
本年度アカデミー賞®国際長編映画賞ノミネート
2025 年ゴールデングローブ賞 非英語作品賞ノミネート
2024 年ヨーロッパ映画祭 W受賞(美術賞/作曲賞) / 2024 年カメリマージュ映画祭 最高賞受賞
2024 年ナショナル・ボード・オブ・レビュー 外国語映画 TOP5 選出
2024 年ポーランド映画祭 最多 11 冠受賞
シルバーライオン賞/助演女優賞/撮影賞/作曲賞/美術賞/衣装賞ほか
ガール・ウィズ・ニードル
北欧史上、最も物議を醸した連続殺人事件を描く
世界を震撼させた恐るべき傑作!


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2025年5月16日(金)新宿ピカデリー、
ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷ホワイト シネクイントほか全国公開
これはおとぎ話か?それとも、社会への告発か?
幸せを夢見た女性が社会の闇にのみ込まれていく入口が明かされる……
物語の舞台は第一次世界大戦後のコペンハーゲン。お針子として働くカロリーネは、工場のオーナーと恋に落ちるも、身分違いの関係は実らず、彼女は捨てられた挙句に失業してしまう。すでに妊娠していた彼女はもぐりの養子縁組斡旋所を経営する女性ダウマと出会う――。
北欧史上最も物議を醸した殺人事件を基に描く本作は、予想できないドラマと心理的恐怖を煽る音響や美術セットでカンヌ国際映画祭を騒然とさせ、各国の映画祭を席巻した。第 97 回アカデミー賞®のノミネートの他にも、ゴールデングローブ賞非英語作品賞ノミネート、ナショナル・ボード・オブ・レビューでは外国語映画のトップ 5 に選出。ポーランド映画祭では最多の 11 冠受賞、また映像のアカデミー賞と呼ばれるカメリマージュ映画祭では最高賞のゴールデン・フロッグ賞を受賞するなど国内外で高い評価を得ている。
監督・脚本を手掛けたのは北欧の若き鬼才マグヌス・フォン・ホーン。音楽アーティスト、プース・マリーとして活躍するフレゼレケ・ホフマイアが奏でる心理的恐怖を演出する不気味な音楽と音響効果は大ヒットを記録した『関心領域』を思わせ、撮影監督ミハウ・ディメク(『EO イーオー』『リアル・ペイン~心の旅~』)が映し出す漆黒の映像美は観客を妖しくも魅力的な闇の世界へと誘う。主演のカロリーネ役を務めたヴィク・カーメン・ソネは『ビッチ・ホリディ』で注目され、『ウィンター・ブラザーズ』『ゴッドランド/GODLAND』のフリーヌル・パルマソン監督のミューズとしても知られる実力派。助演は数々の映画賞に輝く名優トリーネ・デュアホルムが務め、二人の熱演は多くの評論家から絶賛されている。


- ええっ?!まさか。それで?それでどうなるの?と、最初から最後まで息を呑んで観た。
白黒の映像は隅々まで官能的で、ある時ある場所に存在した人たちの、息遣いや肌の匂いまで感じとれる。 ――江國香織(小説家) - 奇抜で美しい映像の連続から、女性のみが知る不条理が浮かび上がる。
――皆川博子(小説家) - 撮影、照明、音響、演出、俳優、さらに赤ちゃんの演技にさえも、全てのセンスが神がかっている。
一方、モノクロ映像で浮かび上がる物語は、残酷なまでに痛く、絶望的なほどに哀しい。容赦なく、観客の見識を穴だらけにする。ここまで感情を弛緩させる映画は、ここ最近、観たことがない。
しばらくは、この映画の“ニードル”は抜けそうもない。だからこそ、愛おしい一本になるはずだ。 ――小島秀夫(ゲームクリエイター) - モノクロの画面から生々しく伝わる貧しい環境下での苦悩。衝撃的かつ重厚な物語。そして救いあるラストには涙しました。 ――伊藤潤二(漫画家)
- 世にも恐ろしい映画を観た。かくも観る者の魂を震撼させる映画は稀だろう。その忌まわしさの一端は、この物語が紛れもない実話に元づく点にあり、同時に光と闇、モノトーンの画面の、比類ない美しさに、ある! ――東雅夫(文芸評論家)
- 正解のない問題。
それぞれ自らの答えと向き合うべきだと思う。――ヒグチユウコ(画家)


- この映画の多くの場面で、人物は手前と奥に配置される。その構図はあたかもこちらに向けられた針のようだ。
その針のイメージは手編みに使う太い棒針で、先端は必ずしも鋭いとはいえないが、しかしそれゆえ恐ろしい。 ――大島依提亜(グラフィックデザイナー) - 映画好きにはたまらない作品である。なぜなら、緻密にクリエートしているから。 ――北村道子(スタイリスト)
- 言葉に言い表せないやるせなさに襲われる。後半のある展開で凄まじいショックを受けるが、それは社会が追い込んだ結果でもあるのだろう。身も心も強烈な痛みに貫かれる。――人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー)
- 怺える者たちの物語
「正しいこと」とはなんだろう
これは社会が歪であるかぎりいつの時代でも起こりうる悲劇だ。
――書肆ゲンシシャ(店主) - 「1人で妊娠はしないが、責任は貴女のもの」。
100年も昔の史実からいまだ横たわる不均衡を克明に浮かび上がらせる。
無性に息が詰まるのはきっと、構造を無視して正義を語る群衆に自分たちの姿を見るからだ。 ――ISO(ライター)


撮影:ミハウ・ディメク 美術:ヤグナ・ドベシュ 編集:アグニェシュカ・グリンスカ
音楽:フレゼレケ・ホフマイア 音響:オスカ・スクリーヴァ
出演:ヴィクトーリア・カーメン・ソネ,トリーネ・デュアホルム,ベシーア・セシーリ
2024年/デンマーク、ポーランド、スウェーデン/デンマーク語/123分/ 1.44:1/モノクロ/5.1ch/PG‐12
原題:Pigen med nålen/英題:The Girl with the Needle
日本語字幕:吉川美奈子/字幕監修:村井誠人 配給:トランスフォーマー
©NORDISK FILM PRODUCTION / LAVA FILMS / NORDISK FILM PRODUCTION SVERIGE 2024
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