キム・ギドク
一日限りの世界三大映画祭
2012年3月30日(金)、シアター・イメージフォーラムにて開催!
『アリラン』
©2011 KIM Ki-duk Film production.現在、韓国の鬼才、キム・ギドク監督の最新作『アリラン』がシアター・イメージフォーラムで公開中だ。
3年の沈黙を破って発表した本作は、カンヌ国際映画祭<ある視点>部門最優秀作品賞を受賞。世界が認める巨匠でありながらも映画を撮れなくなるという袋小路に入り込んだ自分自身を内省するだけでなく、一級のエンターテインメントとして見事な復帰作となった。
監督がこれまでに撮った作品は15作品。その多くが世界の映画祭で賞賛され、カンヌ、ベルリン、ヴェネチアと世界三大映画祭を制覇する快挙を成し遂げている。そこで『アリラン』公開記念として、世界三大映画祭受賞作を集めた“キム・ギドク 一日限りの世界三大映画祭”が開催されることになった。
ベルリン映画祭・監督賞受賞『サマリア』(04)、ヴェネチア映画祭・監督賞受賞『うつせみ』(04)、そして2011年カンヌ映画祭の本作『アリラン』を特別上映する。
キム・ギドク監督
中学卒業後、工場勤務を経て海兵隊に入隊。90年にパリにわたり絵画を学ぶ。93年に帰国して脚本を書きはじめ、96年に『鰐(ワニ)』で監督デビュー後は、1年に1本のペースで映画を作り続けてきた。学歴社会と言われる韓国の中でも異色の経歴を経て、世界的映画監督にのぼり詰めた異端児。『悲夢』から4年近い沈黙の後、2011年『アリラン』で復帰した。現在、最新作『ピエタ』を韓国で撮影中。天涯孤独と信じてきた非情な金貸し業の男の前に母親だと名乗る女性が現れる。悪のDNAはあるのかという、挑戦的なテーマで、また世界を驚かす作品となりそうだ。カンヌ映画祭への出品も視野にいれ、完全復活した鬼才の今後に、注目が集まっている。
©2011 KIM Ki-duk Film production.『アリラン』( 91分/2011年 )
カンヌ映画祭〈ある視点〉最優秀作品賞!!
『悲夢』撮影中の事故を引き金に、ギドクは韓国映画界と一切の接触を断ち、山奥の小屋で隠遁生活を始める。そこで自分にカメラを向け、ここ数年間秘めていた思いを赤裸々に語り始める……。監督・脚本・撮影・編集・音響・美術・出演のすべてギドクがつとめた自問自答ドキュメンタリー。
『サマリア』( 95分/2004年 ) ベルリン映画祭監督賞!!
出演:クォク・チミン、ハン・ヨルム、イ・オル 配給:ショウゲート女子高生ヨジンは父と二人暮らし。親友のチェヨンはお金を貯めるために援助交際をしている。嫌悪感をもちながら見張り役をしているヨジンの前で、警察から逃げようとしたチェヨンが窓から身を投じてしまう。
親友の死後、ヨジンはチェヨンの客に会い、関係を持ちお金を返していく。それを知ったヨジンの父は……。
2012年3月30日(金)、シアター・イメージフォーラムにて開催!
主なキャスト / スタッフ
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