世界中の映画祭で観客賞を受賞!
クレッシェンド
音楽の架け橋
2022年1月28日(金)、新宿ピカデリー、
ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国公開
マエストロが挑むのは、紛争で敵対する若者たちの和平オーケストラ
実在の巨匠指揮者率いる楽団にインスパイアされた感動作
世界的に有名な指揮者のエドゥアルト・スポルクは、紛争中のパレスチナとイスラエルから若者たちを集めてオーケストラを編成し、平和を祈ってコンサートを開くというプロジェクトを引き受ける。オーディションを勝ち抜き、家族の反対や軍の検問を乗り越え、音楽家になるチャンスを掴んだ20余人の若者たち。しかし、戦車やテロの攻撃に晒され憎み合う両陣営は激しくぶつかり合ってしまう。そこでスポルクは彼らを南チロルでの21日間の合宿に連れ出す。寝食を共にし、互いの音に耳を傾け、経験を語り合い…少しずつ心の壁を溶かしていく若者たち。だがコンサートの前日、ようやく心を一つにした彼らに、想像もしなかった事件が起きる──。
ラストに待つ魂の協奏が、永遠にあなたの心に鳴り響く!
和平コンサートが迫る21日間の波乱の合宿の行方は?
“世界で最も解決が難しい”とされる紛争で今この時も闘うパレスチナとイスラエルから、音楽家を夢見る若者たちを集めてオーケストラが結成される──。現実にはあり得ない物語に見えるが、実在の管弦楽団へのインスパイアから生まれたという驚きの映画が完成した。若者たちの対立と葛藤、恋と友情を彩るのは、ラヴェルの「ボレロ」、パッヘルベルの「カノン」、より《冬》など誰もが知るクラシックの名曲の数々だ。和平コンサートが目前に迫った21日間の合宿で、激しく憎しみをぶつけ合う若者たち。ラストに待つ、あらゆる障害を乗り越えた“魂の演奏”とは──!
タイトルの「クレッシェンド」とは、「だんだん強く」を意味する音楽用語。一人と一人の間に音楽を通じて芽生えた小さな共振が、やがて強く大きく世界中に響きわたっていく。そんな祈りのようなメッセージが込められている。
モデルとなったのは巨匠指揮者バレンボイム率いる実在のオーケストラ。世界中で観客賞を受賞した感動作
モデルとなった実在の楽団とは、現代クラシック音楽界を代表する巨匠指揮者ダニエル・バレンボイム率いる「ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団」。米文学者エドワード・サイードと共に、中東の障壁を打ち破ろうと1999年に設立し、「共存への架け橋」を理念に現在も世界中でツアーを行うなど活動を続けている。
彼らのスピリットから着想を得て脚本を共同で書きおろし、監督も務めたのは、イスラエル・テルアビブ出身でヒューマンドラマの名手として知られるドロール・ザハヴィ。若者たちを導くマエストロを演じるのは、『ありがとう、トニ・エルドマン』で絶賛されたペーター・シモニシェック。ヨーロッパからアメリカまで、様々な地域の国際映画祭で上映され、熱い喝采のもと4つの観客賞に輝いた感動作が、ついに日本でも奇跡のハーモニーを奏でる──!
- 石丸幹二(俳優・歌手)
音楽は、世界の共通言語。
未来を担う彼らの瞳が、
憎しみで閉ざされてしまわぬよう、
しっかりと隣人の瞳に応え、
希望の光を分かち合っていけるよう、
切に願う。 - 菊池亮太(ピアニスト)
古来より偉大な音楽家達の多くは、紛争や人種差別、政治的抑圧の中で激動の世界と戦いながら、それでも何かを伝えるために音楽を作ってきた。
この映画は、平和に慣れた我々によりリアルにその事実を突きつけてくる。 - 黒柳徹子(女優・ユニセフ親善大使)
音楽は素晴らしい!なんて、しゃれた映画なんでしょう。音楽が平和を連れてくる。そのことが、この映画で何よりも、はっきりする。その懸け橋に、オーケストラを使った監督に、心からブラボーを!! - 廣津留すみれ(ヴァイオリニスト)
「音楽で世界を平和に」なんて夢物語なのかもしれない、
命をかけて音を紡ぐ若者たちの姿に冷酷な現実を突きつけられます。
それでも対話を続けることの大切さと尊さ。多くの人に届いてほしい。 - 藤田真央(ピアニスト)
こんな悲しくて切ない音楽を聴いたのは初めての体験です。この2月、私はまさにイスラエルのテルアビブで、イスラエル・フィルハーモニーと1週間に渡りコンサートをしますが、世界平和を願わずにはいられません。音楽に力を!!
- 宮本笑里(ヴァイオリニスト)
『弦は銃じゃない、体の一部だ』
例えの「銃」に胸を抉られた。
あらゆる障害、葛藤のなかを乗り越えようとする姿は
言葉に出来ないほどに美しく、魂を感じる。
祈りの想いが響き溢れるラストシーンは
脳裏に刻まれます。 - 安田菜津紀(NPO法人Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト)
「分かり合える」「許し合える」…構造的な暴力を無視して、安易な言葉を投げかけることはできないかもしれない。
大切なのは「それでも...」と相手に歩み寄る小さな一歩の積み重ねなのだと思う。 - 柳澤寿男(バルカン室内管弦楽団音楽監督・指揮者)
音楽が民族対立から生まれた悲しみを乗り越え、憎しみの心を和らげる様を何度も経験してきました。それらはすべて会うことから始まります。「CRESCENDO」が奏でた最後の音楽は人間誰もが心の奥底に持っている共存共栄のハーモニーなのです。 - 山田洋次(映画監督)
国や民族同士が憎しみ合い、紛争が絶えない愚かしさに対し、
怒りをぶつけるように「ボレロ」が美しく演奏される。
これぞ現代の音楽映画。
出演:ペーター・シモニシェック(『ありがとう、トニ・エルドマン』),
ダニエル・ドンスコイ(「ザ・クラウン」「女王ヴィクトリア 愛に生きる」),サブリナ・アマーリ
配給:松竹 ©CCC Filmkunst GmbH
2019年/ドイツ/英語・ドイツ語・ヘブライ語・アラビア語/112分/スコープ/カラー/5.1ch/原題:CRESCENDO
#makemusicnotwar/日本語字幕:牧野琴子/字幕監修:細田和江