15歳、アルマの恋愛妄想
http://www.earthstar.jp/movie/aruma.html
- 青春のちょっとエッチな物語をおしゃれで魅力的に、そしてありのままをスマートに描いて、本当にチャーミングな作品!――スクリーン・デイリー誌
- ウィットとイマジネーションに富んだ作品。楽しい魔法にかかったようだ。――TWITCH
- 面白くて、キュートで、でもちょっと不器用で他の人とは違う…たくさんの人の共感を得るのは間違いない。――MOVIE BUZZERS
- エッチな表現をあからさまに描くのではなく、可愛くユーモアたっぷりに描いている。――ニューヨーク・ポスト
- いい映画だというには控えめな言葉になってしまうであろう。青春の欲望と願望を通して、非常に刺激的な青春の旅を描いている。――EXAMINER.COM
- 「アメリカン・パイ」のオープニングを思い出させる。ジェイコブセン監督はこの状況を繊細なタッチとちょっと変わった表現で表現してみせた。――インディワイヤー
- 「アルマの恋愛方式」はテーマを尊重し大事に描きながらも、年を重ねた視点で観ている観客にウィンクを投げかけている。――ハフィントン・ポスト
2013年2月23日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷
ほか全国順次ロードショー
オーラグ・ニルセンによる同名小説に基づいた内容の本作は、思春期真っ只中にいる15才の少女アルマと、彼女を取り巻く地域コミュニティーについてのストーリーで、ノルウェーの大自然に囲まれた田舎町を舞台に、退屈に我慢できないティーンの繊細で危うい心情と性への目覚めをピュアで瑞々しく描き出している。
思春期の強烈な感受性の渦巻きを“独特”で“ガーリー”な映像で描き、観るものに皆、自身の失われた思春期の苦く甘美な記憶を思い起こさせるであろう。監督は、ドキュメンタリー作品などを手掛けてきたヤンニッケ・シースタ・ヤコブセンで、本作がフィクション映画デビューにもかかわらず、バラエティ誌が選ぶ“観るべきヨーロッパ監督10人”の1人に選ばれ、その他数々の映画賞を受賞するなど、現在大注目の女性監督。
本作をユニークな作品に仕立て上げているのは、女性の性描写の仕方である。童貞喪失の男の子の物語は数え切れないほどあるが、普通の15歳の女の子の欲求がここまでフランクに描かれているのはタブーに近いものとされ、女の子の外見ではなく内面や感覚・思考に焦点をあてるのは、様々な問題を含むのである。そこを女性監督ならではの視点で、少女から大人の女性へと変化する、その瞬間の完璧なまでの美しさ、儚さ、残酷さを見事に描き切り、透き通るほどの甘く、ロマンティックな描写は、ソフィア・コッポラ監督の「ヴァージン・スーサーズ」に通じる独特のアーティスティックな映像センスとともに、何気ない日常を魅惑的な展開へと誘っていく。
トライベッカ映画祭で最優秀脚本賞、ローマ映画祭で最優秀デビュー作品賞、モンズ国際恋愛映画祭で最優秀ヨーロッパ作品賞を受賞、そしてノルウェーで著名なアマンダ・アワード2012ではベストノルウェーフィルムに選出されるなど、世界各国でセンセーションを巻き起こした『15歳、アルマの恋愛妄想』が、ついに日本上陸となる。
原作について
オーラウグ・ニルセンの同名小説は、世代の違う3人の女性が寂しい小さな町を超えたいと願う欲求不満な姿を描いています。映画のヒロインのアルマは、原作の2番目の物語の主人公で、この小説を有名にしたヒロインです。「この本は、周りに認められたいと思っている人々を描いた作品です。」と脚本・監督のヤニケ・シスタッド・ヤコブセンは言っています。「彼女達の物語は、小さなスケールのように見えますが、起こる全ての出来事は彼女達にとってはとても重要なんです。キャラクターはみんな私にとってはリアルで、ユーモアのセンスが気に入ったわ。ナレーションが時間と空間と現実と幻想の中を行き来するの。自分がどこにいるのか分らなくなるの。それを映画にしたいと思ったの。」
ニルセンは3つ全ての物語を映画のプロットに構成し直す中で、監督はアルマにフォーカスを当てることを決めました。「アルマの物語はとても力強く、注目を集めると思ったわ。彼女をクィーンにしようって。原作はもっと露骨なのよ、なぜならずっとアルマの頭の中を覗いているんですから。」
アルマの本当の問題はセックスできないことではなくて、小さな町で違う風にみんなから見られてしまうという不満である。アルトゥールの突きが文字通り彼女の不満を増幅させるのだが、本当の問題はアルマに何かしら歪みがあることだ。「この町の人はみんな同じでなくてはならないという気持ちが彼女の中にはあるのよ」ベルグスホルムは言います。「変になってはいけない。変になる余裕なんてないのよ。人と違っても大丈夫という許しが必要なの。自分がどんな人間なのか自分で決めなければいけない。誰かに指示されるものではないのよ」監督は言います。
おそらく本作の核は、アルマがどんな人間かということではなく、アルマはどこにいるかってこと。彼女が孤独を混乱を鎮めるためにしたことは、都会に出ることだった。「あなたは間違っていない」という言葉を聞くために。この観点からすると、タイトルの「TURN ME ON, DAMMIT!」はアルマの性に対する欲求ではなく、制限された場所から解放されたいという叫びではないだろうか。「美しいけど山に囲まれた退屈な町の外には大きな世界が広がっているの、そしていつの日かアルマは大人になって成長していくんだわ。」
監督・脚本:ヤンニッケ・シースタ・ヤコブセン 原作:オーラウグ・ニルセン「Fåmegpå, forfaen」
製作:ブレーデ・ホーヴラン シグヴェ・エンドレセン 共同プロデューサー:フリーダ・オールヴィーク
撮影:マリアンネ・バッケ 編集:サクリーナ・ストイセヴスカ 音響:フーゴー・エコルネス
音楽:ギンゲ・アンヴィーク 美術:スンニーヴァ・ロースタ 衣装デザイン:サビーナ・カヴェニウス
キャスティング:エレン・ミケルセン
出演:ヘレーネ・ベルグスホルム、マーリン・ビェルホヴデ、ベアテ・ステフリング、マティアス・ミーレン、ヘンリエッテ・ステーンストルプ
2011年/ノルウェー/ノルウェー語/76分/カラー/ドルビーデジタル/スタンダード/原題:Få meg på, for faen
提供・配給:アース・スター エンターテイメント 配給・宣伝協力:エプコット ©2011Motlys
http://www.earthstar.jp/movie/aruma.html
2013年2月23日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷
ほか全国順次ロードショー
- 監督:ソフィア・コッポラ
- 出演:ジェームズ・ウッズ, キャスリーン・ターナー, キルステン・ダンスト, ジョシュ・ハートネット
- 発売日:2001/02/02
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- 監督:ポール・ウェイツ
- 出演:ジェイソン・ビッグス, クリス・クレイン, ナターシャ・リオン
- 発売日:2001/02/07
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