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Node of Cinema vol.1

オルタナティブ・シネマ宣言

~ゲリラ映画時代をいかに生きぬくか?

時代の未明から来るべき映画たち

Node of Cinema vol.1「オルタナティブ・シネマ宣言」ザロ-LAZARUS-』(井土紀州)、『国道20号線』(富田克也)、『へばの』(木村文洋)といった、製作から配給宣伝までを、すべて自らの手で行うインディペンデント映画が増えつつある。これはインディペンデント映画の新たな可能性の兆候なのか、あるいは既存の映画システムの崩壊と軌を一にした単なる必然なのか。
今秋、『行旅死亡人』(井土紀州)、『TOCHKA』(松村浩行)、『谷中暮色』(舩橋淳)という、製作から配給宣伝までを自らおこなう話題作・意欲作が、相次いで劇場一般公開される。これら「オルタナティブ・シネマ」をめぐって、映画作家の対話と、初期作品上映を通して、ゲリラ映画の時代をいかに生きぬくかを検証する。

10月27日(火)アテネ・フランセ文化センターにて開催!

TOCHKA』10月24日(土)より、渋谷ユーロスペースにてレイトショー公開
谷中暮色』10月31日(土)より、シネマート新宿にてモーニングショー公開
行旅死亡人』11月7日(土)より、シネマート新宿にてロードショー公開

スケジュール
◆10月27日(火)15:00~上映

『Talkie & Silence』( 1999年/16mm/17分 )

製作・脚本・編集・監督:舩橋淳

『echoes エコーズ』( 2000年/16mm/72分 )

監督・プロデューサー・脚本:舩橋淳
撮影監督:エリック・ヴァン・デン・ブルー 製作統括・キャスティングディレクター:アリサ・ジョー・ブラック 楽曲提供:山中透 オリジナル・ミュージック:デイヴィッド・ウルマン CAST:エデン・ラウントゥリー、パオロ・パグリアコロ、アリソン・ライト、ほか

NYで生活していた舩橋淳が仲間を集め、雑誌でキャストを募集したインディーズ作品。触れ合っても、言葉を交わしても消えることのない“距離”を静かに捉え、そこに通い合う“微かな響き=echoes”を聞き取ろうとする、NYの若者たちの孤独を描いた作品。8年振りの日本上映。

◆10月27日(火)16:50~上映

『よろこび』( 1999年/16mm/32分 )

監督・脚本:松村浩行 CAST:遠山智子、西山洋一、泉雄一郎、万田邦敏、ほか

謎の中小企業「リズム社」に勤務するアオシギは単調な生活を営んでいた。多様な人物との出会いや別れを経験することで、やがて新しい人生へと目覚めていくかに見えたのだが…。「戦争=争議映画」を夢想して作られたものの主人公ばかりか監督までもが遁走の末に疲れ果てて眠り込んでしまったというまるでその後の十年を暗示するような映画である。

『YESMAN/NOMAN/MORE YESMAN』( 2002年/DV/70分 )

監督:松村浩行 CAST:Felix Owusu、永野雄太、凌雲鳳、ほか

能曲を翻案したブレヒトの弁証法的連作教育劇「イエスマン初稿」「ノーマン」「イエスマン第2稿」を時系列通りに映画化した作品。病気の母親のいる少年が薬を求めて危険な山越えの旅に同行するが自らも罹病してしまう。村に伝わるしきたりがかれの「処置」を迫る。

『つかのまの秘密さ海の城で~水無月蜜柑試篇』
( 2005年/DV/23分 ) 出演:あがた森魚、田口昌由、渡辺ゆきこ、ほか

2005年初夏のあがた森魚北海道ツアーに同行して作られた、まったくデラックスじゃない短編記録映像。あがた氏が朗読する北園克衛の詩にブニュエルが乱反射し、当時急逝したばかりの高田渡の影もちらつく。完成後、神楽坂のライブハウスで一回だけ上映された。最初で最後(?)のレア上映。

◆10月27日(火)19:00~

トークショー:
松村浩行(映画監督)×舩橋淳(映画監督)×井土紀州(脚本家・映画監督)×ほか

【プロフィール】舩橋淳(ふなはしあつし) Atsushi Funahashi
1974年大阪生まれ。東京大学教養学部表象文化論科卒。ニューヨークにて映画製作を学び、数本の短編映画を作る。自主製作で完成させた初の長編映画『echoes』(00)は、アメリカ人社会をユニークな視点で見つめ直した作品として、欧米の映画祭でも注目を集めた。続く『ビッグ・リバー』(06)はアメリカ・アリゾナを舞台に、オダギリジョー主演で話題を呼ぶ。07年9月に10年住んだNYから谷中へ移住。最新作『谷中暮色』がシネマート新宿にて公開。

【プロフィール】松村浩行(まつむらひろゆき) Hiroyuki Matsumura
1974年北海道札幌市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、映画美学校第二期フィクション科に入学、映画制作を学び始める。初監督作品『よろこび』(99)がユーロスペースにてレイトショー公開、01年ドイツ・オーバーハウゼン国際短編祭・国際批評家連盟賞を受賞。その後ブレヒトの教育劇に基づく実験作『YESMAN/NOMAN/MORE YESMAN』(02)を発表。最新作『TOCHKA』は、09年東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門にて上映され、渋谷ユーロスペースにて公開。

料金

一般=1400円(各回入替なし)
アテネ・フランセ文化センター会員=1回券1000円(トーク無料、ただし当日上映をご鑑賞の方のみ)※文化センター会員入会をご希望の方は登録が必要になります。登録料:一般=1500円/アテネ・フランセ学生=1000円

会場:アテネ・フランセ文化センター 主催:映画集団Node
協力:アテネ・フランセ文化センター,映画美学校TOCHKA UNION,Big River Films

10月27日(火)アテネ・フランセ文化センターにて開催!

TOCHKA』10月24日(土)より、渋谷ユーロスペースにてレイトショー公開
谷中暮色』10月31日(土)より、シネマート新宿にてモーニングショー公開
行旅死亡人』11月7日(土)より、シネマート新宿にてロードショー公開

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2009/10/21/17:07 | トラックバック (0)
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