第 93 回アカデミー賞国際長編映画賞仏代表
第 46 回セザール賞新人監督賞受賞!
『ハンナ・アーレント』バルバラ・スコヴァ主演
ふたつの部屋、ふたりの暮らし
2022年4月8日(土)よりシネスイッチ銀座他 全国順次公開
アパルトマン最上階に向かい合うふたつの部屋
互いを隔てる扉は、やがて社会の障壁となって、
ふたりの前に立ちはだかる――
南仏モンペリエを見渡すアパルトマン最上階、向かい合う互いの部屋を行き来して暮らす隣人同士のニナとマドレーヌは、実は長年密かに愛し合ってきた恋人同士。マドレーヌは不幸な結婚の末に夫が先立ち、子供たちもいまは独立し、家族との思い出の品や美しいインテリアに囲まれながら心地よく静かな引退生活を送っている。2人の望みはアパルトマンを売ったお金で共にローマに移住すること。だが子供たちに真実を伝えられないまま、時間だけが過ぎていく。そして突如マドレーヌに訪れた悲劇により、2人はやがて家族や周囲を巻き込んで、究極の選択を迫られることになる。
最愛の人と築き上げた平和な日常が突如崩れ去った時、自らの手で人生を取り戻すべく抗う彼女たちが選んだ答えとは――。
アカデミー賞国際長編映画賞ショートリスト選出、
セザール賞新人監督賞受賞の快挙
独仏を代表する2大女優の共演×光と影が織りなす秀逸な映像美
ニナを演じるのはカンヌ国際映画祭女優賞を受賞した『ローザ・ルクセンブルク』(85)、『ハンナ・アーレント』(12)など、アメリカとヨーロッパを股にかけ活躍するバルバラ・スコヴァ。一方、マドレーヌに扮するのは、フランスの名門国立劇場コメディ・フランセーズの団員でもある大女優、マルティーヌ・シュヴァリエ。
監督・共同脚本を手掛けたのは、本作で初長編とは思えない成熟した演出を見せたイタリアの新たな才能フィリッポ・メネゲッティ。2020年、セザール賞新人監督賞受賞、リュミエール賞の新人監督賞、最優秀女優賞受賞を始め、2021年にアカデミー賞国際長編映画賞ショートリスト(フランス代表)に選出、ゴールデングローブ賞非英語映画賞にノミネート、ロッテントマト批評家スコア98%を記録するなど大絶賛をもって迎えられ、大きな話題を集めた。
社会の障壁の中で、愛する人との自由な人生を勝ち取るため闘う女性たちを、独仏を代表する2大女優の圧倒的な演技と、光と影が織りなす秀逸な映像美でサスペンスフルに描き上げた異色の注目作が誕生した。
- ドイツとフランスを代表する 2人の女優の圧倒的な演技を若きイタリアの監督が繊細で大胆な極上の映画に仕上げた。
本当の幸せとは何か…。――寺島しのぶ(女優) - 少女二人の冒頭シーンから心がざわめく。
皮膚のいちばんやわらかいところにさわられるような映画で、ただ息をつめて見つめた。――江國香織(小説家) - こういう状況に置かれた時に、
これまでどれだけのカップルが引き裂かれてきただろうか。
いくつもの壁を壊して、突破して、ふたりで生きていく、
諦めない彼女たちの姿に涙が止まらなかった。――松田青子(作家) - こんな生き方もあるのか。
思いがけない展開に息をのむ。主演は七十代の女優二人。すごい!
生き抜くために果敢に立ち向かう姿に圧倒される。――樫山文枝(俳優) - ニナの叫びとマドの吐息。
それは映画を観ているあなたのものだったかもしれない。
わたし自身のものだったかもしれない。
映画は私たちの肩を叩く。
少女の声を掻き消したあのカラスに
あなたは似てはいないかと。――中村優子(女優)
- これは拍手! スリリングな脚本、簡潔なカメラ、抑制された演出。
なにより、逆境を乗り越える愛を 70 代の女性二人が担うところが、素晴らしく 時代を捉えている。千載一遇のチャンスに女優たちが実力を爆発させた、幸福な傑作。 ――山内マリコ(作家) - ふたりを隔てる扉と扉は、世間から隠すように閉じられる。
胸痛みながら、自分の中にも扉があると悟った。
――中江有里(女優・作家・歌手) - 普通ってなんだろう。
ニナとマドレーヌの暮らしはある意味理想的。
でも、人生には思い通りにいかない事がたくさんある……
印象深い音。美しき映像。強くて、大胆なふたりの愛。
これは今までにない挑戦的で秀逸な映画だ。――大島葉子(女優) - 1980 年生まれの男性監督が、長篇デビュー作でこの物語を撮ったこと。
彼の人間的関心と想像力に、新しい時代の成熟(の始まり)を感じる。
――森直人(映画評論家) - 痛みを伴う映像美。
彼女たちのようなふたりの未来が悲劇とならぬように、この映画が楔と化して今ここに打ち込まれなければいけない。
女性同士の親密な紐帯に、ほんとうはミステリーもサスペンスもないのだから。 ――児玉美月(映画執筆家) - あーーもぅオトナなのに、、しっかりして!
長年セクシャリティを隠してたのは何の為?
地味な見た目だけど破天荒な性格の設定に驚きつつ、
カミングアウトせずとも遺言書は大切だと改めて痛感。
パートナーいても法的に守られてない人〜全員必見です!
――小川チガ(飲食店経営、イベントプロデューサー)
脚本:フィリッポ・メネゲッティ、マリソン・ボヴォラスミ 共同脚本:フロランス・ヴィニョン
出演:バルバラ・スコヴァ,マルティーヌ・シュヴァリエ,レア・ドリュッケール,
ミュリエル・ベナゼラフ,ジェローム・ヴァレンフラン
2019 年/フランス=ルクセンブルク=ベルギー/フランス語/95 分/カラー/2.39:1/5.1ch
原題:Deux 字幕:齋藤敦子
後援:在日フランス大使館,アンスティチュ・フランセ日本,在日ルクセンブルク大公国大使館,ベルギー大使館
配給:ミモザフィルムズ © PAPRIKA FILMS / TARANTULA / ARTÉMIS PRODUCTIONS - 2019
2022年4月8日(土)よりシネスイッチ銀座他 全国順次公開
- 監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ
- 出演:バルバラ・スコヴァ, アクセル・ミルベルク, ジャネット・マクティア, ユリア・イェンチ, ウルリッヒ・ノエテン
- 発売日:2014/8/5
- おすすめ度:
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