ナリオ (監督) × 福島拓哉 (監督) ×
佐々木誠 (監督) × 若林美保 (女優)
映画『PLAY ROOM』について【4/7】
2018年2018年12月8日(土)~21日(金)まで、シネマート新宿にてレイトショー公開
公式サイト 公式twitter (取材:わたなべりんたろう 協力:熊野雅恵)
監督作品『熱海の路地の子』 『マイノリティとセックスに関する、極私的恋愛映画』や19年公開の話題作『ナイトクルージング』など、常に物議を醸す作品で知られる佐々木誠が、映像作家・帯谷有理の伝説的テクスト〈路地の子〉を、熱海を舞台にして映画化。熱海の路地裏ですれ違った「女」を尾行する「私」のパラフィリア的冒険譚。
わたなべ ナリオさんの『などわ』の製作の経緯はどのようなものでしたか?
ナリオ 「イギリス人」というバンドがいまして、代表曲が『などわ』なのですが、その曲が僕はとても好きだったのです。最初は、そのMVを作ろうという話がメンバーと出ていたのですが、それならいっそ映画を作ろうという話になりました。それとは別に同時期に若林美保さんを主演にした映画の製作をしないか、という話が来たんです。だったら、それを合わせたものにしようということで『などわ』という映画にしました。
わたなべ イギリス人は出演していますか?
ナリオ バンドメンバーとして出演しています。
わたなべ イギリス人の音はどのような感じですか?
ナリオ パンクですね。『などわ』のMVも作りました。若林さんと渋川さんにも出て頂きました。そのMVがエピソードゼロ的な感じで、そのMVを観てから映画『などわ』を観ると良く分かります。なぜ二人が出会ったかという出会いのエピソードがわかります。
わたなべ そのMVは必見ですね。
若林 髪の立った人が表を歩いた時の周りの目が素敵でした(笑)。
わたなべ イギリス人のメンバーは何人いるのですか?
ナリオ 撮影当時は6人でしたが今は5人です。
わたなべ KEEさんとは今作の前に会ったことはありましたか?
若林 初めてです。共演して、とても面白かったです。
わたなべ お2人のとても印象的なベッドシーンがありましたね。
ナリオ あのシーンはクレーンを入れて撮影しています。ベッドシーンは僕の大好きな映画で薬師丸ひろ子さんの『Wの悲劇』へのオマージュなのです。1カットを全く同じことをしています。カメラの動きからセットまで。電気をカチカチとやったりするところも。薬師丸ひろ子さんと世良公則さんとのシーンです。
若林 実際に『Wの悲劇』を観せてもらって「こういうのやりたい」と説明を受けました。
佐々木&福島 あー! あのシーンか!!
わたなべ そうだったんですね。全く気づかなかったですが、そう言われると確かにそうですね。、知らなくても面白いシーンです。『Wの悲劇』の脚本の荒井晴彦さんを知っているので伝えておきます(インタビュー後の12/1にあったシナリオ作家協会のシンポジウムで荒井さんに会ったので伝えました)。
ナリオ 小道具の位置も同じです。こだわって何回もテストしました。
若林 何回もやりましたよね!
ナリオ 撮影場所は僕の自宅です。一番こだわってやりました。
わたなべ 佐々木さんと福島さんは何かオマージュはありますか?
佐々木 僕はこれまで作ったほとんどの作品で『バック・トゥ・ザ・フィーチャー』にオマージュを捧げているシーンがありますが今回は一番わかりやすいです。ドクの家に飾っている同じ時計をわざわざ熱海に持って行って劇中で使っています。あとマーティが持っている兄弟と一緒に写っている写真とかも小道具で使っています。『バック・トゥ・ザ・フィーチャー』好きはニヤリとしますよ。
わたなべ 細かすぎて伝わらないモノマネみたいで全く分からないです(笑)。
佐々木 『マイノリティとセックスに関する、極私的恋愛映画』ではスケボーに乗っています。これも『バック・トゥ・ザ・フィーチャー』です。
わたなべ 乗っているだけじゃないですか(笑)。
『などわ』 監督:ナリオ プロデューサー:川端直樹 原作:『などわ』イギリス人 ほか
『LION』 監督・脚本・撮影・編集:松蔭浩之 ほか
『クローンハート』 監督・脚本・編集:中村真夕 プロデューサー:ナリオ 撮影:木村和行 ほか
『熱海の路地の子』 監督・撮影・編集:佐々木誠 原作:帯谷有理『路地の子』 ほか
『Floating』 監督・脚本:福島拓哉 プロデューサー:本井貞成・岩本光弘・福島拓哉 ほか
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