『ベルリン・アレクサンダー広場』
鬼才 R.W.ファスビンダー監督の集大成的超大作
テレビドラマ 14 話(計 898 分)一挙再上映
2021年4月16日(金)~18日(日)
ゲーテ・インスティトゥート東京にて開催
今回が日本のスクリーンで観られるラスト・チャンスとなるかもしれない鬼才 R.W.ファスビンダー監督の集大成的超大作
A.デーブリーンの同名小説を原作に、鬼才R.W.ファスビンダー監督がテレビドラマとして映像化した 『ベルリン・アレクサンダー広場』(全14話)は、失業者と犯罪の増加、ファシズムの台頭、戦間期の混迷と不穏な空気に満ちた1920年代末のドイツ・ベルリンを舞台に、自分のために売春をした恋人イーダを殺害したことで収監された「普通」の男フランツ・ビーバーコップの、出所後の受難に満ちた日々を描く。当時のドイツのテレビ番組としては、最も大がかりな制作態勢で撮影されたというこのシリーズは、最初の放映時に視聴者の間で賛否両論を呼んだが、現在ではR.W.ファスビンダー監督の集大成的超大作として、映画やテレビ史に残る傑作との呼び声が高い。 今回、ブルハン・クルバニ監督による新解釈版『ベルリン・アレクサンダー広場』の劇場プレミアを記念して、ゲーテ・インスティトゥート東京にて一回限定で再上映される運びとなった。
ファスビンダー監督のテレビドラマ版『ベルリン・アレクサンダー広場』は、2019年に国内最終上映を迎えており、今回が日本にてスクリーンで観られるラスト・チャンスとなる可能性が高い。ファスビンダーファンは見逃すことのできない貴重な機会となりそうだ。チケット( 一般: 1プログラム 1,000円、全通し券 5,000円/学生: 1プログラム 500円、全通し券 2,000円 )は、Peatix にて販売中だ。
また、4月16日(金)の第1話上映後には、同原作小説を新たに映画化したブルハン・クルバニ監督をゲストに迎えたオンライントークが実施される。同監督による『ベルリン・アレクサンダープラッツ』(2020)は、5月20日より23日まで、ユーロライブにて開催されるドイツ映画祭 HORIZONTE 2021にて上映されるとのことで、こちらにも注目していただきたい。
上映スケジュール 日本語字幕付
4月16日(金)18:40~ 第1話(82分)+オンライン・トーク(ブルハン・クルバニ監督と粂田文慶應義塾大学准教授、日独通訳付)
4月17日(土)10:30~ 第2話・第3話(各59分)/13:30~ 第4話・第5話(各59分)/16:00~ 第6話・第7話(各59分)/18:30~ 第8話・第9話(各59分)
4月18日(日)10:30~ 第10話・第11話(各59分)/13:30~ 第12話・第13話(各59分)/16:00~ 第14話(112分)
粂田文慶應義塾大学准教授によるオンラインレクチャー「『ベルリン・アレクサンダー広場』について」
監督:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
キャスト:ギュンター・ランプレヒト、ハンナ・シグラ、エリーザベト・トリッセナー、
バーバラ・スコヴァ、ゴットフリート・ヨーン 他
協力:株式会社アイ・ヴィー・シー ©Rainer Werner Fassbinder Foundation