カンヌが驚愕、そして喝采！ロシア演劇界の⻤才にして
世界が注⽬する映画作家、『LETO -レト-』のキリル・セレブレンニコフ監督がベストセラー⼩説を映画化。

『インフル病みのペトロフ家』は、話題作が⽬⽩押しだった昨年のカンヌ国際映画祭の中でも名だたる批評家を驚かせ、息を呑むほどのパワーを感じさせるその撮影技術でフランス映画⾼等技術委員会賞を受賞した注目作だ。
監督は、ロシア演劇界の⻤才であり、カンヌをはじめとする数々の映画祭で多数の賞を受賞するなど、すでに映画監督としても世界から注⽬を浴びている『LETO -レト- 』（ 2018 ）のキリル・セレブレンニコフ。2017 年に国からの演劇予算横領の疑いで⾃宅軟禁状態となり、その不条理な状況下で本作の脚本を書いたという。

原作は、2016 年に発売され、ロシア⽂学界でセンセーションを巻き起こしたアレクセイ・サリニコフによるベストセラー⼩説『Петровы в гриппе и вокруг него（インフル病みのペトロフ家とその周囲）』（邦訳未出）。ソヴィエト崩壊後、2004 年のロシア、エカテリンブルグを舞台に、流⾏するインフルエンザの高熱にうなされる主⼈公ペトロフが、妄想と現実の間を⾏ったり来たりするうちに、国がまだソヴィエトと呼ばれていた頃の⼦供時代の記憶へと回帰していく姿を通して、ポスト・ソヴィエト時代の迷宮的ポートレートを描き、ロシアで一大センセーションを巻き起こした。

キリル・セレブレンニコフ監督は、その原作を元にロシア社会への強烈な⾵刺、驚くべき⻑回しショット、めくるめく場⾯転換、型破りな芸術的感性、刺激的なアクションを盛り込み、強烈なインパクト溢れる映画に仕立て上げた。
本作に対して、「驚異的！」（New York Magazine／米）、「幻覚的⻑回しはソクーロフ、ブラックユーモアはタランティーノだ！」（Le Journal du Dimanche／仏）、「驚くほどに奇妙な、ポスト・ソヴィエト時代のロシア像。幻想的で、刺激的。息を呑む映画作りだ」（Little White Lies／英）と各国からは驚愕と絶賛の声が上がっている。まるでコロナ禍の世界を予⾔したような、現代ロシアの迷宮を疾⾛し、映画の迷宮を疾⾛する『インフル病みのペトロフ家』が、映画ファン必⾒の今年の 1 本になることは間違いない。