第31回「ぴあフィルムフェスティバル」開催!
PFFアワード2009
若き映画監督たちが描いたリアルな日本の姿とは!
今年度入選作品を手がけた監督たちの平均年齢は25歳。現役大学生や社会人一年生である彼らが描く映画からは、現代の日本が内包する「閉塞感」、不安定な社会状況に対する「感情の渦」のようなものが色濃く反映されています。しかし、決して悲観的にはならず、パワフルに映像に結実させた力強い作品ばかりです。
招待作品部門 イーストウッド!
~映画監督クリント・イーストウッド誕生~
アメリカ映画界の巨匠“クリント・イーストウッド”。彼は大部屋俳優からテレビスターを経て、異国の地においてマカロニ・ウェスタンの作品で初の映画主演を果たします。その遅咲きで異色のキャリアを、監督デビューへの地道な技術習得へと結びつけたイーストウッドの軌跡を特集します。
招待作品部門 大島渚講座
1979年~87年、そして1992年と、審査員としてPFFに参加してきた映画監督・大島渚。世界の映画人に多大な影響を与えてきた諸作品の中から、特に先鋭的なテーマを持つ作品を“現役監督による講義+作品上映”という形式で解析。映画制作を志す全ての若者必見のプログラムです。
第19回PFFスカラシップ作品
『川の底からこんにちは』ワールドプレミア!
PFFアワード2007でグランプリを獲得し、さらに昨年の香港アジア・フィルム・アワードでは「エドワード・ヤン記念アジア新人監督大賞」を受賞した石井裕也監督による、第19回PFFスカラシップ作品「川の底からこんにちは」がついに完成。PFFでワールドプレミアを迎えます!
東京国立近代美術館フィルムセンターで同時開催中!!
日本インディペンデント映画史シリーズ2
『ぴあフィルムフェスティバルの軌跡 vol.2』
昨年開催され、好評を頂いた企画の第二弾!! これまでのPFF入選作品を厳選上映するというこの企画。昨年は、石井聰亙や森田芳光、犬童一心等、PFF開始年の1977年~1986年に入選した、既に巨匠と呼ばれるに相応しい監督たちの作品を、上記フィルムセンターにて上映しました。今年は、’87~’97までの、現在日本映画界で大活躍中の監督たちの入選作品をお届けします。(~7月24日(金)まで )
7月17日(金)~31日(金)、
東京国立近代美術館フィルムセンター大ホールにて開催
※8月1日(土)~8月5日(水)まで引き続き『第31回PFFスペシャルプログラム』を実施
7/17 (金) |
16:00~ PFFアワードG 「VISTA」(45分)「彼女のファンタジー」(63分) 計133分 19:00~ PFFアワードH 「普通の恋」(45分)「靄の中」(61分) 計131分 |
VISTA 彼女のファンタジー |
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7/18 (土) |
10:30~ PFFアワードA 「ソレダケ」(25分)「私の叙情的な時代」(100分) 計150分 13:45~ PFFアワードB 「青春墓場~問答無用~」(29分)「ぴゅーりたん」(91分) 計145分 17:00~ PFFアワードE 「Souda Kyouto He Ikou」(40分)「恋愛革命」(63分) 計128分 |
ソレダケ 青春墓場 ぴゅーりたん |
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7/19 (日) |
11:00~ PFFアワードD 「かたすみで、ヤッホウ」(38分)「一秒の温度」(74分) 計137分 14:00~ PFFアワードC 「大拳銃」(31分)「夢の島」(82分) 計138分 17:00~ PFFアワードF 「シュナイダー」(43分)「chain」(55分) 計123分 |
かたすみで、ヤッホウ 一秒の温度 大拳銃 |
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7/21 (火) |
12:30~ イーストウッド特集「ブラッド・ワーク」(110分) 15:30~ イーストウッド特集「真夜中のサバナ」(155分) 19:00~ イーストウッド特集「許されざる者」(131分) |
7/22 (水) |
12:00~ イーストウッド特集「ミリオンダラーベイビー」(132分) 15:00~ 大島渚講座 黒沢清監督「日本春歌考」(103分) 18:15~ 大島渚講座 黒沢清監督「絞死刑」(117分) |
7/23 (木) |
12:30~ PFFアワードE 「Souda Kyouto He Ikou」(40分)「恋愛革命」(63分) 計128分 15:30~ PFFアワードD 「かたすみで、ヤッホウ」(38分)「一秒の温度」(74分) 計137分 18:30~ PFFアワードA 「ソレダケ」(25分)「私の叙情的な時代」(100分) 計150分 |
Souda Kyouto He Ikou 恋愛革命 私の叙情的な時代 |
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7/24 (金) |
12:30~ PFFアワードC 「大拳銃」(31分)「夢の島」(82分) 計138分 15:45~ PFFアワードB 「青春墓場~問答無用~」(29分)「ぴゅーりたん」(91分) 計145分 19:00~ PFFアワードF 「シュナイダー」(43分)「chain」(55分) |
夢の島 chain シュナイダー |
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7/25 (土) |
11:00~ イーストウッド特集「半魚人の逆襲」(82分)※DVD上映/字幕付き 13:30~ イーストウッド特集 字幕投影「夕陽のガンマン」(132分) 16:30~ 大島渚講座 若松孝二監督「愛のコリーダ」(104分) |
7/26 (日) |
11:00~ PFFアワードH 「普通の恋」(45分)「靄の中」(61分) 計131分 14:00~ PFFアワードG 「VISTA」(45分)「彼女のファンタジー」(63分) 計133分 17:00~ イーストウッド特集「トゥルークライム」(127分) |
普通の恋 靄の中 |
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7/28 (火) |
12:30~ イーストウッド特集 字幕投影「続・夕陽のガンマン 地獄の決闘」(180分) 16:30~ イーストウッド特集 字幕投影「マンハッタン無宿」(94分) 19:00~ イーストウッド特集 字幕投影「The storytellor The Beguiled」(12分) 「白い肌の異常な夜」(105分) |
7/29 (水) |
13:00~ イーストウッド特集 字幕投影「恐怖のメロディ」(102分) 16:00~ イーストウッド特集 字幕投影「荒野のストレンジャー」(105分) 19:00~ イーストウッド特集 字幕投影「愛のそよ風」(108分) |
7/30 (木) |
15:00~ 大島渚講座 是枝裕和監督※入場無料 19:00~ 第19回PFFスカラシップ 「川の底からこんにちは」(114分) |
7/31 (金) |
16:30~ PFFアワード2009表彰式&グランプリ作品上映 |
8/1 (土) |
10:30~ イーストウッド特集 字幕投影「The storytellor The Beguiled」(12分) 「白い肌の異常な夜」(105分) 13:15~ イーストウッド特集 字幕投影「夕陽のガンマン」(132分) 16:15~ イーストウッド特集 字幕投影「続・夕陽のガンマン 地獄の決闘」(180分) |
8/2 (日) |
11:00~ イーストウッド特集 字幕投影「マンハッタン無宿」(94分) 13:30~ イーストウッド特集 字幕投影「恐怖のメロディ」(102分) 16:30~ イーストウッド特集 字幕投影「愛のそよ風」(108分) |
8/4 (火) |
13:00~ イーストウッド特集「マディソン郡の橋」(135分) 16:00~ イーストウッド特集「ミスティックリバー」(138分) 19:00~ イーストウッド特集 字幕投影「荒野のストレンジャー」 (105分) |
8/5 (水) |
13:00~ イーストウッド特集「父親たちの星条旗」(132分) 16:00~ イーストウッド特集「許されざる者」(131分) 19:00~ イーストウッド特集「スペースカウボーイ」(130分) |
7月17日(金)~31日(金)、
東京国立近代美術館フィルムセンター大ホールにて開催
※8月1日(土)~8月5日(水)まで引き続き『第31回PFFスペシャルプログラム』を実施
招待作品部門 イーストウッド!
~映画監督クリント・イーストウッド誕生~
「クリント・イーストウッドは、これまでの監督作品だけでも30本、主演作品を併せると53本のフィルモグラフィーを誇る人物ですので、その全貌を紹介するのは容易ではありません。そこで今回は、イーストウッドが映画界に入ってから、監督として歩み始めるまでを中心に展開します。
主演+監督の処女長編『恐怖のメロディ』、初めての西部劇監督作『荒野のストレンジャー』、初めて監督に専念し、大スター、ウィリアム・ホールデンを迎えたラブストーリー『愛のそよ風』(日本未公開)の3作品を中心に置き、更にそれらの作品を撮るに至るまでに、多大な影響を受けたセルジオ・レオーネ監督とドン・シーゲル監督作品への主演作も紹介します。PFFの定番プログラム【巨匠たちのファーストステップ】と呼べるかもしれません。
またこれまで、一部がテレビや特典映像で紹介されていた、イーストウッドの処女監督作品とも言える、短編『The Beguiled:The Storyteller』の上映も実現しました。これは、ドン・シーゲルの監督ぶりを記録した、一種のメイキング映像で、イーストウッドが構成監督した12分の作品です。『白い肌の異常な夜』(The Beguiled)と併映します。」
文・荒木啓子(ぴあフィルムフェスティバル ディレクター)
恐怖のメロディ
愛のそよ風
荒野のストレンジャー
「半魚人の逆襲」「The storytellor The Beguiled」「愛のそよ風」「荒野のストレンジャー」「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン 地獄の決闘」「マンハッタン無宿」「ブラッド・ワーク」「白い肌の異常な夜」「恐怖のメロディ」「真夜中のサバナ」「トゥルークライム」「許されざる者」「マディソン郡の橋」「スペースカウボーイ」「ミスティックリバー」「ミリオンダラーベイビー」「父親たちの星条旗」(長編17作品、短編1作品)
愛のコリーダ
絞死刑招待作品部門 大島渚講座
「大島渚監督は、1979年~87年、そして1992年と、長くPFFに審査員としてご参加くださり、常に日本の映画の最前線を観続け、刺激し続けてくれました。そして、その作品や活動が国内外に与えた影響は計り知れません。
本年のPFFは、昨年の著作集の発刊や、DVD BOXの発売によって大島渚に初めて触れた人々が、更にその面白さを知る機会を創りたいと考えました。
そこで、現在第一線で活躍する映画監督の講義と、作品の紹介を組み合わせた【映画講座】方式のプログラムを展開します。『愛のコリーダ』を若松孝二監督に、『日本春歌考』そして『絞死刑』を黒沢清監督に、テレビドキュメンタリー作品を是枝裕和監督に紹介していただきます。」
文・荒木啓子(ぴあフィルムフェスティバル ディレクター)
講師:若松孝二監督 上映作品:『愛のコリーダ』(1976/104分)
たとえ観ていなくても、知らない人はいないこのタイトル。この大島初のフランス合作にして、世界的ヒット作はどう創られたのか、プロデューサーに指名された若松孝二にとっての困難と発見はなんだったのか、などを知る講座。
講師:黒沢清監督 上映作品:『日本春歌考』(1967/103分)、『絞死刑』(1968/117分)
大島映画の中で特に時代性、政治性が作中に色濃く現われている『日本春歌考』と『絞死刑』。60年代に製作されたこれら2作品を、自主映画の制作本数も多い黒沢清が分析してゆく講座。
講師:是枝裕和監督 テーマ『大島渚とテレビドキュメンタリー』
60年代から映画制作と平行して、積極的にテレビドキュメンタリー制作に取り組んだ大島渚の偉業を、同じく異なるメディアに意識的な作家、是枝裕和が紹介する講座。
第19回PFFスカラシップ作品 ワールドプレミア!
PFFが映画制作をトータルプロデュースするPFFスカラシップの最新作が、いよいよお披露目となります。
『PFFスカラシップ』とは、1984年に始まった、PFFの新人監督育成プログラムです。ぴあフィルムフェスティバルのコンペティション部門『PFFアワード』の入選者が作成した企画の中から、PFFパートナーズが精査した1作品を製作します。
第19回PFFスカラシップ作品 『川の底からこんにちは』
監督・脚本/石井裕也 出演/満島ひかり、遠藤 雅、相原綺羅、志賀廣太郎、岩松 了第29回PFFアワードにおいて、『剥き出しにっぽん』でグランプリを受賞した石井裕也監督の最新作。しじみ加工会社を舞台に、様々な年代の登場人物が一所懸命に生きる姿を活写した人間味溢れる群像劇。主演は『愛のむきだし』でヒロインを演じた満島ひかり。
チケット
●コンペティション部門 「PFFアワード2009」専用チケット 発売中
一般:前売券1,000円 当日券:1,200円 Pコード:555-294
●第19回PFFスカラシップ作品「川の底からこんにちは」 発売中
7月30日(木)19:00~ 一般:前売券1,300円 当日券1,500円 Pコード:555-296
●招待作品部門『イーストウッド!~映画監督クリント・イーストウッド誕生~』 発売中
一般:前売券1,300円 当日券1,500円 Pコード:555-362
●招待作品部門『大島渚講座』 発売中
一般:前売券1,300円 当日券1,500円 Pコード:555-363
7月17日(金)~31日(金)、
東京国立近代美術館フィルムセンター大ホールにて開催
※8月1日(土)~8月5日(水)まで引き続き『第31回PFFスペシャルプログラム』を実施
- 監督:石井裕也
- 出演:井川あゆこ, 猪股俊明
- アップリンク
- 発売日: 2009-03-06
- おすすめ度:
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