池袋シネマ・ロサ

小野峻志監督特集

2020年2月8日(土)～14日(金)まで、
池袋シネマ・ロサにて1週間限定レイトショー

確かなスタイルを持った監督の登場。

小野峻志監督特集チラシ画像 2月8日(土)から池袋シネマ・ロサでは、日本大学芸術学部映画学科卒業間際に監督した『拾って捨てろ！』が、第五回新人監督映画祭に入選した新進気鋭の映画監督小野峻志を特集する。
今回上映されるのは、ゴミ拾いに狂った執着をみせる OL を描いた『拾って捨てろ！』、大流行の飲み物「プルンチョ」をめぐって闘争を繰り広げる若者たちを描いた『やわらかい季節』の二作品。

いずれの作品もクラシック映画を思わせる画面構成と、ナンセンスなユーモアセンスがあふれており、映画はかくあるべし、という監督の強烈な「作家性」が刻印されている。いま主流の映画とは全く異なるユニークな「作家性」を持つ小野監督による、どこかで見たような、それでいてまだ誰も知らない映画を、ぜひその目で確かめていただきたい。

小野峻志 1996 年、埼玉県生まれ。高校生の頃から自主制作の短編映画を監督する。日本大学芸術学部映画学科入学後は、同級生らと「カブ研究会」を結成し、多くの短編映画を監督した。卒業間際に監督した『拾って捨てろ！』は第五回新人監督映画祭に入選した。
主な監督作品『不倫OL 濡れ銀河』（‘16）『幼獣シラスドン』（‘16）『川越狸恋へんげ』（‘17）『ファッションランナー』（‘18）『記憶の中の君は雨』（‘18）『イヤフォン』（‘19）『拾って捨てろ！』（‘19）『やわらかい季節』（‘20）

監督コメント
映画館で映画を観ること。今日それは「博奕(ばくち)」と化しています。
高いお金を払って観る映画が面白いかつまらないか。
ましてそれが、なんの前評判も無い、何処の馬の骨とも分からない男が監督した映画だとしたら……博奕はいやがうえにも盛り上がります。
映画ファンを自称するあなたがこの博奕に乗らない手はありません。ただし、その賭けにあなたが勝つか負けるか、それはこちらの知るところではありません。
『拾って捨てろ！』と『やわらかい季節』という二本の映画は、映画館の暗闇に仄白く浮かび、あなたの挑戦を待っています。

当日料金：一般1500円、大学生1300円、高校生以下1000円(シニア・水曜女性割引あり)
リピーター割引：「小野峻志監督特集」の半券ご提示で一般1000円　前売鑑賞券(1300円)絶賛発売中！

2020年2月8日(土)～14日(金)まで、
池袋シネマ・ロサにて1週間限定レイトショー

上映タイトル一覧

拾って捨てろ！ ( 2019/日本/45 分/カラー/スタンダード/DCP/製作：カブ研究会 )
出演：峯尾麻衣子,坂本憲子,久野仁,酒井文子,石川皓一,植本純米,ウクレレえいじ
監督：小野峻志　脚本：堀雄斗　撮影：田中諭　照明：中津愛　録音：森翔梧　音楽：中澤洸紀

『拾って捨てろ！』画像『拾って捨てろ！』場面画像

病的なまでにゴミ拾いが大好きな OL の星ひろ子（峯尾麻衣子）。ある日、彼女は東京オリンピックのために公園を清掃するボランティア団体 TOKYO SOYLENT GREEN と出会い、その活動に参加する。やがて、公園を荒らす不良軍団と TOKYO SOYLENT GREEN、両組織の抗争に巻き込まれ、その中で自らのゴミ拾い人間としての性を覚醒させていく。

やわらかい季節 ( 2020/日本/35 分/カラー/スタンダード/DCP/製作：カブ研究会 )
出演：酒井文子,大條瑞希,田中陸,村田直樹,関英雄,オノミチ,古矢航之介
監督：小野峻志　脚本：小野峻志,堀雄斗　撮影：中津愛　音楽：中澤洸紀

『やわらかい季節』画像『やわらかい季節』場面画像

巷で大流行の飲み物「プルンチョ」。雪子（酒井文子）は友人の新子（大條瑞希）に誘われて、プルンチョ廃絶を訴える団体、アンチ・プルンチョ同盟の運動に参加する。雪子が作った「アンチ・プルンチョ同盟のテーマ」がデモ行進とともに高らかに歌われる。しかし、体制による圧力が彼女たちの運動を弾圧する。徐々に追い詰められた団体はその内部から崩壊していくこととなる……。