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巨匠ロベール・ブレッソンによる、映画史に輝く最高傑作
『バルタザールどこへ行く』『少女ムシェット』
4Kリストア・デジタルリマスター化されて全国で公開

『バルタザールどこへ行く』画像『バルタザールどこへ行く』 『少女ムシェット』画像『少女ムシェット』

公式サイト 公式twitter

2020年10月30日(金)より新宿シネマカリテほか全国順次公開

死後20年を経ても今なお世界中の映画ファンから愛され続けているフランスの巨匠ロベール・ブレッソン。彼が遺した作品群の中でも映画史に残る最高傑作とも評される『バルタザールどこへ行く』と『少女ムシェット』の二作品が、4Kリストア・デジタルリマスター化されて劇場公開される運びとなった。

『バルタザールどこへ行く』は、ドストエフスキーの長編小説『白痴』の挿話から着想を受け、一匹のロバと少女マリーが辿る無慈悲な運命を描いた寓話的物語だ。純粋さから悪の道へと堕ちていく少女マリーを演じたのは、当時 17 歳のアンヌ・ヴィアゼムスキー。後に『中国女』(1967)に主演してジャン=リュック・ゴダール監督と結婚、ゴダール作品のミューズの1人となるアンヌ・ヴィアゼムスキーのデビュー作となる。本作は、第 27 回ヴェネチア国際映画祭審査員特別表彰をはじめ数々の映画賞を受賞し、映画史に残る最高傑作として今も多くの映画人を魅了し続けている。

『少女ムシェット』は、カトリックの作家ジョルジュ・ベルナノスの小説『新ムシェット物語』を原作に、孤独で、惨めで、あまりに哀れな少女の受難劇を描く。ブレッソンは、本作ではこれ以上にない厳格なフレーミングと、最小限に抑制した俳優たちの演技により、欺瞞に満ち、残酷さを隠し持つ現実世界を冷徹に映し出していく。鮮烈な印象を残すラストシーンは、ベルイマン、タルコフスキー、ジャームッシュら多くの映画監督たちを魅了し、映画史に残る名場面として今も語り継がれる、ブレッソンの問題作にして伝説の一作だ。

両作品とも過酷な現実に翻弄される少女の数奇な運命を描いており、少女の姿に仮託して現実を見つめるブレッソンの厳しい眼差しには、現代に通じる部分が大きい。50年以上前の古典的な作品と敬遠していたような人も、是非この機会に両作品を劇場で鑑賞してみてはいかがだろうか。

バルタザールどこへ行く

STORY 小さな農村で、農園主のジャックと幼なじみのマリーは、生まれたばかりのロバに「バルタザール」と名づけ可愛がる。だが年月が経ち、バルタザールは別の飼い主のもとへ。やがて逃げ出したバルタザールは、美しく成長したマリーと再会し、まるで愛し合う恋人たちのように慰め合う。だが運命は、バルタザールにもマリーにもあまりも過酷な試練を与えていく。マリーの両親は誇り高さゆえに没落し、マリーもまた不良少年ジェラールに拐かされ悪徳の道に落ちていく。バルタザールもまたマリーのもとを引き離され、次々と人手に渡っていく……。

『バルタザールどこへ行く』場面画像1 『バルタザールどこへ行く』場面画像2

監督・脚本:ロベール・ブレッソン
撮影:ギラン・クロケ 美術:ピエール・シャルボニエ 音楽:シューベルト、ジャン・ヴィーネル
編集:レーモン・ラミー 製作代表:マグ・ボダール(パルク・フィルム)
出演:アンヌ・ヴィアゼムスキー、フランソワ・ラファルジュ、フィリップ・アスラン、ナタリー・ジョワイヨー、ヴァルター・グリーン、ジャン=クロード・ギルベール、ピエール・クロソフスキー、ロバのバルタザール
4K リマスター カラーグレーディング:クリスティアン・ボスケ
原題:AU HASARD BALTHAZAR|1966 年|スランス・スウェーデン|96 分|モノクロ|スンダード
配給:コピアポア・フィルム+ lesfugitives ©1966 Argos Films – Parc Films – Athos Films – Svensk Filmindustri

少女ムシェット

STORY 重病に苦しむ母と、酒に溺れ暴力を振るう父。自分が面倒を見るしかない赤ん坊を抱え、14歳のムシェットは、貧しい生活のなか、ひたすら孤独な日々を過ごしていた。家でも学校でも居場所のないムシェットは、森の中に逃げ込むが、突然の嵐で道に迷ってしまう。やがて森をうろつく密猟者のアルセーヌと遭遇したムシェットは、その夜、彼に強姦される。翌朝帰宅した少女は、母親の死去という悲劇に見舞われる。いつものように牛乳をもらいに出かけたムシェットは、ただ一人、村はずれの池に向かう……。

『少女ムシェット』場面画像1 『少女ムシェット』場面画像2

監督・脚本:ロベール・ブレッソン 原作:ジョルジュ・ベルナノス「新ムシェット物語」
撮影:ギラン・クロケ 美術:ピエール・ギュフロワ 音楽:クラウディオ・モンテヴェルディ、ジャン・ヴィーネル
編集:レーモン・ラミー 製作代表:アナトール・ドーマン
出演:ナディーヌ・ノルティエ、ジャン=クロード・ギルベール、マリー・カルディナル、ポール・エベール、ジャン・ヴィムネ、マリー・ジュジーニ
4K リマスター カラーグレーディング:クリスティアン・ボスケ
原題:MOUCHETTE|1967 年|スランス|80 分|モノクロ|スンダード
配給:コピアポア・フィルム+ lesfugitives © 1967 Argos Films – Parc Films

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2020年10月30日(金)より新宿シネマカリテほか全国順次公開

2020/10/27/19:34 | トラックバック (0)
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