第7回 ちば映画祭
2015年3月13日(金・前夜祭)~3月15日(日)、
千葉市民会館 小ホールにて開催
将来を嘱望されていながらも、なかなか観る機会がない若手監督作品をメインに上映して、その魅力と面白さを多くの人々に知ってもらうことを目的にした“ちば映画祭”が、今年も開催される。
7回目となる今年は、その才能に今、最も熱い視線が注がれている二宮健監督(23歳)を大特集。さぬき映画祭2014上映、カナザワ映画祭2014期待の新人オールナイト観客賞、第8回田辺・弁慶映画祭コンペティション部門入選、第一回新人監督映画祭上映、第24回TAMA CINEAM FORUM特集上映など、全国の映画祭で注目された『SLUM-POLIS』の完全版ほか3作品を上映する。
ほかにも、インディーズ映画の登竜門として知られる「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)2014」で、審査員特別賞&神戸賞を受賞した『モーターズ』(渡辺大知監督)と、映画ファン賞(ぴあ映画生活賞)&観客賞&名古屋賞を受賞した『ガンバレとかうるせぇ』(佐藤快磨監督)の2作品や、東京藝術大学大学院修了作品を2作品『神奈川芸術大学映像学科研究室』(坂下雄一郎監督)、『あの電燈』(鶴岡慧子監督)に加え、注目の若手俳優の出演作ながら未ソフト化の作品を多数上映する。更に今年は“That's Entertainment!!”をテーマに、バラエティ豊かなエンターテイメント作品も上映されるとのことで、こちらにも注目してほしい。
また、千葉県内の大学映画サークルの作品を上映したり、“総勢30人による、お祭り音楽集団”オワリズム弁慶のライブ演奏が行われたりする入場無料の前夜祭が今年も開催されるほか、期間中には千葉のご当地キャラクターの登場や、千葉市で撮影した映画のパネル展、オリジナルグッズや飲食販売など、映画を楽しむだけでなく、会場全体で千葉の魅力が感じられる3日間になる予定。是非この機会に千葉に足を運んでみて欲しい。
2015年3月14日(土)上映
( 2013年/日本/70分/監督・脚本:坂下雄一郎 ) 千葉県初上映 監督来場予定
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2013 審査員特別賞/東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻 第7期修了作品
“組織の理不尽”をシニカルに描いた、オフビート・ブラック・コメディ!
神奈川芸術大学映像学科の助手・奥田は、事なかれ主義の教授陣と問題ばかりの学生との間で、板ばさみの日々を過ごしている。ある晩、奥田は学生が大学の機材を盗みだす現場に遭遇。事件が表沙汰になることを恐れた教授陣は、奥田に“ウソの報告書”の作成を指示するが、事態は思わぬ方向へ進んでいく…。 © 東京藝術大学大学院映像研究科
二宮健監督特集“発動!
エンターテイメントの新旗手――新時代、起つ” 監督来場予定
幼い頃から映画製作を続け、2010年大阪芸術大学映像学科に入学。自主映画制作団体BULLDOG FILMを設立し、映画祭やYouTubeにて作品を発表する。2012年の監督作『大童貞の大冒険』は、京都国際学生映画祭、田辺・弁慶映画祭、TAMA NEW WAVE、イメージフォーラムフェスティバルなど数々の国内コンペにて入選。2014年、卒業制作として大作『SLUM-POLIS』を堂々の完成。細部までつくりあげられた世界と人物描写の妙。映像と音楽の素晴らしき融合。それは王道でもあり、新道でもある。今、新しい魂が可能性の翼を開く。
第2回ちちぶ映画祭2014 審査員特別賞
もう一度、娘たちへ…
妻に先立たれた老人・実(みのる)は、区画整理で長年住んでいた家を追い出される。宿なしとなった実は、妻が大事に育てていた植木鉢を片手に、秩父に住んでいる娘たちを訪れる。
© 2014 BULLDOGFILM All Rights Reserved
性欲は、乱れ、歪み、破壊される
その日、講義を終えた教授に1人の女子学生が質問に来た。彼女はとても魅力的だった。遅くなった帰り道、教授は彼女を車に連れ込んだ…。 © 2014 BULLDOGFILM All Rights Reserved
( 2014年/日本/43分/監督・脚本:二宮健 ) 千葉県初上映
映像と音楽で魅せる、彼女の悲しいショーの行方―
女優のアキは30歳目前にして一向に芽が出ず、マジシャンの助手で生計を立てていた。彼女は毎日マジシャンの催眠術にかかったふりをしているうちに、本当に現実と妄想の区別がつかなくなってくる。そんななか自分の人生を一歩前に進めるため、父との悲しい思い出と対峙する。
© 2014 BULLDOGFILM All Rights Reserved
カナザワ映画祭2014 期待の新人オールナイト観客賞/第8回田辺・弁慶映画祭 コンペディション部門入選/2013年度 大阪芸術大学映像学科卒業制作作品
躍動する3人の魂!圧倒的なスケールとスピードの近未来アクション!
2041年、南海トラフ大地震後の西日本。復興の進まない地域は無法地帯となり、スラムポリスと呼ばれていた。スラムポリスに住む青年ジョーとアスは、ある日、絵描きの娼婦アンナと出会う。奇妙な友情で結ばれていく3人は、それぞれの夢のため巨大暴力団の麻薬輸送車の襲撃を計画するが、闇の抗争に巻き込まれていく…。 © 2014 BULLDOGFILM All Rights Reserved
あの日、14時50分。時間の断層から映画が生まれた
夏のある日、ある瞬間。黄金町に居合わせたリク、トモオ、ヨシクラ、ユキ。それぞれの目線から語る4つの「あの日、14時50分」。そして5つ目、いつしか4人は橋の上で小さくすれ違う。交錯するその瞬間、それぞれの過去と未来、幻想、記憶、そしてあったかもしれない現在が複雑に絡み合う。 © 5windows
提供:山口情報芸術センター[YCAM]
あの日のあの少女がここにもいる
ある日のある時間。川があり橋があり、そこを自転車が走る。青葉市子の口ずさむ言葉にならない言葉の響きが、重なり合った時間の中に染み入って、そこをどこでもなくてどこででもある場所にする。
( 2012年/日本/58分/監督・脚本:村松正浩 ) 千葉県初上映 監督来場予定
2011年あの瞬間、もしも時空がジャンプしたら…。終わらない夏の学校。
山谷の勤める町役場は、何年ぶりかに5人の青年を受け入れた。当時作成されたマニュアルに則り、廃校に迎えるものの、「兄妹」を名乗る彼らの出自は不明で社会性が欠如していた。山谷は5人を理解し交流を持つため一計を案じる。
2015年3月15日(日)上映
PFFアワード2014 映画ファン賞(ぴあ映画生活賞)&観客賞受賞作品
第15回 TAMA NEW WAVEコンペティション ノミネート
私、マネージャー辞めません ―こんな青春がある
夏の大会で敗退した山王高校サッカー部。マネージャーの菜津は、通例である夏の引退はせず冬まで続けることを宣言。そんな異例の決断にも周囲は冷淡で、エースはあっさり引退し、チーム内はやる気のない選手が幅をきかしていた。それでも彼女は、幼馴染であるキャプテンの豪だけは変わらないと信じていた。
若返った私とグランマ -野辺送りでの再会の、夏
定年間近のいづみは、究極のアンチエイジングサロンに通い始めた。効果は絶大で20歳も若く見られ、性格までも若返ったようだ。そんな折、明菜と名乗る女から、消息不明だったいづみの祖母が亡くなったとの連絡があり、娘の敦子を連れ、祖母を葬るために郊外へ向かう…。
東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻 第8期修了作品
約束の日。無人の街を 運命の少女が駆ける-
ある朝、マドが目覚めると、辺りから人々が消えていた。大きな台風が来るらしく、皆避難したらしい。かと思いきや、通っている高校で、同じクラスの藤井と会う。2人は残っている人がいないか街を探しまわる。 © 2014 東京藝術大学大学院映像研究科
PFFアワード2014 審査員特別賞受賞作品/東京造形大学 卒業制作作品
ぼくらの擦れ違いが、やがて季節に変わる
田舎の整備工場で働く田中は、うだつのあがらない日々を過ごしている。新入りのタケオもバンドがしたくて仕事をすぐ辞めることになるが、職場の面々は彼を優しく迎える。そんな中、1組のカップルが車の修理にやって来た。その彼女に淡い恋心を抱く田中だったが…
笑い、傷つき、悩む。振り子のように揺れる少女の「心」
外見も歌声もよく似たさやかと輝夏。放課後の音楽室で偶然に合唱することで気持ちを通じ合わせる。ある日、さやかは、精神科医の父親の患者が持つ停滞感と社会性の無さに強い印象を受けるが、その患者は輝夏の父親だった。
映画美学校脚本コース 第2期初等科作品
天才中学生 VS 大人げない女性教師!勝つのはどっちだ!?
教師の聡子が日々気に障るのは、好きな授業以外では脱走を繰り返し、自宅でロボット作りに没頭する天才児・坂本君の存在。聡子は彼を教室へ引き戻そうと、ついに強硬手段に出る。即座に反撃を開始する坂本君。2人のバトルはどちらかが敗れるまで続くことになるのだが…。 © 2014 THE FILM SCHOOL OF TOKYO