『南極料理人』『横道世之介』沖田修一監督 最新作
上白石萌歌(『未来のミライ』「義母と娘のブルース」) × 細田佳央太(『町田くんの世界』)
子供はわかってあげない
2021年8月20日(金)、全国公開
8月13日(金)、テアトル新宿先行公開
水泳 × 書道 × ガールミーツボーイ × アニヲタ × 家族 × 迷!?探偵 × 本当の父探し × 元教祖=まさかの超“青春映画”
高校 2 年、水泳部女子の美波(みなみ)はある日、書道部男子のもじくんとの運命の出会いをきっかけに、幼い頃に別れた父親の居所を探しあてる。何やら怪しげな父にとまどいながらも、海辺の町で夏休みをいっしょに過ごすが。。。心地よい海風。爽やかに鳴る風鈴。…超能力!?そして、初めての恋に発狂しそう!お気楽だけど、けっこう怒濤の展開。誰にとっても、宝箱のような夏休み、はじまりはじまり~。
全人類待望の夏休みが帰ってくる!?!
数々の漫画賞で話題を呼んだ田島列島の大傑作コミックを沖田修一監督がメガホンをとり、待望の映画化!本作で描かれるのは、主人公・美波とシャイで素朴な青年・もじくんとの甘酸っぱすぎる初恋や、ジェンダーレスな雰囲気を漂わせるもじくんの兄で迷?!探偵・明大との本当の父探しや、元教祖の実父・友充との再会といった、ちょっぴり“ワケあり”だけれど、ステキな人々とのクセになる、まさかの超“青春映画”。
主人公・美波を演じるのは、「3 年 A 組 ―今から皆さんは、人質です―」(19/NTV)、「いだてん〜東京オリムピック噺〜」(19/NHK)、「教場Ⅱ 」(21/CX)など話題作に出演し続けている上白石萌歌。相手役のもじくんこと門司役には、超新人ながら石井裕也監督『町田くんの世界』(19)主演に大抜擢され、今年は『花束みたいな恋をした』(土井裕泰監督)、「ドラゴン桜」(21/TBS)に出演するなど、今大注目の若手俳優・細田佳央太。
美波が幼い時に離婚し、行方がわからなくなってしまった実父の友充役に豊川悦司。もじくんの兄であり、ストーリーの鍵を握る探偵役に千葉雄大。美波の母親である由起役に斉藤由貴。美波の育ての父には古舘寛治。実力派の名優陣演じる大人たちが物語をカラフルに広げる。
原作は、第 24 回手塚治虫文化賞・新生賞を受賞、また「マンガ大賞 2015」2 位や数々の漫画賞を受賞した田島列島の「子供はわかってあげない」。軽やかで味わい深く、おとなの気づきが多いと幅広い層に熱く支持されている。監督は、『南極料理人』『横道世之介』など、手がけた作品たちが愛され続け、新作が待ち望まれる沖田修一。ユーモアあふれる、あたたかい人間ドラマを描いてきた沖田監督が、初めての漫画原作の映画化で、10代の不器用に揺れる心を、まっすぐ描き出す。美波の感情が高まるクライマックスは沖田監督の新境地となる。夏を失ってしまった 2020 年。今だからこそ届けたい、ニッポンの夏休み!あぁ、夏休み。
- スカッと抜けた青い空に白い雲、輝く水のゆらめき。縁側と畳に虫の声。
閉塞感のある日々の中で、スクリーンにぱっと広がる”夏”が五感に訴えてくる映画の肌触りが、なんとも心地よい。太陽みたいにまぶしい青春にときめきながら、おかしくて切ない父娘のひと夏の物語に胸の奥がぎゅっとなる。
夏映画の醍醐味を満喫。――今祥枝/ライター・編集者 - どうにもシリアスになりがちな2021年、夏──。
ここに、この夏を爽やかに迎えられる映画がある。したたる汗、鼓動にも似た潮騒、プールサイドのあのにおい、そこにあるのは誰かの面影。どこか懐かしいけれど、これは〈いつかの夏〉じゃない。この映画とともに、〈あなた/わたしを変える夏〉がやってくる。 ――折田侑駿/文筆家 - いいなぁ、このヒロインの何とも言えないマイペースさ!
登場するキャラクターもそれぞれにマイペースさがあって、そのなかで十代でしか経験できないひと夏の青春がしっかり描かれている。
夏休みを終えて“なんか変わった?”という変化を、成長を、とても爽やかに力強く演じた上白石萌歌、スゴい!――新谷里映/ライター - 刹那的な夏、とはちょっと違う。
成長の夏、ともやっぱり違う。
何も起きないようでいて、何かとんでもないことが起こっている。
だけどいったい何が起こっているのかはわからない。
そんな奇妙な夏休み。
終わらないおしゃべりと遊びの時間。
退屈さをまとった不思議な躍動感に、気づけば夢中になっていた。
夏休みが終わり、彼らの何が変わったのか、あるいは何も変わらないのか。
答えはわからぬまま、ぐんぐんと走り抜ける彼女の背中を、カメラと共に追いかけたくなった。――月永理絵/エディター&ライター
- 誰かが誰かの大切な存在になるときの、確かなエネルギーが夏の景色にきらめいている。その光は画面を飛び出し、心に消えない跡をつけた。
小さな力だって懸命に使えば、明日がよくなるかも……と。無力感に打ちひしがれそうな大人も観て!美波ともじくんのかっこいい"魔法"に一緒に照らされましょう。――松丸千枝/「装苑」編集部 - どこか奇妙で歪な、だからこその温かくて美しい輝き、永くは続かないかもしれないけどその一瞬を切り取っている作品。描かれている人たちは皆とても瑞々しくて、でも人間臭い。常に正しく善くなくてはいけないのではないかと思っている人たちに見てほしい。生きてみるのも良いもんなんだなと思わせてくれました。 ――Yaffle/音楽プロデューサー
- 遊び心とユーモアがたっぷり詰まっていて、全セリフ、全シーンが心地よくて愛おしい。ひと夏の出来事を通して生まれた感情とラストに、思わずほろりと涙が出ました。沖田修一監督のなかで1番フレッシュで、1番瑞々しい映画だと思います。――矢部紗耶香/編集・ライター
- 嘘くさい青春映画は見ていて地獄の苦しみがありますが、この映画は本当にもう気持ちがいい。楽しい。美波と門司くんを心から応援してしまう。そして美波のお父さんたちがまた愛おしい。
孤独、距離感、可笑しみ、宗教、モルタル、告白、夏!全部がたまらなく痛快な映画でした。沖田さん最高です。――山岸聖太/映像ディレクター
- 監督:沖田修一
- 出演:山﨑努, 樹木希林, 加瀬亮
- 発売日:2018/11/22
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- 監督: 沖田修一
- 出演:役所広司, 小栗旬, 高良健吾, 臼田あさ美, 山崎努
- 発売日:2012/7/20
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