とてつもなく大きな
+ 川添彩 監督作品 特集上映
©東京藝術大学大学院映像研究科
2021年4月24日(土)よりシアター・イメージフォーラムにて
2 週間の限定ロードショー!
INTRODUCTION
⿊沢清&⻘⼭真治が唸った!
新鋭監督・川添彩 特集上映
太陽や月、海、森などの自然、そして音から湧き上がる大量のイメージを重ねていくことで物語を形成していく構成術や、デジタルとフィルムを混合させる独特の手法が人々の目を引き、これまで数々の映画祭へ出品を重ねてきた川添彩監督。
最新作の短編『とてつもなく大きな』は、エイコがある大きな音を耳にしたことをきっかけに、自分のものか他者のものか、はたまた夢か現実かさえ分からないイメージの中を漂っていく物語。
フランソワ・オゾンやギャスパー・ノエら、いま最前線で映画を作り続ける監督を多く輩出してきたカンヌ国際映画祭批評家週間へ唯一の日本人監督作品として見事選出され、「質感を重視した演出が、見事な繊細さと豊かさを表現している」(MUBI)、「大きく、青く、美しい画面に引き込まれる。この世界に飛び込みたいと思った」(CLOSE-UP CULTURE)など絶賛の声が上がった。
今回の特集上映では、第 26 回イメージフォーラム・フェスティバル ジャパン・トゥモロウ部門で大賞(グランプリ)を受賞した『きりはじめて、はなをむすぶ。』(12)をはじめ、国内外の映画祭で注目を集めた『ぞうが死んだ』(12)、『姉と弟 こどもと大人(とそうでないひと)』(14)といった、高い評価を集めながらもこれが初めての劇場公開となる珠玉の短編・中編作品も併せて上映される。
COMMENTARY
- 明らかに何かが映っている。しかしそれは果たして映画なのか?
作者の個性があまりにも強烈で、映画が断末魔の悲鳴を上げているようだ
――黒沢清(映画監督) - 勢いとか根性とか全く興味ないが、相変わらず「すげえ」「でけえ」「超やべえ」などなど呟く川添、
電光石火才能のゲリラ戦は空と海を裂く朝焼けの三原山の如し。
――青山真治(映画監督) - 気合いの充満する大気に万歳!! 太古の昔から爆音!! 切迫する姉の暴走!!
美しい未来 静かな映画――石田尚志(画家/映像作家)
上映タイトル一覧
- 『とてつもなく大きな』2020年/日本/16mm/カラー/11分 *最新作
第73回カンヌ国際映画祭 批評家週間短編部門 正式出品
第58回ニューヨーク映画祭 カレンツ部門 正式出品
第4回ブラック・キャンバス・コンテンポラリー映画祭 ビヨンド・ザ・キャンバス部門 正式出品
エイコは度々、子どもの頃に出会った音を思い出す。大きなその音に包まれゆく場所で、その音を聴いた同じ年頃の少年は駆け出し、その音を聴いたエイコはブランコから落ちる。繰り返し思い出されるイメージは、記憶か夢かあるいは現在、もしくは他者の。音は膨張し、少年は成長している。あれはすごく大きい何か、すごく大きい何かの呼吸。 - 『きりはじめて、はなをむすぶ。』2012年/日本/デジタル/カラー/10分
第26回イメージフォーラム・フェスティバル ジャパン・トゥモロウ部門 大賞 - 『ぞうが死んだ』2012年/日本/super8/カラー/8分
第58回オーバーハウゼン国際短編映画祭 インターナショナル・コンペティション部門 正式出品 - 『姉と弟 こどもと大人(とそうでないひと)』2014年/日本/デジタル/カラー/43分
第28回イメージフォーラム・フェスティバル ジャパン・トゥモロウ部門 正式出品
第14回ニッポン・コネクション ニッポン・ビジョン部門 正式出品
第12回ブリィヴ・ヨーロッパ中編映画祭 メイド・イン・ジャパン部門 正式出品
2021年4月24日(土)よりシアター・イメージフォーラムにて
2 週間の限定ロードショー!
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