新作情報

恋するリベラーチェ

http://liberace.jp/

2013年11月1日(金)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー

インタビュー

マイケル・ダグラス オフィシャルインタビュー

――本作品についてどう思われましたか?

マイケル・ダグラス© 若山和子この企画で私が魅力的だと思ったのは、まず脚本だ。『恋するリベラーチェ』は、長い間私が見てきた脚本の中でも最高の1本だった。以前から私は脚本家のリチャード・ラグラヴェネーズの大ファンでね。よく書けた脚本を読んだうえに、リベラーチェを演じてくれというオファーだ。そんなチャンスはめったにつかめるものじゃない。しかも監督はスティーヴン・ソダーバーグで、共演者はマット・デイモンだなんてね。

――リベラーチェのことはどう思われますか?

かつてリベラーチェはアメリカ国内でおそらく最大のスターだったんじゃないかな。ラスベガスでは確実に一番ギャラの高いパフォーマーだった。
彼はクラシック音楽の大変優れたピアニストだった。でも曲によっては従来の弾き方を変えてみると、観客のウケがいいことに彼は気づいた。それからどんどんゲイっぽい趣向を凝らすようになったんだ。枝付き燭台にキャンドルを立ててピアノの上に置いたりしてね。それに彼はテレビ番組で初めてカメラ目線をやった人なんだよ。視聴者をあたかも同じ部屋にいるような気分にさせるためだ。彼はとても楽観的で、前向きで、温かみのある人で、そしてとても頭のきれる賢い人だった。彼は多くの男性と同じように自分も金髪の若い女性が好きなふりをしていた。でも本当は金髪の若い男性が好きだったんだ。

――マット・デイモンとのキスシーンはどうでしたか?

2人で演じるスタイルはすぐに見つかったよ。私たちはお互い惹かれ合うことが要求されていたしね。
撮影で初めての熱いキスを交わしたら、そこからはもう見つめ合って抱きしめて「次に進もうか」って感じさ。みんなにいつも聞かれるんだ。「映画の中でマット・デイモンとキスしてるの?」って。だから「それ以上のこともたくさんやってるよ」って答えるのさ。

――リベラーチェの私生活についてはどう思いましたか?

彼は自分がゲイでないと強く主張し、それを事実として守り通していた。
彼のステージは入念なリハーサルと、訓練の上に成り立っていた。彼はそういった仕事の面と私生活は切り離していた。彼は大変なもてなし上手で、偉大なエンターテイナーであり、多くの人に愛され、ものすごく心の広い人だった。楽しい時間を過ごしたり、忙しくしてるのが好きで、前向きな人たちが好きだった。衝突は嫌いだった。気に入った人がいればちやほやし、スコットにブレスレットを贈ったようにプレゼントをたくさん贈ったんだ。

――ピアノ演奏が本当に弾いているように見えましたが、どうやって演奏をマスターしたんですか?

『恋するリベラーチェ』場面3幸いなことに、リベラーチェの演奏する姿が収められた昔の映像は大量にあるんだ。
私はピアノが弾けないから、どう演奏するのかが問題になった。そこでピアノの上で演奏映像を流して、鍵盤の上でどこに手を置けばいいか見ながら動きをまねした。それを何度も繰り返すうちに、曲に合わせて鍵盤が叩けるようになった。つまり実際には演奏はできていなくても、手を正しい位置に動かせるようになったんだ。自分の手の動きがあまりに速すぎて何が起こってるのか自分でもわからなくなるような曲もたくさんあった。
もちろんそういった彼のピアノ演奏は物語の一部にはなっているが、この「恋するリベラーチェ」はあくまでもスコットとリーの関係についての物語で、リベラーチェのピアニストとしての生涯を描いたものではない。

――描かれている物語についてどう思われましたか?

この物語の魅力はすばらしいラブストーリーであるということ。よく書けた恋愛ものというのは常に人気がある。その設定が2人の男性の間の恋愛であるというだけで、2人の間に起こる問題も出来事もまったく普遍的なものなんだ。この映画を作っている時に私たちはそのことに気づいた。事実、私とマットの間でも…。私がマットのことで一番感心しているのは、彼となら違和感なくすぐに役に入っていけるということなんだ。
観客も男性同士のラブストーリーに違和感なくすぐに入り込める。描かれているのはお互い深く愛し合っている2人の人間の関係についてだ。それが男と男であろうが、男と女であろうが、同じ葛藤を抱え、同じケンカをする。ただこの映画では勢いがあった頃の華やかなラスベガスが背景として存在している。

――あなたにリベラーチェの役がオファーされたことに関してどう思いましたか?

13年ほど前に『トラフィック』でスティーブン・ソダーバーグと仕事をした際に彼が突然言ったんだ。「リベラーチェを演じたいと考えたことはあるか」と。「からかっているのか?」と思った。即興でリベラーチェのまねを始めたんだ。
ほんの少しだけだが彼には2~3回会ったことがある。私の父(カーク・ダグラス)がパームスプリングスに家を持っていた頃、リベラーチェの家が近かった。彼は本物のエンターテインメントを理解していた。ラスベガスでのあれほどの人気に加え、TV番組のおかげで世界中でも一躍有名になった。恐らく彼はカメラに向かって直接語りかけた最初の人物だろう。自分と同じ空間に観ている者を引き込むことができるのは、彼のすばらしい才能の1つである。そして、そのいかにも同性愛者らしいスタイルには、彼の存在やパフォーマンスで人々をどれだけ幸せにしたいかという純粋な本質があり、その純粋さが人々を魅了したんだ。
もちろんこの役を演じるチャンスが与えられて、すごくうれしかった。物まねをするのではないと分かっていれば、リベラーチェとまったく同じになることはない。自分が気持ちよく演じられて、監督のスティーヴンが安心して見ていられ、かつ自分自身がマットに惹かれるように、さじ加減を見極めなければならない。本当にすばらしいラブストーリーだった。彼らは互いのことを深く想っていて、素晴らしく楽しい瞬間やうれしい瞬間に溢れていた。だが、最終的に悲劇の終わりを迎えてしまうんだ。

作品情報
マット・デイモン オフィシャルインタビュー

C R E D I T

監督:スティーヴン・ソダーバーグ
脚本:リチャード・ラグラヴェネーズ 製作:ジェリー・ワイントローブ
製作総指揮:グレゴリー・ジェイコブズ、スーザン・イーキンス、マイケル・ポレール
編集:メアリー・アン・バーナード 撮影:ピーター・アンドリュース 美術:ハワード・カミングス
衣装:エレン・マイロニック 音楽:マーヴィン・ハムリッシュ
原作:スコット・ソーソン「Behind the Candelabra」
出演:マイケル・ダグラス,マット・デイモン,ダン・エイクロイド,スコット・バクラ,
ロブ・ロウ,トム・パパ,ポール・ライザー,デビー・レイノルズ
2013年/アメリカ/英語/118分/カラー/ハイビジョン/ドルビーデジタル/原題:Behind the Candelabra
配給:東北新社 presented byスター・チャンネル 宣伝協力:ポイント・セット 宣伝:フリーマン・オフィス
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http://liberace.jp/

2013年11月1日(金)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー

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2013/10/26/18:58 | トラックバック (0)
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