
第 94 回アカデミー賞®国際長編映画賞ショートリスト選出
第 74 回 カンヌ国際映画祭<国際批評家連盟賞>受賞
Playground/校庭


2025年3⽉7日(金)、新宿シネマカリテ、
シネスイッチ銀座他全国公開!
大人にはうかがい知れない、子供の視点で描かれる学校
その悪夢のような日常をサバイブする 7 歳の少女の葛藤、
そして恐怖にも似た不安心理をあぶり出す鮮烈な映像世界
大勢の子供たちが教室で学び、休み時間に校庭を元気よく駆け回る学校は、みずみずしい生命力に満ちあふれた場所だ。ところが小さな子供の目を通してその日常を写し取ると、多くの大人たちが抱くイメージは打ち砕かれる。ベルギー映画『Playground/校庭』は、どこにでもありそうな小学校の敷地内に舞台を限定し、全編を主人公である7歳の少女の視点で紡ぎ上げた生粋の“学校”映画だ。その徹底された演出手法は、さながら没入型のスリラー映画のような並外れた緊迫感と臨場感を生み、子供にとってあまりにも過酷な現実を生々しくあぶり出す。
1984 年、ブリュッセル生まれのローラ・ワンデル監督が鮮烈な長編デビューを飾った本作は、第 74 回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、国際批評家連盟賞を受賞。さらにロンドン映画祭で新人監督賞に輝くなど、世界中で 29 の賞を獲得し(2024 年 11 月時点)、第 94 回米アカデミー賞国際長編映画賞のショートリストにも選出された。大人にはうかがい知れない子供の世界を、斬新なスタイルで捉えたその映像世界は、驚くべき密度の映画体験を実現し、アーティスティックな完成度の高さにおいても傑出した出来ばえとなった。


7歳のノラが小学校に入学した。しかし人見知りしがちで、友だちがひとりもいないノラには校内に居場所がない。やがて ノラは同じクラスのふたりの女の子と仲良しになるが、3つ年上の兄アベルが大柄なガキ大将にいじめられている現場を目 の当たりにし、ショックを受けてしまう。優しい兄が大好きなノラは助けたいと願うが、なぜかアベルは「誰にも言うな」 「そばに来るな」と命じてくる。その後もイジメは繰り返され、一方的にやられっぱなしのアベルの気持ちが理解できない ノラは、やり場のない寂しさと苦しみを募らせていく。


- カメラは、いっときも少⼥から離れず、表情だけを追い続ける。
観客は、彼⼥の内側に籠る孤⽴、孤独、苦しみ、哀しみを、最も近い距離で共有する。
本作は「ありふれた教室」で起こる学校版「サウルの息⼦」だ。
彼⼥の⾝の丈から覗く学校世界は、無垢でも平穏でもない。
兄妹たちの“涙の抱擁”に始まり、最後は、また彼らの“涙の抱擁”で終わる。
この涙の変遷。この痛みは、何なんだ。恐るべき映画だ。
――⼩島秀夫(ゲームクリエイター) - ハッとさせられる現実に胸が締め付けられる衝撃のラスト
誰かをしっかり抱きしめて、そのぬくもりを感じていたくなる
――河瀨直美(映画作家) ※「瀬」は旧字体の「瀨」 - すごいものを観た。ただそれに尽きる。
すごい映画じゃない。だって映画を逸脱している。
震えた。⼀夜明けて余韻がまだ残っている。
こんな体験は初めてかもしれない。――森達也(映画監督/作家)


出演:マヤ・ヴァンダービーク,ガンター・デュレ,
カリム・ルクルー(『またヴィンセントは襲われる』(24)),ローラ・ファーリンデン(『ハッピーエンド』(18))
2021 年/ベルギー/フランス語/72 分/ビスタ/5.1ch/
原題: Un Monde/英題:Playground/日本語字幕:岩辺いずみ
提供:ニューセレクト 配給:アルバトロス・フィルム 後援:駐日ベルギー大使館 映倫区分:G
©2021 Dragons Films/ Lunanime
2025年3⽉7日(金)、新宿シネマカリテ、
シネスイッチ銀座他全国公開!
![サウルの息子 [DVD]](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/P/B01FS30KRQ.09._SCMZZZZZZZ_.jpg)
- 監督:ネメシュ・ラースロー
- 出演:ルーリグ・ゲーザ, モルナール・レヴェンテ, ユルス・レチン, ジョーテール・シャーンドル, アミタイ・ゲダー
- 発売日:2016/8/2
- おすすめ度:
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