第74回ロカルノ国際映画祭金豹賞受賞(最優秀賞)!
インドネシアの俊英:エドウィン監督 × 撮影:芦澤明子
復讐は私にまかせて
【男】 勃起不全のケンカ野郎 ×【女】 伝統武術シラットの達人
ケンカは最強、トラウマにもがく2人の壮絶な運命。
2022年8月20日(土)全国順次ロードショー
愛したくても愛せない!
究極のジレンマに苦しむ男女のラブ&バイオレンス!
1989年、インドネシアのボジョンソアン地区でケンカとバイクレースに明け暮れる青年アジョ・カウィルが、クールで美しく、男顔負けの強さを持つ女ボディガードのイトゥンとの決闘に身を投じ、情熱的な恋に落ちる。実はアジョは勃起不全のコンプレックスを抱えていたが、イトゥンの一途な愛に救われ、ふたりはめでたく結婚式を挙げる。しかし幸せな夫婦生活は長く続かなかった。アジョから勃起不全の原因となった少年時代の秘密を打ち明けられたイトゥンは、愛する夫のために復讐を企てるが、そのせいで取り返しのつかない悲劇的な事態を招いてしまう。暴力と憎しみの連鎖にのみ込まれた彼らの前に、ジェリタという正体不明の“復讐の女神”が舞い降りるのだった……。
東南アジアの島国インドネシアから、破格の驚きとパッションがほとばしる快作が届けられた。主人公は向かうところ敵なしの若きケンカ野郎のアジョ・カウィルと、伝統武術のシラットを駆使する女ボディガードのイトゥン。そんなふたりの電撃的な恋の行方を描くラブ・ストーリーを軸にしながら、アクション、バイオレンス、コメディ、エロス、ホラーのエッセンスを贅沢に散りばめ、怒濤の復讐ドラマへと転じていく映像世界は、まさに予測不能のスリルがみなぎっている。さらにインドネシアの著名作家エカ・クルニアワンがベストセラー小説を原作として提供し、共同脚本にも携わった本作は第74回ロカルノ国際映画祭で最高賞の金豹賞に輝いた。
インドネシアの俊英 エドウィン × 撮影 芦澤明子
のコラボで生まれた独創的な映像世界
スリルとパッションがスパークする、嵐のような愛と復讐のドラマ
本作の監督を務めたのは、国内外で数多くの受賞歴を誇るインドネシア映画界の俊英エドウィン。往年の香港カンフー映画、クエンティン・タランティーノ作品やJホラーへのオマージュをうかがわせる遊び心たっぷりの仕掛けに加え、観る者の好奇心と想像力をかき立てるミステリアスな描写も見逃せない。とりわけアジョとイトゥンが過酷な運命をたどる後半、離ればなれになったふたりの行く手に忽然と現れる“復讐の女神”ジェリタは、何もかもが謎のベールに覆われた幽霊のようなキャラクターとして描かれ、インドネシアという国の複雑な歴史や神秘的な風土をも感じさせる。
また、デジタルカメラが主流である今の時代に、あえてアナログなフィルムでの撮影を切望したエドウィン監督の情熱は、日本の映画人の心をも動かした。『トウキョウソナタ 』『岸辺の旅 』『散歩する侵略者 』といった一連の黒沢清監督作品や、『南極料理人 』『わが母の記 』『海を駆ける 』などで知られる名手、芦澤明子が撮影を担当。コダックの16ミリフィルムを採用した映像の鮮烈な色彩、豊かな陰影、ざらついた質感が、本作の魔法めいたロマンティシズムの美しさ、暴力のまがまがしさを際立たせ、嵐のような愛と復讐のドラマを魅惑的にきらめかせている。
撮影界のレジェンド・芦澤明子氏
インタビュー&メイキング映像
インドネシア伝統武術“シラット”を駆使した
壮絶な肉弾アクションシーン&メイキング映像
出演: マルティーノ・リオ,ラディア・シェリル,ラトゥ・フェリーシャ,レザ・ラハディアン 他
2021│インドネシア、シンガポール、ドイツ│インドネシア語│115分│ビスタ│5.1ch│カラー│PG-12
原題:Seperti Dendam, Rindu Harus Dibayar Tuntas 配給:JAIHO
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