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クリーン

第57回カンヌ国際映画祭
主演女優賞受賞(マギー・チャン) / 撮影賞受賞(撮影:エリック・ゴーティエ)

8月29日(土)より、シアター・イメージフォーラムにてロードショー

INTRODUCTION

マギー・チャン、全会一致でカンヌ国際映画祭女優賞を受賞! 世界を熱狂させた感動の物語。

『クリーン』1ればなれになった息子といつかまた暮らせる日が来ると信じ続けた母。そして幼いながらも母と向き合おうとした息子。ふたりが歩み始めた新しい人生を、『夏時間の庭』のオリヴィエ・アサイヤス監督が寄り添うようにして写し取った再生の物語。失ったものの大切さに気付き、母としての自覚を取り戻してゆく主人公・エミリーを見事に演じて見せたマギー・チャンは、本作でカンヌ国際映画祭女優賞を獲得。クエンティン・タランティーノも、「世界で最も素晴らしい女優のひとり」と評し、審査員全員の支持を得ての受賞となった。また、心の琴線に触れる暖かな音楽は、元ロキシー・ミュージック、ブライアン・イーノのサウンドトラックから。本作でカンヌ撮影賞を受賞したエリック・ゴーティエの息を呑むようなカメラワークにも注目。

Story

歌手として成功することを夢見るエミリー(マギー・チャン)は、ある日突然、ロックスターとして名を馳せてきた夫のリーをドラッグの過剰摂取で亡くしてしまう。一部の人間は事故を防げなかった彼女を責め、ふたりの間に生まれた幼い息子も、今は義父のアルブレヒトの元に預けられていた。愛する人を失い、息子とも離ればなれになってしまったエミリー。捨て切れない夢、引き裂かれたプライド、リーの残像…、様々な想いが交錯する中、それでも彼女は息子との絆を取り戻すため、もう一度母として生まれ変わることを誓う。
これは、いつか息子と暮らせる日が来ると信じ続けた母と、幼いながらも母と向き合おうとした息子の、再生の物語。

『クリーン』2『クリーン』3

8月29日(土)より、シアター・イメージフォーラムにてロードショー

Cast/Staff Profile
マギー・チャン(エミリー・ワン)
マギー・チャン1964年生まれ。幼少時代をロンドンで過ごし、帰国後、ミス香港がきっかけで芸能活動を開始。以後、ジャッキー・チェンの『ポリス・ストーリー』シリーズ、ウォン・カーウァイ監督『欲望の翼』(90)などの作品に出演し人気を博す。1991年には実在した大女優の一生を描いたスタンリー・クワン監督『ロアン・リンユィ/阮玲玉』でベルリン国際映画祭女優賞を受賞したほか、その他多くの映画祭でその力量を認められ演技派としても高い評価を得る。オリヴィエ・アサイヤス監督『イルマ・ヴェップ』(96)では、ジャン=ピエール・レオと共演を果たし、以後、国際俳優として世界の注目を集め続けている。主な出演作は、ウォン・カーウァイ監督『花様年華』(00)、チャン・イーモウ監督『HERO』(02)、アンドリュー・ラウ監督『ひとめ惚れ』(00)、アンヌ・フォンテーヌ監督『オーギュスタン 恋々風塵』(99)など。
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ニック・ノルティ(アルブレヒト・ハウザー)
ニック・ノルティ1941年生まれ。舞台やテレビで活躍した後、75年にリチャード・コンプトン監督『グッバイ・ドリーム』でスクリーン・デビュー。アクション・スターとして数多くの戦争映画に出演する一方、バーブラ・ストライサンド監督『サウス・キャロライナ/愛と追憶の彼方』(91)、ポール・シュレイダー監督『白い刻印』(98)などのシリアス路線でも2度のアカデミー賞主演男優賞ノミネートを経験。近年もベン・スティラー監督『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』(08)からテリー・ジョージ監督『ホテル・ルワンダ』(04)まで、68歳とは思えないほどの幅広い演技力を見せている。 『ニック・ノルティ』をamazonで検索
ベアトリス・ダル(エレナ)
1964年生まれ。モデルの仕事をしていたころ、ジャン=ジャック・ベネックス監督に見出され『ベティ・ブルー/愛と激情の日々』の主役を演じ、一躍人気女優に。麻薬問題や傷害事件など、波瀾万丈な私生活もさることながら、妊婦を襲う凶悪犯を演じたジュリアン・モーリー&アレクサンドル・バスティロ監督『屋敷女』(07)、町田康と共演した諏訪敦彦監督『H story』(01)といった多くの話題作に出演している。その他の主な出演作に、クレール・ドゥニ監督『ガーゴイル』(01)、ジム・ジャームッシュ監督『ナイト・オン・ザ・プラネット』(91)、などがある。
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ジャンヌ・バリバール(イレーヌ)
1968年生まれ。学者家庭に生まれるも、女優に転身しアルノー・デプレシャン監督『そして僕は恋をする』(96)で本格映画デビュー。過去にもオリヴィエ・アサイヤス作品に出演しており、『8月の終わり、9月の始め』(98)でサン・セバスティアン国際映画祭最優秀女優賞、さらにブリュノ・ポダリデス監督『Only God Sees Me』(98)でもテッサロニキ国際映画祭最優秀女優賞を受賞している。マイケル・ウィンターボトム監督『CODE46』(03)などの大作にも積極的に参加し、2008年にはジャック・リヴェッド監督『ランジェ公爵夫人』で文芸ロマンスに挑戦。アサイヤス監督の音楽ドキュメンタリー『NOISE』にも登場し、ライヴを行うなど、マルチな才能を発揮している。2009年にはディアーヌ・キュリス監督『サガン –悲しみよ こんにちは-』が公開する。
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監督・脚本:オリヴィエ・アサイヤス
1970年代に「カイエ・デュ・シネマ」誌で映画批評を書き、のちに映画監督となる。『ランデヴー』(85)、『夜を殺した女』(86)など、アンドレ・テシネ作品で脚本の腕を磨き、『無秩序』(86)で長編デビュー。その後、『冬の子供』(88)、『パリ・セヴェイユ』(91)、『Une Nouvelle Vie』(93)、『冷たい水』(94)と意欲的に作品を発表し、1996年には香港スターだったマギー・チャンを起用して伝説のカルトムービー『イルマ・ヴェップ』を撮影し話題となる。ドキュメンタリー『HHH:候孝賢』(97)、『8月の終わり、9月の初め』(98)、『感傷的な運命』(00)、『DEMONLOVER デーモンラヴァー』(02)を経て撮影された本作『クリーン』では『イルマ・ヴェップ』に続き、元パートナーであるマギー・チャンが再び主演を務め、カンヌ国際映画祭作品賞にノミネート。その他の主な監督作に、『パリ、ジュテーム』(デ・ザンファン・ルージュ地区/06)、『レディ アサシン』(07)、カンヌ国際映画祭60回記念製作映画『それぞれのシネマ』(再燃/07)などがある。2009年には東京日仏学院にて未公開作を含むレトロスペクティヴが開催され、オルセー美術館20周年企画で製作された新作『夏時間の庭』と、音楽ドキュメンタリー『NOISE』も劇場公開する。
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製作:ニヴ・フィッチマン
日本も舞台になったフランソワ・ジラール監督『シルク』(07)、イタリア、オーストラリア、中国、カナダと、舞台が次々に移動する壮大な物語をサミュエル・L・ジャクソン主演で描いた『レッド・バイオリン』(98)など、国際プロジェクトを多く手掛けるプロデューサー。2008年には伊勢谷友介、木村佳乃が出演し話題となったフェルナンド・メイレレス監督『ブラインドネス』も製作し、今や世界で最も注目されるプロデューサーのひとりとなった。
撮影:エリック・ゴーティエ
『クリスマス・ストーリー』(08)、 『キングス&クイーン』(04)などアルノー・デプレシャン作品を特に多く手掛け、パトリス・シェロー監督『愛する者よ、列車に乗れ』(98)ではセザール賞を獲得している実力派。ウォルター・サレス監督『モーターサイクル・ダイアリーズ』(03)では、英国アカデミー賞にもノミネートされている。オリヴィエ・アサイヤスも多くの作品で彼と組んでおり、その息を呑むようなカメラワークは本作でカンヌ国際映画祭技術賞を受賞した。その他の代表作は、ショーン・ペン監督『イントゥ・ザ・ワイルド』(07)、レオス・カラックス監督『ポーラX』(99)など。09年には彼が撮影し、共にカンヌのコンペに選ばれたアン・リー監督『Taking Woodstock』とアラン・レネ監督『Les Herbes Folles』の公開が控えている。
編集:リュック・バルニエ
1980年代からシャンタル・アケルマン監督やユーセフ・シャヒーン監督らの作品に参加し、アサイヤス作品には、初期の短編『Laissé inachevé à Tokyo』(82)から参加。長編デビューしてからも、『無秩序』、『パリ・セヴェイユ』、『イルマ・ヴェップ』、『DEMONLOVER デーモンラヴァー』、『NOISE』、『夏時間の庭』など、ほとんどの作品に携わり、絶大な信頼を得ている。その他の作品に、ティエリー・クリファ監督『輝ける女たち』(07)、アンヌ・フォンテーヌ監督『オーギュスタン 恋々風塵』(05)、ダイ・シ-ジエ監督『小さな中国のお針子』(02)などがある。
C R E D I T

Staff
監督・脚本:オリヴィエ・アサイヤス『イルマ・ヴェップ』『NOISE』 『夏時間の庭』
製作:ニヴ・フィッチマン『ブラインドネス』 『シルク』 『レッド・バイオリン』
撮影:エリック・ゴーティエ 『イントゥ・ザ・ワイルド』 『モーターサイクル・ダイアリーズ』 『ポーラX』
音楽:ブライアン・イーノ『セブン』『トレインスポッティング』『ヒート』

Cast
マギー・チャン『HERO』『花様年華』 ニック・ノルティ『ホテル・ルワンダ』『トロピック・サンダー』『ハルク』
ベアトリス・ダル『ベティ・ブルー/愛と激情の日々』『ナイト・オン・ザ・プラネット』『ガーゴイル』
ジャンヌ・バリバール『CODE46』『ランジェ公爵夫人』『サガン -悲しみよ こんにちは-』

(2004/フランス・イギリス・カナダ/111分/35mm/シネマスコープ/ドルビーSRD)
日本語字幕:寺尾次郎/協力:boid /配給・宣伝:トランスフォーマー
(c) 2004 - Rectangle Productions / Leap Films / 1551264 Ontario Inc / Arte France Cinema
http://www.clean-movie.net/

8月29日(土)より、シアター・イメージフォーラムにてロードショー

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2009/08/14/11:24 | トラックバック (0)
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