「カイエ・デュ・シネマ」誌 2012年度ベストワン
2012年カンヌ国際映画祭コンペティション部門招待作
2012年シカゴ国際映画祭ゴールド・ヒューゴ賞、シルバー・ヒューゴ賞主演男優賞、撮影賞受賞
2012年シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2012
最優秀作品賞、監督賞受賞
2012年ロサンゼルス映画批評家協会賞 外国語映画賞
『ポーラX』『ポンヌフの恋人』レオス・カラックス最新作
『ホーリー・モーターズ』公開記念
レオス・カラックス特集上映
http://www.eurospace.co.jp/detail.html?no=457
2012年3月23日(土)~4月5日(金)、渋谷・ユーロスペースにて開催!
『ポーラX』以来13年ぶりの長編となるレオス・カラックス監督『ホーリー・モーターズ』が、4月6日(土)よりユーロスペース、シネマカリテほかにて公開されるのを記念して、ユーロスペースにて、レオス・カラックス特集上映をおこなうことが決定した。“恐るべき子ども”とカンヌで喝采を浴びた処女作『ボーイ・ミーツ・ガール』から、東京の街で撮影された2008年の短編『Tokyo!(メルド)』まで、寡作な映画作家の珠玉の5作品と掌編2作を一挙上映する貴重な機会をお見逃しなく!
入場料金:一般1500円/大学・専門学校生1300円/会員・シニア1100円
『ホーリー・モーターズ』の前売り券ご提示で1000円
『ホーリー・モーターズ』
4月6日(土)ユーロスペース、シネマカリテほか全国順次ロードショー!
監督・脚本:レオス・カラックス/撮影:キャロリーヌ・シャンプティエ、イヴ・カープ/出演:ドゥニ・ラヴァン、エディット・スコブ、エヴァ・
メンデス、カイリー・ミノーグ、ミシェル・ピコリ、レオス・カラックス
2012年/フランス・ドイツ/フランス語/115分/原題:HOLY MOTORS/DCP/カラー
提供:ユーロスペース、キングレコード/配給:ユーロスペース
【STORY】人生から人生へと旅を続けるオスカー氏の1日。彼は運転手のセリーヌだけを供に、メイク道具を満載した、舞台裏のようなリムジンで、パリの街を移動する。それぞれの場所で、ある時は大企業の社長、またある時は殺人者、物乞い、怪物、そして父親へと変身する。オスカー氏はそれらの人物なりきり、役を演じることを楽しんでいるように見えるが、カメラはいったいどこに? そして彼の家、家族、そして休息の場所はいったいどこにあるのだろうか?
ボーイ・ミーツ・ガール
( Boy Meets Girl/1983年/フランス/104分/モノクロ/35㎜/ヴィスタ )
監督・脚本:レオス・カラックス/撮影:ジャン=イヴ・エスコフィエ/
出演:ミレーユ・ペリエ、ドニ・ラヴァン、エリー・ポワカール
配給:メダリオン・メディア
84年のカンヌ映画祭で上映されるや、“恐るべき子ども”“ゴダールの再来”と一躍脚光を浴びた、カラックス22歳の長編処女作。5月の夜、パリの裏街を舞台に、失恋したばかりの少年アレックスが美しい少女ミレーユと出会い、やがて悲劇的な結末を迎えるまでを、ベルベットのように艶やかなモノクローム映像で綴る。河面の反射、街の光など、夜闇にうかぶ光が宝石のように刻まれた画面は、フィルム・ノワールやヌーベルヴァーグの雰囲気を漂わせながら、まぎれもなく80年代の「魂の状態」を伝えている。
併映:マイ・ラスト・ミニット
( My Last Minute/2006年/オーストリア・フランス/1分/カラー/35㎜ ) 監督・出演:レオス・カラックス
ウィーン国際映画祭の予告編。「今夜、煙草をやめる」とタイプしたカラックスが手にしたものは――。
汚れた血
( Mauvais Sang/1986年/フランス/119分/カラー/35㎜/ヴィスタ )
監督・脚本:レオス・カラックス/撮影:ジャン=イヴ・エスコフィエ/
出演:ジュリエット・ビノシュ、ドニ・ラヴァン、ミシェル・ピコリ
配給:メダリオン・メディア
ドニ・ラヴァンが再びアレックスという名の主人公を演じ、永遠に結ばれることのない男と女と男の三角関係をスピーディーかつリリカルに描く。愛のないセックスで感染する病気が蔓延するパリ。別の場所で新しい人生を望むアレックスは、亡き父の友人マルクから犯罪の誘いをうけるが、やがてマルクの情夫アンナに魅かれてゆく…。デヴィッド・ボウイの「モダン・ラブ」が流れる中を駆け抜ける長廻し撮影や、ラストのアンナの疾走など、映画史に残る数々の名シーンは、監督カラックスの評価を決定づけた。
ポンヌフの恋人
( Les Amants du Pont-Neuf/1991年/フランス/カラー/126分/35㎜/ヴィスタ )
監督・脚本:レオス・カラックス/撮影:ジャン=イヴ・エスコフィエ/
出演:ジュリエット・ビノシュ、ドニ・ラヴァン、クラウス=ミヒャェル・グリューバー
配給:アーク・フィルムズ 提供:是空/フロンティアワークス
2度の撮影中断、巨額の製作費に相次ぐ破産など、完成前から伝説化した「アレックス3部作」の完結編。ブレッソン監督『白夜』の舞台にもなったパリ最古の橋ポンヌフでの、孤独なホームレスのアレックスと、眼の病気に冒されたミシェルの運命的な出会い。物語は失意と闇から始まり、息もつかせぬスピードで希望と光へ疾走していく。躍動するパリの息吹を背景に、どんな甘さも妥協もよせつけず、エゴイスティックなまでに恋愛の本質を見つめた純粋非凡な恋愛映画の傑作。
ポーラX ( Pola X/1999年/フランス・ドイツ・日本・スイス/カラー/134分/35㎜/ヴィスタ )
監督・脚本:レオス・カラックス/撮影:エリック・ゴーティエ/
出演:ギューム・ドパルデュー、カテリーナ・ゴルベワ、カトリーヌ・ドヌーヴ 配給:ユーロスペース
メルヴィルの小説「ピエール」を映画化。虚飾の人生の中で真実を渇望する新進小説家ピエールと謎の黒髪女イザベル。ピエールは姉かもしれぬイザベルとの愛を求め、美しい母と婚約者、満ち足りた生活を捨て、魂の暗闇を下降してゆく―。闇の中の官能的なベッドシーン、“血の河”に溺れる夢など、今までになく強烈な闇のインパクトによって、破滅へと向かう男の魂を描き、新境地を開いた作品。主演のカテリーナ・ゴルベワはカラックスのパートナーであったが11年に急逝、新作『ホーリー・モーターズ』は彼女に捧げられている。
併映:ネイキッド・アイ』 ( Naked Eyes/2009年/フランス/42秒/カラー/デジタル )
監督:レオス・カラックス 出演:ヘレナ・クリステンセン
42人の監督が42秒で“夢”をテーマに撮ったオムニバス『42 One Dream Rush』の一篇。同じアパートに住む盲目の女の秘密とは? (※無字幕で上映)
Tokyo!
( Tokyo !/2008年/フランス・日本・韓国/カラー/110分/35㎜/ヴィスタ )
監督:ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ポン・ジュノ
配給:ビターズ・エンド
感性豊かな米・仏・韓の鬼才監督3人が、独自の視点で東京を読みといたオムニバス映画『TOKYO !』。カラックスは「ミゾグチとゴジラの街で撮ってみないか」との誘いに、その一篇<メルド>を担当。地下道に潜み、驚異的なスピードで東京の街中を闊歩する怪人メルドを生み出し、不条理で奇想天外な物語を展開した。撮影監督キャロリーヌ・シャンプティエと初タッグとなった本作での、デジタルカメラで素早く撮影するという経験が『ホーリー・モーターズ』にも生かされている。
2012年3月23日(土)~4月5日(金)、渋谷・ユーロスペースにて開催!
- (著):新井敏記
- (編集):坂本亜里
- 発売日:2008/8/20
- ▶Amazon で詳細を見る
- 出演:ミシェル・ゴンドリー, レオス・カラックス, ポン・ジュノ, 藤谷文子, ドゥニ・ラヴァン
- 発売日:2008/08/06
- おすすめ度:
- ▶Amazon で詳細を見る
主なキャスト / スタッフ
特集上映情報総合トップページ
- 各シアター情報トップページ
- | ラピュタ阿佐ヶ谷
- | 新文芸坐
- | シネマヴェーラ
- | アテネ・フランセ文化センター
- | 国立映画アーカイブ(元フィルムセンター)
- | 神保町シアター
- | 池袋シネマ・ロサ
- | 上映情報 PickUp