韓国映画の鬼才・キム・ギドク製作/脚本による本作は、敵地・韓国で理想の家族を演じる4人の北朝鮮スパイの姿を描いた異色の感動作。スパイたちは隣家の韓国人ダメ一家と接するうちに、ニセ家族同士でも心を開き始めるが、大失態を犯してしまい、母国に残した各々の家族の命と引き換えに「隣の家族の暗殺」を命じられるが――。本作『レッド・ファミリー』の一般試写会に10組20名様をご招待します。
◆会場:一ツ橋ホール (東京都千代田区一ツ橋2-6-2-3F)
◆『レッド・ファミリー試写』(メールでご応募の場合は件名)と、「お名前・ご住所・電話番号 ・年齢」を明記の上、こちらのアドレスか、メールフォームからご応募下さい。
◆応募締め切り:2014年9月11日(木)応募受付分※応募者多数の場合は抽選となります。
◆公式サイト:http://redfamily.gaga.ne.jp/
註)ご提供いただいた個人情報は、本プレゼント以外の目的では一切使用いたしません。また、個人情報そのものも招待状発送後一週間で破棄します。当選者の発表は、招待状の発送をもってかえさせていただきます。なお、当選に関するお問合せへの回答はいたしかねます。予めご了承下さい。
第26回東京国際映画祭観客賞受賞
レッド・ファミリー
鬼才キム・ギドクが放つ、温かい衝撃。
ラスト、全てを覆す、ニセ家族が4つの命を賭して打つ
「世界で1番切ない芝居」に大号泣!!
http://redfamily.gaga.ne.jp/
2014年10月4日(土)より新宿武蔵野館他全国順次公開
鬼才キム・ギドクが、南北統一への切なる祈りを込めて放つ異色の感動作!
人も羨む仲睦まじい家族は、実は赤(アカ)の他人同士。任務遂行のために家族を演じる4人の北朝鮮スパイだった──。斬新な設定と、予期せぬ笑いと驚きに襲われる全く先の読めないストーリー、ラストに待つ衝撃の展開で、観る者全てのハートを射ぬき、第26回東京国際映画祭(13)で客席からの圧倒的な支持を集めて観客賞に輝いた必見の一作。
製作と脚本・編集を手掛けるのは、彼以外には絶対に生み出せない問題作を、世に突きつけ続けるキム・ギドク。『うつせみ』(04)でヴェネチア国際映画祭監督賞、さらに『嘆きのピエタ』(12)で同映画祭金獅子賞を受賞するなど、世界から絶対的な評価を贈られる。今や、真のアートを求める者たちから熱くリスペクトされる存在だ。
そのギドクが監督に指名したのが、フランスで映画とデジタル・アートを学び、これが長編映画監督デビュー作となるギドクの秘蔵っ子、イ・ジュヒョン。彼の短編アニメーション映画を観たギドクが、「人間が受ける苦痛を理解し、生きることに悩みながらも、温かい視線を持っている」と突出した資質を看破し、渾身の脚本を託した。完成した本作を観たギドクが、「私が予想した以上の出来栄えだ」と唸ったほどの、新時代を担う才能の誕生だ。
理想の家族を演じる北朝鮮のスパイ 本当の家族愛に気づいてしまった彼らが、迫られる究極の選択とは?
誠実な夫、美しい妻、優しい祖父に愛らしい娘──彼らは、人も羨む理想の家族だ。ところが、家に入るとその関係は一変、彼らの正体は妻役が班長を務める北朝鮮のスパイ集団だ。今日も隣の韓国人一家は、くだらないことで言い争っている。自分勝手な夫、家事の出来ない妻、人生に疲れた祖母、いじめられっ子の息子──典型的なダメ家族だ。しかし、彼らが起こすトラブルに巻き込まれるうちに、スパイたちは本物の家族の姿に憧れを抱き、やがてニセ家族同士でも心を開き始める。そんな中、夫役のスパイの妻が脱北に失敗したと聞いた班長は、手柄を立てて助けようとするが、逆に大失態を犯してしまう。母国に残した各々の家族の命と引き換えに4人に与えられた最後のミッション、それは「隣の家族の暗殺」だった――。
妻役を演じる班長に扮するのは、韓国で大ヒットを記録した『ボイス』(02)のキム・ユミ。良妻賢母の表の顔と、3人に罵声を浴びせ、高圧的に隊員を率いる裏の顔を持ち、加えてコミカルな味わいや、母国に娘を置いて来た悲しみも滲ませる、振り幅の広い難しい役を見事に演じた。夫役のスパイには、『宿命』(08)のチョンウ。非情になりきれない、心優しき男を繊細に演じた。祖父役には、韓国を代表する名バイプレイヤーとして知られる、『大統領の理髪師』(04)『グッド・バッド・ウィアード』(08)のソン・ビョンホ。明日への希望を託された娘役には、パク・ソヨン。出演時は17歳だった新人俳優だが、本作で国際的に注目され今後の活躍が期待される。
任務に、いや人生そのものに、疑問を感じ始めたスパイたちに突き付けられる過酷な指令。ラストに待つ、絶体絶命のスパイたちが命を賭して打つ「世界一切ない大芝居」とは。大いなる衝撃と感動があなたを襲う。
観客の胸に刺さってほしいという想いが叶った、東京国際映画祭観客賞の栄誉
本作は、第26回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品され、一般上映時には、すべて満席を記録した。映画の強烈なメッセージに感動した観客たちは目頭を熱くしながら、舞台挨拶に立った監督と俳優に、長く大きな拍手喝采を送った。その結果、本作は観客賞受賞の栄誉に輝いた。この賞は、映画祭に参加した観客の投票から授与されるという点でより深い意味を持つと、スタッフキャスト全員が感じている。
長編映画監督デビュー作で、多大な成果を収めたイ・ジュヒョン監督は、受賞に対して、「観客の胸に刺さってほしいという想いが伝わったことに、心から感謝しています。映画を通じて、国家の理念から生まれる痛みや、家族の大切さについて、改めて考える機会になることを願っています」と語っている。
さらにジュヒョンは、各国で上映されることへの想いを次のように伝えている。「映画への夢を抱いて走ってきましたが、長編映画を作ることが常に遠くに感じられ、多分私には叶えられない夢だと思ったことも少なからずありました。今回、尊敬するキム・ギドク監督の脚本で映画を撮れたのは、私にはあまりにも大きな幸運でした。長編映画デビュー作がこの作品で、本当に幸せです。シナリオで感じた温かい人間味とメッセージが、観客の皆さんに伝わることを願っています。」
尊敬する師から“希望の光となる映画”を作ることを託された新人監督
フランスの学校で映画を学んでいた時、キム・ギドク監督の作品に多大な影響を受けたイ・ジュヒョンは、「学業を終えた後、一番最初にすべきことは、韓国に戻って、キム・ギドク監督に会いに行くことだと思いました」と語る。キム・ギドク製作・脚本の『プンサンケ』を監督したチョン・ジェホンの助けを借りて、面会が叶ったという。ちなみに、『プンサンケ』は本作で、班長と夫役のスパイが映画館で見る映画として使われている。「宿題のチェックを受けるように、キム・ギドク監督に自分の作品を、お見せしました。」とジュヒョンは、その時のことを振り返る。この出会いがきっかけとなり、ジュヒョンは本作の監督に指名されることになった。
製作と脚本・編集を手掛けたキドクは、「人間とは、家族とは何かを問い、南と北の将来を考えた時に、一筋の希望の光となる映画を作りたかった」と語る。彼が書き上げた脚本を初めて読んだ時のことを、ジュヒョンは次のように思い出す。「人間の善と悪が共存している、温かい物語です。南北分断の話ですが、私たちの民族の苦痛はもちろん、ひいては全人類の苦しみ、さらには国家の理念から生まれる個人の葛藤までも描いています。読み終えた瞬間の感動を、今でもハッキリと覚えています。本作を演出するに当たり、その感動を忘れないようにすることと、脚本のメッセージを何よりも大切にすることが、最も重要なことでした。」
すべての人間は、生まれた瞬間から、必ずしも自分で選べるわけではない共同体に所属する。家族、社会、国家に至るまで、いくつかの共同体の中で生きていくことになるのだ。ジュヒョンは、「そこから生まれるアイデンティティーの悩み、共同体の理念、それによって発生するパラドックスを描きたかった」と語る。
出演:キム・ユミ,チョンウ,ソン・ビョンホ,パク・ソヨン,パク・ビョンウン,
カン・ウンジン,オ・ジェム,カン・ドウン,ソン・ミンス
監督 : イ・ジュヒョン
製作総指揮 : キム・ギドク 製作 : キム・ドンフ
脚本 : キム・ギドク 撮影監督 : イ・チュニ 美術 : チョン・ヘウォン
編集 : キム・ギドク 編集 : キム・ヒョク 照明 : パク・ジソン 舞台音響 : キム・ジヒョプ
録音 : イ・ソクチュン 音楽 : チェ・イニョン 視覚効果 : イ・ジャンウク 衣装 : キム・ジナ
提供:ギャガ、WOWOW 配給:ギャガ
原題:RED FAMILY/2013年/韓国/100分/カラー/ビスタ/5.1chデジタル/字幕翻訳:朴 理恵
©2013 KIM Ki-duk Film. All Rights Reserved.
http://redfamily.gaga.ne.jp/
2014年10月4日(土)より新宿武蔵野館他全国順次公開
- 監督:キム・ギドク
- 出演:チョ・ミンス, イ・ジョンジン
- 発売日:2014/01/08
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- 監督:チョン・ジェホン
- 出演:ユン・ゲサン, キム・ギュリ, キム・ジョンス, ハン・ギジュン, チェ・ムソン
- 発売日:2013/01/25
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