2019年から様々な国の映画祭にて選出、
受賞を重ねてきた隠れた逸品が、満を持して日本で劇場公開
ダイナマイト・ソウル・バンビ
- 何層にも自分を俯瞰してマジメに遊んでいる映画。
皮肉と裏ハラの自己肯定感と向き合人々、、、
撮影現場を覗き見る面白さと共に、時折、ジワっと漂う温かい情感、、、
オリジナル作品ならではの新鮮な味わいを堪能いたしました。
魅力的なキャスト達の宝庫!松本カントクに拍手をお送りいたします!!
――本木雅弘(役者) - エネルギーが沸く映画が好きだ。
<ダイナマイトソウルバンビ>を初めて見た時、映画に対する情熱、そして映画に夢中になって起こる才気あふれる騒動に惹かれた。
映画作りの魅惑、しかし必然的に経験しなければならない過ちとミス、そして苦痛を純粋に描いた映画だった。
多少未熟だが、だからこそもっと愛情のこもったインディーズ映画作りの思い出と言えるだろうか。
遅ればせながら、松本監督の映画をずっと見てみたい。
――キム·ボンソク(映画評論家、元富川国際ファンタスティック映画祭プログラマー) - またしても松本卓也の掌で、あちらに転がり、こちらに転がり、気がつきゃトリコ。
彼の作品を観るといつもこうだ。同じ作り手としては悔しく、同じ映画に憑かれた者としてはたまらなく嬉しい。
これからも現場に携わる限り、さまよえるバンビでありたい。
そう願う。 ――小松公典(脚本家)
2022年9月10日(土)~16日(金)新宿K's cinemaにて
1週間限定の先行レイトショー!全国順次公開予定!
映画作りは遊びじゃない!あなたは撮影現場を体感する
インディペンデント映画業界で勢いのある若手監督の山本は、天野プロデューサーに見出され、低予算だが新作長編映画『ダイナマイト・ソウル・バンビ』制作の機会を得る。山本は仲間のスタッフ、キャストらと共に意気込み、プロチームと合同で撮影に挑む。その様子をメイキングカメラ担当の谷崎が記録していた――最低な監督と最高の仲間が選ぶ結末は?!
メイキング映像と本編映像が同時進行する、新機軸パラレル映画を着想。上品な味ではなく、ジャンクでどこか中毒性のあるエンターテイメント作品を目指して制作。キャストの中には本物の映画スタッフ達も大胆に起用、リアルで個性あふれるキャラクターが満載の群像劇に仕上がった。
更にインディペンデント映画業界で長きに渡ってくすぶっている松本監督自身が、架空の若手監督 山本を演じる。映画制作の現場を切り取りながら、趣味と仕事の違いについて、そして人に翻弄され、自分を見失う男を皮肉を込めて描く。2017 年 10 月に撮影、2 年弱の編集期間を経て、2019 年から様々な国の映画祭にて選出&受賞!その後も、追加撮影、編集を続け、2022 年遂に劇場公開版が完成。メイン撮影から 5 年経った今、奇しくも日本映画業界が、この 1 本に凝縮されている。
映画『ダイナマイト・ソウル・バンビ』劇場公開直前
ダイナマイト・生配信!
- 松本卓也 監督コメント
この映画は、お陰様で2019年から様々な国の映画祭へ参加、受賞がありました。
残念ながら世界的なパンデミックにぶつかってしまいましたが、映画は国境を越えてくれました。
covid-19 が蔓延していく傍ら、3年間で様々な国の方からの反応をいただきました。
僕自身、励みになりました。
そしてこの度、海外武者修行を経て、本作が戻って参ります。
ただ戻ってくるのではなく、劇場公開バージョンへと洗練されてお披露目になります。
武者修行中、追加撮影や編集を続けパワーアップした本作をぜひ、スクリーンでご覧いただけたら嬉しいです!
メイン撮影の2017年から数えると実に5年間かかりましたが、この5年という数字には妙な縁を感じております。
それは一体何なのか、本作を見ていただきぜひ一緒に体感していただきたいです。
この5年のうちに世界はもちろん、日本も、映画業界も変わり続けている様に感じています。
気が付けば濁流に押し流され、息をするのも大変な場所へと追いやれてしまいそうですが、どっこいどうにか周りの人たちの助けもあって(ありがとう!)生きてきています。
僕自身は、この5年で変化はあったのか、それとも変わらないのか。
一つだけ変わらない事は、皆様に楽しんでもらえる映画作りにこれからも真剣にふざけながら取り組んでいきたいと思っている事です。
まずはどうかこの映画が皆様に届き、楽しんでいただけることを願って――。
- 千秋 役/工藤史子コメント
撮影から5年が経ち、わたしたちを取り巻く状況は、いい意味でも悪い意味でも変化を続けています。
自分を見失ってしまいそうになる人も多いなか、この作品の主人公である山本は、きっと周りがどのような状況であったとしても、ただただ不器用に必死に映画と向き合い続けるのだろうと思います。
わたしは山本を支える仲間であり彼女である千秋役を演じました。
乱暴な物言い、周りの迷惑を顧みない幼い言動、かと思いきや、傷つきやすい一面もある山本。誤解を恐れずに申しますと、個人的には山本のような監督はちょっとお断りなわけで。それなのに、ラストシーンを観るたびに、わたしの胸はとても熱くなってしまうし、仲間って最高だなあって思ってしまうのです。
本編とメイキングが入り混じり、さらに、山本組(映画)と松本組(現実)が重なるような錯覚さえ感じる新感覚の映画だと思います。ぜひ劇場で撮影現場を体感してください。そして、いろんな感想が飛び交うことを楽しみにしております。 - 木林 役/イグロヒデアキ コメント
今作で私は松本卓也監督が自身で演じている山本監督の昔からの仲間の俳優役を演じています。実際に松本監督とは何作もご一緒させていただき、作中の関係性に近いところがあるので、演じながら現実と被る気持ちになる瞬間があったり、俳優として楽しいチャレンジをさせていただきました。
そこの構造も見どころの一つではあるのですが、今回の劇場公開にむけてのキャッチコピーの一つに「最低な監督と最高の仲間が選ぶ結末はー」というものがあります。これがこの映画の魅力をもっとも表しているのでは?と私は思っています。
まず最低な監督の仲間は果たして最高なのか?または最高な仲間がいる監督が最低ということがあり得るのか?
そして映画作りを仕事としている私が一番気になるのは、その人たちが作る映画自体は最高?最低?どっちなのだろう? 最高の監督、最高の仲間、ついでに最高な予算でも、最高な映画ができることが作る前から約束されていることはないでしょう。
今作の舞台になる映画制作の現場では、最低な監督?かどうかは置いといて、最低と言っていいような出来事が多発、乱発!?していきます。人間関係であったり、不運であったり、自分が参加する映画で起きてほしくないことばかりです。ほんと私だったらとても嫌です。嫌だ。
そんな状況の中、その映画は一体どうなるのか?最高?最低?そもそもなんなんだ!?最高ってのはよう!?
その結末をぜひご覧いただきたいです。
そして、最高?な松本卓也監督と、私も含め最高?な俳優陣、最高?なスタッフ、そして最高!では多分絶対おそらくないであろう予算!で作られた『ダイナマイト・ソウル・バンビ』が果たして最高の映画なのかどうか? お客様に見届けていただけたら、私はちょっととてもかなり最高に最高です!
- 川上 役/後藤龍馬コメント
松本卓也監督の型に嵌らない自由な脚本、エンターテインメントにベタ惚れし、今日までついてきました。自主制作の映画や決して世間的には大きいとは言えないかもしれない商業作品まで、キャストとして出演しつつ、人手が足りなければカチンコを打ったり、地方の現場までキャスト・スタッフ関係なくドライバーとして運転したり、時には裏方だけに回ったり。本当に沢山の作品を松本卓也監督を筆頭に皆と一緒に作らせて頂きました。
撮影の時は長期で地方で撮る事も多く、予算も限られた中の為、大部屋を貸し切って皆で寝泊まりを共にします。朝皆で起きて、朝昼晩皆で食事して、皆で撮影して、皆で風呂に入って、皆で部屋で談笑して、次の日に備えて皆で寝て、また朝皆で起きて…(男女は部屋別です) 家族かな?と錯覚する事もあるくらいです。笑 完成した作品が映画祭に受賞する度に皆で喜び、受賞出来なければ皆で悔しがりました。
しばらくして自分は松本組(シネマ健康会)の後藤くんと言われる事もしばしば、所属とかしてないけれどそう言われるとなんだか嬉しい気持ちになっている自分がいました。いつの間にかシネマ健康会は自身の中で、舞台で言うところの劇団の一員のような、ホームのような場所になっていて、シネマ健康会という組織にこれからももっと関わっていたい、もっと一緒に大きくして行きたいという気持ちが強くなっていました。
そんな中で『ダイナマイト・ソウル・バンビ』の撮影がスタート。台本を読んだ時から劇中の山本組は間違いなく、シネマ健康会や数多ある制作チームの分身だと思いました。私の演じた「川上」は普段すぎるくらいいつも通りの自分を重ねて演じました。演じていて、苦しかった事がたくさんありました。今まで皆で作り上げてきた何かがあっけなく崩れて行くような、それをどうする事もできない無力感。川上はただただ山本を信じることしかできませんでした。
そんな自分に嫌悪しました。
川上は何故山本組に惹かれていたのか、そこまで入れ込むほどのチームだったのか、チームとして意識していたのは自分のただのエゴだったのか? 川上にとって山本組とは……答えがこの映画の中にあるのかもしれません。
私の中では“原点”を見つめ直す映画のような気がします。是非、色んな視点で楽しんでくださいませ!
工藤史子,志城璃磨,芝本智美,新井花菜,真千せとか(松本美樹),木村仁,三浦ぴえろ,俊平,
伊藤元昭,岩本聡,岩崎登,藤田尚弘,藤原未砂希,花,長尾光浩,美月ひなた,川井田育美,
大木宏祐,山本久恵,稲波磨奈美,榊原真哉,渡辺信頼,荒木美紀,岡潤吾,佐藤淳,山下ケイジ,森恵美
撮影(劇中劇『ダイナマイト・ソウル・バンビ』『猫と犬』):岩崎登
撮影(劇中劇『ウルフバイト』):とりやま先生 撮影(メイキングパート):増本竜馬
照明:宮本亮 録音:鈴木はるか 演出部 部長:川井田育美 衣装:中條夏実,佐藤友美
制作部 部長:青柳智 整音:井上久美子 VFX:岩崎友彦 音楽(劇中映画):マチーデフ,羽鳥惠介
音楽(メイキングパート):ヒの字(Hideki Inoue) 宣伝プロデューサー:シモエダミカ
企画:シネマスコーレ プロデューサー:木全純治
監督・脚本・編集:松本卓也 製作:シネマ健康会
2022年/日本/99分/DCP
Rising Sun International Film Festivalコンペティション部門 最優秀日本映画賞 受賞
プチョン国際ファンタスティック映画祭(韓国) ワールドファンタスティック・ブルー部門 選出
Asia Film Art International Film Festival(香港)【BEST FEATURE FILM】
Buffalo International Film Festival(ニューヨーク) 選出|Madrid Indie Film Festival (スペイン)選出
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