佐藤 快磨 (監督) 公式インタビュー
映画『ガンバレとかうるせぇ』&『歩けない僕らは』について【1/3】
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2019年11月23日(土)より新宿 K’s cinema にて公開他全国順次
今年7月に SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019で観客賞を受賞した、回復期リハビリテーション病院を舞台にした 映画『歩けない僕らは』の公開を控える佐藤快磨監督に、同作への思いや撮影に関する苦労話、併映のぴあフィルムフェスティバル PFFアワード2014 映画ファン賞&観客賞受賞作『ガンバレとかうるせぇ』について伺った公式インタビューをお届けする。
『ガンバレとかうるせぇ』 について
――併映作品として PFF アワード 2014 映画ファン賞と観客賞を受賞し、釜山国際映画祭に正式出品された初の長編映画『ガンバレとかうるせぇ』が、初めて劇場公開されると聞いて、どう思いましたか?
佐藤 ずっと公開したいと思っていたので、ちょっと時間はかかってしまいましたけれど、とても感慨深いです。
――ご自身にとってどのような作品ですか?
佐藤 この作品で映画作りの面白さをとても感じましたし、映画を撮り続けていきたいと思いました。そういう意味で自分の中では原点だと思います。
――堀春菜さんのキャスティングの裏話をお教えください。
佐藤 撮影の2年前のワークショップで、当時中学生だった堀さんと出会いました。その時の彼女の号泣する姿が自分の中にこびりついていて、この『ガンバレとかうるせぇ』は、最初から彼女で撮りたいと思っていました。その後、準備など始動するタイミングでオファーしようと思ったんですけれど、その時は見つからなくて、撮影前にツイッターでまた探してみたら、前日に彼女が偶然ツイッターを始めていて、オファーをしました。運命的なものがあったと思います。
――細川岳さんのキャスティングの裏話をお教えください。
佐藤 僕が当時バイトをしていた映画館のバイト仲間に細川君がいました。他の役者さんたちもたくさん働いていたのですが、その中でも細川君はなかなか違う雰囲気を発していたので、「一緒に映画を作らないか?」と企画の初期の段階から一緒に映画を作っていきました。元々は髪も長くてクールな印象があったので、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019観客賞受賞映画『歩けない僕らは』、佐藤快磨監督のオフィシャルインタビュー解禁!最初はサッカー部のエース役でオファーしようと思っていたのですが、話しているうちに彼の中の熱さや泥臭さを感じて、キャプテン役をお願いしました。
――一番難しかったところはどこですか
佐藤 11 月の寒い秋田の中、夏の設定で撮ったことが大変でした。サッカーシーンは、母校のサッカー部の1年生たちに部員役で出てもらったり、秋田県サッカー協会に許可をいただいて大会を撮らせていただいたりと、リアリティは出せたのかなと思います。
――特に注目してもらいたい部分はありますか
佐藤 堀さん演じる菜津と細川さん演じる豪の二人のシーンは、決してわかりやすく説明的には撮っていないので、関係性の変化の裏側を想像しながら観ていただけたらなと思います。
――撮影中のエピソードは何かありますか
佐藤 撮影が 1 週間しかなく、雨でも撮るしかないとなったシーンで、雷が鳴るほどの豪雨だったのですが、それが結果的にいい効果を発揮していて、ラッキーだったなと思っています。堀さんの頭にボールが当たるシーンは、実際に本物のサッカーボールを当てています。堀さんの根性で、「痛くないです」と言いながらやってもらって。助監督も、カメラに映らないギリギリの至近距離から狙わなくてはいけないので、気合を入れて投げていたんですけれど、手がカメラに入っちゃって NG を出してしまった時は、辛そうでした(笑)。
監督・脚本・編集:佐藤快磨
撮影:加藤大志/録音:内田達也/プロデューサー:渡邊翔太
出演:堀 春菜、細川 岳、布袋涼太、柳沼 侃、江國亮介、山城ショウゴ、石上真紀子、ミョンジュ
配給: SPEAK OF THE DEVIL PICTURES
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