サマーウォーズ

「つながり」こそが、ボクらの武器。

2009年8月1日（土）より、新宿バルト9、
池袋HUMAXシネマズ、梅田ブルク7 他　全国ロードショー

「時をかける少女」から「サマーウォーズ」へ。

『サマーウォーズ』1 さわやかな青春を描き、日本アカデミー賞をはじめ、数多くの賞を受賞した「時をかける少女」の細田守監督が送る最新作「サマーウォーズ」が、この夏、いよいよ登場します。
「時をかける少女」では、筒井康隆の不朽の名作を、現代を舞台に大胆にアレンジ。高校二年生の紺野真琴をヒロインに、21世紀の物語として描くことに成功しました。
「サマーウォーズ」の主人公は、高校二年生の少年、小磯健二（声：神木隆之介）と、先輩の少女、篠原夏希（声：桜庭ななみ）です。しかしそれだけではありません。主人公を取り巻く家族、親戚の全員が主人公とも言える、新しい「大家族アクション映画」が「サマーウォーズ」なのです。

そう遠くない未来、世界はOZで繋がっていた。

『サマーウォーズ』2 ふたつの世界の危機にひとつの大家族が戦いを挑む！！
誰でもどこでも簡単に電子メールや電子決済、情報検索、公共のサービスが利用できるように、現実と同様の仮想都市OZが作られ、世界の隅々まで行きわたるようになった「現在」。高校2年の夏休みを、OZの保守点検のバイトで無為に過ごしていた小磯健二。取り柄といえば、数学好きなことだが、数学学生チャンピオンの座を取りそこない、自信を失くしかけていた。そんな、人付き合いも苦手な健二が、憧れの先輩、篠原夏希に誘われて長野の田舎へ行くことに。
そこは室町時代から続く戦国一家、陣内家（じんのうちけ）。90歳になるおばあちゃんを筆頭に、医者に漁師に消防士、水道局員、電気店経営、警官や自衛隊の将校、小学生や赤ん坊まで、多彩な「ご親戚」が顔を揃える日だった。
健二は夏希のお願いで困惑しながらも、おばあちゃんのために夏希のフィアンセを装う。賑やかな田舎で過ごす夏休み、ようやく陣内家に馴染んだかに見えた健二。その夜、不審な数学クイズのメールを受け取った健二は、数学好きの虫が疼きだし夜を徹して解答する。それが大災難の引き金になることも知らずに……。

濡れ衣を着せられた健二に、汚名返上のチャンスは？

『サマーウォーズ』3 謎のアバター、ラブマシーンの暴走が世界を破壊する。
世界を繋ぐ仮想都市ＯＺに出現した謎のアバター「ラブマシーン」は、完全無欠と思われていたＯＺの管理棟のパスワードを、ケンジをはじめとする多くのアバターにクイズ形式で解析させることで、入手することに成功。ＯＺの心臓部である管理棟に侵入し、凶悪な意思のもと、4億人以上のアカウント（仮想都市ＯＺを利用出来る権利）を奪取、現実の世界を大混乱へと導く。交通管理システムと緊急通報システムを麻痺させ、警察や消防署、病院などを混乱させ大渋滞を引き起こす。水道管理プログラムに侵入し町中を水浸しにするなど、流通がストップし、世界中が混乱に陥っていく。騒ぎを目の当たりにした陣内栄は、うろたえる人々を前に持ち前の度量を発揮。長年の人望を武器に陣頭指揮を開始。アナログな繋がりでラブマシーンに対抗する。しかし、ラブマシーンにアバターを乗っ取られたケンジは、ラブマシーンが扮する「偽ケンジ」により、ＯＺ荒らしの犯人の汚名を着せられ、現実の小磯健二が逮捕されてしまう！

武重洋二美術監督が作り出すサマーウォーズの世界

『サマーウォーズ』4 日本の夏空のすがすがしさを大画面で感じたい。
物語の舞台となったのは、長野県上田市周辺。山々の緑と青空のコントラストがすがすがしい高原の風景、昔ながらの日本家屋の趣深さを、『千と千尋の神隠し』や『ハウルの動く城』などで美術監督を務めその力を存分に発揮した武重洋二が表現。

舞台のモデルは戦国武将真田一族の地、長野県上田市

陣内家のモデルとなっているのは、舞台となる長野県上田市に、戦国時代に上田城を構えた真田一族。真田一族は武田信玄の家臣として仕えていたが、武田氏の滅亡後は主家を転々と変え、真田家の勢力維持に奔走。徳川軍の攻撃に対し、少数の城兵が城下の民衆とともに戦い、これを２度に渡って退けた「第一次・第二次上田合戦」は有名。家紋は通称六文銭と言われる「六連銭」だ。
本作の陣内家では、大黒柱のおばあちゃんの誕生日を祝うために、個性豊かな「ご親戚」の面々が顔を揃える。90歳になる栄おばあちゃんを筆頭に、医者に漁師に消防士、水道局員、電気店経営、警官や自衛隊の将校、小学生や赤ん坊まで、多彩な顔ぶれが一堂に会する。それぞれの職業が地域に貢献する仕事なのは、一族が受け継いできた志によるものなのかもしれない。

クライマックスに一役かう、小惑星探査機はやぶさ

日本が2003年に打ち上げた小惑星探査機はやぶさは、数々の困難を克服して、小惑星イトカワのサンプルを採取し2010年に地球に戻る途上。そのはやぶさを制御するパラボラアンテナが、実は上田市の隣町、佐久市にある。2007年のＳＦ大会で、その困難な旅のエピソードを耳にした監督が、ぜひとも「はやぶさ」を応援したいとの気持ちから、小惑星探査機を登場させたいと構想。「サマーウォーズ」は、お茶の間から宇宙までを網羅した壮大な物語だ。