新作情報

憐れみムマシカ

http://jellyfishfilm.com/mumashika/

7月31日(土)より、アップリンクXにてロードショー!

INTRODUCTION

哀しくも可笑しい人間の業を描き出す、
捏造エンターテイメント!

『憐れみムマシカ』は、とある山間の小さな町を舞台に、未確認生物を捏造する男とその家族の物語だ。自らついた嘘によって躁状態になっていく人間の悲哀を、コミカルなタッチで描き出し、その中で浮かび上がってくる人間の業の深さは、観る者の心を捉えて放さない。

『憐れみムマシカ』1『憐れみムマシカ』2

熊切和嘉、山下敦弘、石井裕也につづき、
大阪芸大から登場したおかしな才能!

監督はこれが劇場デビュー作となる27歳の新鋭、松田健太郎。大阪芸大時代から多くの自主映画を制作。若手ながら、自分より上の世代に果敢に挑戦したその演出力は、高く評価されている。現代の無責任男を演じたのは、本作が初主演となる浅見小四郎。情けない中にも渋味のある演技で新境地を開いた。妻役には大塚良重。だらしない夫に辟易しながらも、その眼差しには愛情がこもっている女性を好演。エネルギッシュな娘役に菜葉菜。ひょうひょうとした息子役に河合龍之介。そして、町長役に菅田俊。とぼけた役ながら強烈な存在感で、この物語に深みを持たせている。その他にも「行列のできる法律相談所」などのバラエティー番組で活躍中の本村健太郎や、注目の若手俳優染谷将太など、個性的な面々が彩りを添える。

憎らしいほど愛おしい。観る人の感情をくすぐるこの映画は、人への愛に満ちている。
そんな優しさとユーモアあふれる人間賛歌が、ここに誕生した。

Story

未確認生物をでっちあげ、町を有名にする

『憐れみムマシカ』3夏の暑い盛り。山間の小さな町『怒猿町』での出来事。
町議会議員の柏木厚雄(浅見小四郎)は落選したことがきっかけとなり、町長(菅田俊)に未確認生物の捏造計画を依頼される。はじめは半信半疑だったものの、次第にのめり込んでいく柏木。自ら扮する“未確認生物ヌッチー”が世間の話題になるにつれて、何とも言えない高揚感を抱き始めるのだった。

そんなある日、計画が家族にばれた。妻の美江(大塚良重)や娘の里美(菜葉菜)、息子の広志(河合龍之介)は呆れてものも言えない。家族に反対され、もう計画には関わらないと約束する柏木。だが、そんな事はお構いなく計画は独り歩きを始めた。未確認生物の存在により、人々の思惑、欲望が少しずつ露呈し始める。金儲けに走る者や未確認生物を追う者。町外からの訪問者。やがて騒動は日に日に盛り上がりを見せていく。

そんな中、町長は最後にもう一度“ヌッチー”になるよう柏木に頼むのだが……。

7月31日(土)より、アップリンクXにてロードショー!

COMMENTARY

「憐れみムマシカ」に寄せて

中島貞夫 (映画監督)

『憐れみムマシカ』4人間とは何ともおかしな生きものだ。
どうやら監督は直観的ながらそのことを知っている。

この作品に登場する中・高年は皆精一杯に生きている。度が過ぎるほどマジに、一生懸命生きている。特に主人公。この中年のオジさんは、生きんが為にお金の為に、乗ってしまった一輪車。傍目には所詮はヤバイ道なれど、いや本人もそれは承知で、こうなりゃ切ない迄に精一杯、ペダルを踏み続ける外はない。アホかいな。どう考えてもこの行為、無為の行為に見えるにしても、一度走り出した一輪車、漕ぎ続けぬ限りはズッコケる。一生懸命、汗水たらしてペダルを漕ぎ続けるしかないその姿。
結果は、コケる。コケて当然。だからと言ってこの男、決して反省したり落ち込んだりなどしない。顔一面に貼った絆創膏は痛々しいが、男にとってはこれも生きてる日々の、ほんの些細な一コマ漫画。
とにかくこの男を中心に、次から次に登場する中・高年は、いずれも元気一杯生きている。町長のド迫力、駐在の思惑あり気なにやつき顔、特に自己中女房の身勝手さ。そうそれぞれがそれぞれに、勝手に生きているから元気。でもそれぞれに、一生懸命生きている。それに引き換え、監督と同じ世代の若者達の、あの覇気の無い眼差しはどうしたことか。

 不景気風が吹きすさぶ今の日本の地方都市。その閉鎖感をぶち破ろうと町長が思い付いた未確認生物の捕獲作戦。そこに引きずり込まれた男とその家族。そのドタバタを、監督は奇を衒わずに撮っている。一生懸命、生きてる姿として捉えてる。
方向観を見失った今の日本。その中であがきもがく日本人。その姿がいつかWって見えてくる。
人間とは、どこか哀しい存在だ。

それにしても若者達の醒めきった、あの眼差しが気にかかる。恐らくそんな若者に、どうしても監督が見せたかったのが、この映画のラスト・ショットではなかったか。

Production Note

アワレミマスカ

監督・製作/松田健太郎

『憐れみムマシカ』5人間がただ滑稽に転がり堕ちていく映画が撮りたい。そう思い立ち、脚本の近内陽佑に企画を持ちかけたのが、2008年の2月。その時手にしていた企画書のタイトルは「怪物の作り方」。内容は冤罪事件で犯人扱いされた男が本当の犯罪者になるまでを描いたものだった。だが、救いの無いこの物語を書いていて、お互いに違和感を抱き始めた。この男は哀れかもしれないが、この物語にはユーモアがない。笑えない。内容の社会性が増すたびに、その傾向は強くなっていった。今、僕たちが描きたいのはこういうことなのだろうか。そう思ったその日、この企画について話し合うことは止めた。それから1年が過ぎ、完成したのが本作『憐れみムマシカ』である。

『憐れみムマシカ』。この奇異なタイトルは、百鬼夜行絵巻に収録されている「妖怪むましか」から頂いたものだ。馬の頭に鹿の体をした、文字通り「馬鹿」を体現している妖怪だそうな。もちろんこの映画に「妖怪むましか」なるものは登場しない。登場するのはダメ人間と未確認生物である。冤罪事件から未確認生物へと、何があったのかと思うだろうが、まぎれもなく描くべきものがそこにはあった。

『憐れみムマシカ』6この映画は今から約15年ぐらい前に、東北地方のとある町で実際にあったらしい事件をモチーフにしている。聞いた話なので真偽のほどは分からないが、町興しの為に大蛇が出たと町ぐるみででっち上げたそうだ。僕は真剣にそんなことができる人たちに心から敬意を抱いた。そこにはユーモアがあった。大蛇ではつまらないということで、未確認生物になったのだが、大事なのはそんな馬鹿馬鹿しい事を本気になってできる人たちの事だった。その瞬間、この映画に確信が持てた。

気がつけば、怪物になっていく男の話は、怪物に変装する男の話になっていた。

監督/松田健太郎(まつだけんたろう)
1983年大阪府生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。同大学院修了。在学中より精力的に自主映画を制作・発表。短編「ハナガサイタラ」(03)が東京国際ファンタスティック映画祭で上映され、卒業制作の「きいてんか」(05)はハンブルク日本映画祭に招待されるなど国内外の映画祭で上映された。大学院進学後、テレビドラマ「愛しのファミーユ」(KBS京都、他)を監督。本作「憐れみムマシカ」はゆうばり国際ファンタスティック映画祭で上映され、好評を得る。

C R E D I T

【キャスト】
浅見小四郎,菜葉菜,河合龍之介,菅田俊
掛田誠,本村健太郎,長谷川公彦,平子悟(エネルギー),橋本拓弥,阿部薫,秀平,染谷将太,
熊谷幸子,大西多摩恵,かわいのどか,中原和宏,天蝶司晃,
藏内秀樹,宮沢天,保田潤,栗栖愛,真木幸子,高峰関次郎

【スタッフ】
監督・製作/松田健太郎
プロデューサー/河西敏 アソシエイトプロデューサー/坂本徹 脚本/近内陽佑 音楽/熊澤洋子
撮影/下江一正 照明/熊谷宗洋 録音/豊田晃司 美術/金子弘明 編集/清水艶,松田健太郎
ヘアメイク・特殊造形/梶原由佳子 衣装/藤田紗佳 記録/森由布子 助監督/加藤秀仁,林賢一 製作担当/田中豪 撮影助手/竹岡昌彦,上坂美由希 照明助手/白鳥友輔,橋本次郎,大西佑介
録音助手/福田充弘 美術助手/川野一季 衣装助手/藤井悠 スチール/林美鶴子
制作進行/藤尾勇紀,井上一成,加奈山明代
宣伝/スリーピン 製作・配給/ジェリーフィッシュフィルム 2009年/日本/74分/HDCAM/カラー/ステレオ
(C)ジェリーフィッシュフィルム
公式サイト:http://jellyfishfilm.com/mumashika/

7月31日(土)より、アップリンクXにてロードショー!

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2010/07/10/23:56 | BBS | トラックバック (0)
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