新作情報

2018年 ロシア・アカデミー賞最優秀外国映画賞受賞
名匠エルダル・シェンゲラヤ監督作品

葡萄畑に帰ろう

故郷に母を残し、大臣に出世した息子。突然の災難の結末は?
故郷に残した母のことはすっかり忘れ、政府の要職で大臣の椅子の座り心地を満喫しているギオルギ。妻を早くに亡くし、上の娘とは少し折り合いはわるいが、地位も権力もあり、可愛い一人息子と義理の姉と立派な家に暮らして、順風満帆。ある日出会った元ヴァイオリニストのドナラとの恋まで手に入れた。しかし、嘘と騙し合いと忖度まみれの政界で、ギオルギは大臣をクビに。突然の災難に見舞われたギオルギとその家族は?

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2018年12月15日(土)より 岩波ホール他全国順次ロードショー

INTRODUCTION

大らかなユーモアと空想力で虚言に満ちた権力社会を風刺。
ジョージア(グルジア)映画界の最長老エルダル・シェンゲラヤ監督が85歳にして21年ぶりに贈る人生賛歌。

激動の時代に政界に身をおいた実体験から生まれた名匠の人生賛歌。

ジョージア(グルジア)映画史に残る傑作『青い山-本当らしくない本当の話』の名匠エルダル・シェンゲラヤ監督。 『放浪の画家 ピロスマニ』のギオルギ・シェンゲラヤ監督を弟に持ち、多くの人々に尊敬されている85歳の映画界の最長老が、実際に政界に身をおいていた自身の経験をもとに、21年ぶりに完成させた本作。権力社会への痛烈な風刺を、自由な想像力と大らかなユーモアで描いた人生賛歌である。

『葡萄畑に帰ろう』 『葡萄畑に帰ろう』場面1

葡萄畑はジョージアの魂、本来の夢への帰還。

コーカサス山脈の南に位置し、東西交易の要衝であったため、周辺の国々に翻弄されながらも、ジョージアの人々が守りつづけてきたもの…それが独自の言語、宗教、そしてワイン。ジョージアは8000年の歴史を持つワイン発祥の地で、伝統的なジョージアワインは、2013年、日本の和食とともにユネスコの無形文化遺産に登録された。ワインの大地・葡萄畑はまさにジョージアの魂である。権力争いのなかで失墜した主人公ギオルギが、故郷の葡萄畑でジョージア人らしい生活と精神を取り戻し、家族を再生させようとする物語には、平和で幸せな社会をくり返し求めては潰されてきた過酷な歴史のなかで、それでも失わぬ理想の世界への夢に立ち帰ろうという監督のメッセージが感じられる。

『葡萄畑に帰ろう』場面2 『葡萄畑に帰ろう』場面3

ジョージア映画にユーモアと寓話が帰ってきた!

寓話的でありながら、辛口の風刺精神とユーモアにあふれ、同時に人間への愛とやさしさを失わない。シェンゲラヤ監督の作風がみずみずしく溢れる本作。知られざる映画大国として近年注目され、テンギズ・アブラゼ監督の『祈り 三部作』や現実のジョージア社会に向き合った『花咲くころ』などが日本公開されてきたジョージア映画だが、本作のように明るい作品は近年なかった。背景には90年代の内戦、紛争の混乱を経て、いま冬を過ぎて草花が芽生えるように、人間的なユーモアを感じさせる作品が生まれてきていることが挙げられる。本作を見たジョージア映画人が「とうとうジョージア映画にユーモアと寓話が帰ってきた!」と快哉をあげた名匠の傑作をお楽しみください。

CREDIT
監督:エルダル・シェンゲラヤ
出演:ニカ・タヴァゼ、ニネリ・チャンクヴェタゼ、ナタリア・ジュゲリ、ズカ・ダルジャニア
2017年|英題:The Chair|ジョージア(グルジア)|ジョージア語|99分|カラー|DCP
配給:クレストインターナショナル、ムヴィオラ

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2018年12月15日(土)より 岩波ホール他全国順次ロードショー

2018/12/11/19:33 | トラックバック (0)
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