのですが若林さんは演じるうえで割と緊張する方なのですか?
若林 緊張というか、どういう感じなのだろうなぁとは思っていました。わたしは相手の出方を見ますね。どういう人なのだろう?と探って行って分からないとやりにくいのですが、そういう人はいなかったです。
わたなべ 若林さんは色々な現場を経験されていますけど今作においてきついということは特になかったですか?
若林 なかったです。
ナリオ 自分の現場は大変だったかもしれません。てっぺんを越えて2時間寝てもらって、3時間後にはまたメークが始まってまた撮るみたいでしたから。
『などわ』 監督:ナリオ プロデューサー:川端直樹 原作:『などわ』イギリス人 脚本:荒井元郎・ナリオ 撮影:木村和行 照明:堀口健 録音:田中秀樹 ヘアメイク:吉村幸 衣装:杉山薫 音楽:仲村千秋 助監督: 川岸陵 撮影助手:浦俊介 制作:青木伸仁 スチール:丸山恵理 デザイン:渡辺美菜 メイキング:ミヤモトタダヨシ 製作:東京想舎・ClumsiestOffice
『LION』 監督・脚本・撮影・編集:松蔭浩之 音楽:ヤマユウキ、Complesso Plastico、松蔭浩之 協力:佐藤陽香、羽吹理美、新垣一平、株式会社JET-ON、ミヅマアートギャラリー
『クローンハート』 監督・脚本・編集:中村真夕 プロデューサー:ナリオ 撮影:木村和行 録音・整音:古谷正志 音楽:Youki Yamamoto 協力:アレイホール、有限会社パッソ・パッソ
『熱海の路地の子』 監督・撮影・編集:佐々木誠 原作:帯谷有理『路地の子』 楽曲:帯谷有理「頽廃ジュネ」 協力:ハラカナエ a.k.a. HALa9000 、渡辺大記、新居幸治(Eatable)、株式会社machimori
『Floating』 監督・脚本:福島拓哉 プロデューサー:本井貞成・岩本光弘・福島拓哉 撮影監督:木村和行 照明:高橋拓 録音:難波俊三 美術:菊地実幸 ヘアメイク:後藤陽香乃 助監督:田村専一 制作担当:ショウジタツヤ 音楽:トルコ石・河原弘幸(floating mosque) 監督助手:渡辺イチ 撮影助手:池田蝶子 制作助手:かげやましゅう 記録:谷口大樹 車両:川口紘 カラリスト:丸山祐司 協力:久保田辰也、ナリオ、プロダクション花城、Pickpic、ベンジャミン・プリュボ、日本ロハス、ninetytwo13、木主弘之、PARIBAR、あおい書店、福島竜治、福島美歩、福島初奈 製作:P-kraft
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