インタビュー
川口潤監督『THE COLLECTORS~さらば青春の新宿JAM~』

川口 潤 (監督) 映画『THE COLLECTORS~さらば青春の新宿JAM~』について【3/4】

2018年11月23日(金・祝)~12月6日(木)、新宿ピカデリーほか以降全国順次公開

公式サイト 公式twitter 公式Facebook (取材:深谷直子)

加藤ひさし加藤ひさし 古市コータロー古市コータロー 山森“JEFF”正之山森“JEFF”正之 古沢“cozi”岳之古沢“cozi”岳之
――そんなバンドの奥の深さをしっかり捉える映画になっていますね。

川口 今回はバンド側にリードする引力があったので、まずはそれをきちんと受けて、そこに自分の今まで培ってきたものを出して、最後は編集で自分の映画にしようと、今までのいろんな経験からそんなふうに臨めました。ところどころにやっぱり、演出……っていうほどの大した演出じゃないんですけど、例えば原宿での待ち合わせのときに(古市)コータローさんがタバコを吸っているのは、僕が意図的に入れたシーンですね。

――それは川口監督らしいなと思いました。タバコとロックというモチーフに思い入れをお持ちですよね。

川口 はい。コータローさんも「最近のドラマとか映画って、タバコを吸わないんだよね。つまんないよね」と言っていたので、「じゃあやりませんか?」と言ったら応えてくれたんです。携帯灰皿を出して「このご時世でね……」とか言っているのはコータローさんのアドリブです。あと最後の、新宿JAMの跡地に加藤さんとコータローさんに行ってもらうのも、反対するスタッフもいたんですけど、僕はやっぱりあれがなきゃつまんないなと。JAMが取り壊されてジ・エンドは違うなと思って。無理やり付け足した感のあるものになるかもしれないなと思いつつ、そこに二人に立ってほしかった。それも「こういう話をしてください」と言って預けたらできる人たちだからできました。

――そうですね。JAMの最後を見届けて、また歩き出すという終わり方がとてもよかったと思います。こういう叙情性が川口監督の映画だなという気がします。

川口 そういうのもちょこちょこ出しつつ、ライブの部分は僕にしかできない感じになっていると思うんです。「扉をたたいて」という曲は唯一フルレングスで入れたんですけど、当日のライブが本当にすごくよくて、完全に音に入り込んで撮っていました。そういうのって撮っているときに感じるんですよ、意外と冷静に「今、完全にこの中に入っているな」って。あれを絶対ワンカメで見せたいって思ってました。あの人たちは音楽家ですから、演奏ですべてを語れる人たちなんです。あの加藤さんの歌っている表情とコータローさんの手元、それを映画的に魅せるために物語を進めていったとも言えます。

――本当に素晴らしい演奏でした。加藤さんのクローズアップから、間奏のときに向こう側に立っているコータローさんに自然に移動していくワンカメの映像もよかったです。演奏前のMCで、加藤さんがコータローさんに出会えたことへの感謝を語っていたんですけど、最高の関係だなと感じました。

川口 表テーマは「僕の時間機械(タイムマシーン)」なんですけど、「扉をたたいて」に裏テーマが入っているんだなと思っています。映画に使う曲も僕が好きに選びました。

――「僕の時間機械」も熱演で、そこから「扉をたたいて」への流れが映画の素晴らしいクライマックスになっていました。実際のライブでは「僕の時間機械」がラストナンバーだったとのことなので、映画では曲順を入れ替えているということですよね。

川口 そこは映画ならではの演出ですね。ライブだったら盛り上がって終わるのが王道なんですけど、現場と映画の違いということで、そこはちょっと変えました。それに対してメンバーからは何も異論はなかったです。

――映画作りに関してバンドがリードすることが多かったとのことなのに、選曲を任せてくれたのはちょっと意外ですね。

川口 僕も「何か言ってくるのかな?」って思っていたんですけど、最初のラフができてからは、構成に対しては何もなかったです。それはすごく嬉しかったですね。加藤さんとコータローさんの間では色々あったのかもしれませんが、実際には映画の中で使う写真のことなど、ディテール部分の調整希望があった程度でしたね。

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THE COLLECTORS~さらば青春の新宿JAM~
主演: THE COLLECTORS<加藤ひさし、古市コータロー、山森“JEFF”正之、古沢“cozi”岳之>
出演:會田茂一、岡村詩野、片寄明人、黒田マナブ、 THE BAWDIES、真城めぐみ、峯田和伸、リリー・フランキー / The NUMBERS!他 声:曽我部恵一
監督・編集:川口潤 撮影:川口潤、後藤倫人、梅田航、大石規湖、渡部フランケン、山辺真美 スチール:岩﨑真子、柴田恵理 音楽: THE COLLECTORS(主題歌「明治通りをよこぎって」)
制作:アイランドフィルムズ 製作: THE COLLECTORS 映画製作委員会(フジパシフィックミュージック +日本コロムビア+スペースシャワーネットワーク)
エグゼクティブプロデューサー:朝妻一郎、小池英彦、上阪伸夫、阿部三代松、近藤正司、石田美佐緒
プロデューサー:大塚涼大、斎藤勝栄、杉岡由梨香、高根順次、近藤順也
1:1.78|カラー|ステレオ|105分|2018年|日本|配給: SPACE SHOWER FILMS
© 2018 The Collectors Film Partners
公式サイト 公式twitter 公式Facebook

2018年11月23日(金・祝)~12月6日(木)、新宿ピカデリー
MOVIX 仙台・京都、なんばパークスシネマ、
ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13、イオンシネマみなとみらい
11月30日(金)~12月13日(木)、イオンシネマ熊谷・県央・金沢・広島

12月7日(金)~14日(金)、渋谷 HUMAX シネマほか以降全国順次公開

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2018/11/29/23:03 | トラックバック (0)
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