白河夜船
親友を亡くした衝撃、不倫による不安と淋しさが身にせまり、
私の眠りはどんどん深く長くなる……。
1989年発表よしもとばななによる「白河夜船」。
ぬけられない息苦しさを「夜」に投影し、生きて愛することのせつなさを、
その歓びを描いた定本決定版の代表作(新潮文庫館)が遂に映画化!
2015年4月25日(土)より、テアトル新宿ほか全国順次公開
どれくらい眠ったら あなたと同じものが見えるんでしょう。
恋人・岩永(井浦新)と不倫関係を続ける寺子(安藤サクラ)は、仕事もせず毎日家で岩永からの電話を待つだけの日々を送っている。岩永には妻がいるが、彼女は交通事故にあって以来ずっと植物人間状態にあった。岩永との関係は進展しないながらも穏やかに続いていたが、寺子にはひとつだけ彼に言えずにいることがあった。それは、最愛の親友しおり(谷村美月)が死んでしまったことだ。大学時代に一緒に住んでいたしおりとはどんなことでも話せる仲で、岩永との関係についていつも親身に相談に乗ってくれていたのも彼女だった。しおりは男たちにただ添い寝をしてあげる“添い寝屋”という奇妙な仕事をしており、まるで天職のようにその仕事に夢中になっていた。そんなしおりが自ら死を選んでしまったことに寺子はショックを受けるが、なぜか岩永に言い出せずにいた。しおりと過ごした日々を思い返しているうちに、寺子の眠りは徐々に深くなる。どんなに深い眠りのなかでも岩永からの電話だけは聞き分けられるのが自慢だったが、ついに彼からの電話にも気づかなくなったことに自分でも驚きを隠せない。まるで取り憑かれたように眠りつづける寺子にとって、いつしか夢と現実の境目すら曖昧になっていく……。
原作:よしもとばなな
監督・撮影:若木信吾 脚本:若木信吾,鈴本櫂
製作:重村博文,畠中鈴子 企画・プロデュース:越川道夫
企画協力:よしもとばなな事務所,新潮社 プロデューサー:石井稔久,玉井紅帆
製作:『白河夜船』製作委員会(キングレコード株式会社、株式会社ユマニテ) 制作:株式会社ユマニテ
制作協力:スローラーナー 配給:コピアポア・フィルム
出演:安藤サクラ 谷村美月 高橋義明 紅甘 竹厚綾 伊沢麿紀 井浦新
製作:2015年/日本/91分/16:9/HD ©2015よしもとばなな/『白河夜船』製作委員会
公式サイト 公式twitter 公式Facebook
2015年4月25日(土)より、テアトル新宿ほか全国順次公開
- 映画原作
- (著):吉本 ばなな
- 発売日:2002/9/30
- おすすめ度:
- Amazon で詳細を見る
- 監督:安藤桃子
- 出演:安藤サクラ
- 発売日:2015/05/13
- Amazon で詳細を見る