第33回ぴあフィルムフェスティバル
今年で33回目を迎える映画祭「PFF ぴあフィルムフェスティバル」。今年も日本映画の未来を担う若手監督たちの自主制作作品を上映。602作品もの応募の中から16人のセレクションメンバーによって17作品を厳選、充実した俳優陣とシリアスな題材への挑戦が際立つラインナップとなっている。最終日9月30日には、表彰式&グランプリ他各賞が発表される。なお、グランプリ作品は第24回東京国際映画祭との提携企画として「日本映画・ある視点」にて招待上映される。
2011年9月20日(火)~30日(金)(毎週月曜休館)まで、
東京国立近代美術館 フィルムセンター大ホールにて開催
ディレクター荒木啓子より、
今年の傾向について…
まず、近年感じていた「俳優陣の充実」に、驚くべきものがあります。また、DV、家庭崩壊、近親相姦など、シリアスな題材の映画化への巧みな技に息を飲むことが重なり、自主映画=無邪気な、あるいは稚拙でひとりよがりな映画、という過去のイメージはほんとうに間違っていることを改めて多くの方に知らせたくなりました。
同時に、エンターテインメントへの挑戦とその成功に感心し、一方で、実験的挑戦的な作品の増加にもときめき、ひとことではお伝えするのは難しい、誠に多彩な映画を浴びるように拝見できました。 そして、入選作品は、もし言葉にすれば、「この作品を超えた豊かな未来」がみえる、「可能性が強く匂う」映画たちなのかもしれないと思いました。
招待部門作品
日本映画の最新作の上映とともに、映画の豊潤な歴史を伝えるため、スクリーンでの鑑賞機会がめったにないモノクロ映画の傑作を上映。また、日本の映画人の世代交流の機会を作るとともに、映画のつくり方の具体的方法について学ぶ上映&トークの新企画が登場しました。
ルビッチでハッピー!
観客に想像する愉しみを与えてくれる洗練されたコメディの名手、エルンスト・ルビッチのサイレント時代とトーキー時代の名作2本を上映。『陽気な中尉さん』が登場する成瀬巳喜男監督の『限りなき鋪道』も特別上映!
<上映作品>『陽気な中尉さん』(トーキー・日本語字幕付き) 『限りなき鋪道』(サイレント・柳下美恵氏によるピアノ演奏付き) 『陽気な巴里っ子』(サイレント・柳下美恵氏によるピアノ演奏付き・英語字幕)
タル・べーラに痺れる
ハンガリーの鬼才、タル・ベーラ監督の代表作、一切の妥協を排した作品作りで知られる監督の438分の超大作をフィルムにて上映。
<上映作品>『サタンタンゴ』(日本語字幕+ドイツ語字幕つき)
映画のレッスン 映画のことは映画に学べ!
日本映画の未来を担う若手制作者に向けての新プログラム「映画のレッスン」を開催。憧れの映画監督から次の世代へ、映画のみかた、つくりかたが伝わることを願って。
9月22日 塚本晋也、「何がなんでも黒澤明!」 <上映作品>『七人の侍』
9月23日 岩井俊二、長谷川和彦に映画を聞く!「映画監督とは、映画製作とは」
<上映作品>『青春の蹉跌』
『太陽を盗んだ男』を観て、長谷川和彦に聞く!長谷川和彦監督登場
*ゲストは公式ホームページにて発表 <上映作品>『太陽を盗んだ男』
9月24日 黒沢清、廣原暁に個人レッスンする!「映画に風景をどう撮るか」
<上映作品>『シェイディー・グローヴ』(英語字幕)
第21回PFFスカラシップ作品『恋に至る病』プレミア上映!
1984年に始まった、PFFの新人監督育成システム「PFFスカラシップ」。コンペティション部門「PFFアワード」の入賞者によるオリジナル企画を、PFFが企画開発、製作、配給までをトータルプロデュースする世界の映画祭でも類のないシステムです。
21作目は、PFFアワード2009にて『普通の恋』が審査員特別賞を受賞した木村承子監督の最新作『恋に至る病』をお披露目いたします。
特別プレビュー 石井裕也監督最新作『ハラがコレなんで』
仲里依紗主演、石井裕也監督最新作『ハラがコレなんで』を公開に先駆けてプレビュー上映いたします。
石井裕也監督来場決定!
2011年9月20日(火)~30日(金)(毎週月曜休館)まで、
東京国立近代美術館 フィルムセンター大ホールにて開催
- 監督:長谷川和彦
- 出演:沢田研二, 菅原文太, 池上季実子, 北村和夫, 神山繁
- 発売日:2010-04-28
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- 監督:石井裕也
- 出演:目黒真希, 森岡 龍
- 発売日:2010-06-04
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