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塚田万理奈監督の新作映画『刻-TOKI-』を
10年かけて16mmフィルムで撮影したい!
クラウドファンディング プロジェクト実施

『刻-TOKI-』画像1

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MOTION GALLERYにて、2021年5月10日23:59まで実施

29歳の新鋭、塚田万理奈監督の長編2作目『刻-TOKI-』を16mmフィルムで10年かけて撮影すべく、10年間で必要な7千万円の内、3千万円をクラウドファンディングで3回に分けて募集。

映画『刻-TOKI-』は、塚田監督の実体験をベースに、主人公の中学生が大人になるまでの10年間の物語を、実際の10年をかけて描くという意欲作で、「撮りながら、周囲の人と、自分自身と、時間を超えて付き合ってみたい。生きることに賭けてみたい」という塚田監督の想いが詰まった実験的で挑戦的な作品になる。
また、デジタル撮影全盛の昨今に、敢えて16mmフィルムでの撮影を採用したのも塚田監督の本作に込めた想いの一つで、「今この瞬間」を切り取ることをテーマの一つにしている『刻-TOKI-』という作品には、技術の進化が著しいデジタルではなく、技術的に変質することのないアナログのフィルムで、これからの10年間を映像として収めたいという気持ちが込められているという。
本作は塚田監督が過ごした長野を作品舞台に、実際に地元の中学生の子供達が成長するのに付き合いながら撮影を行っていく。現時点では、主人公の小春、陸上部の山梨と高杉、引きこもりの従兄弟の健、個性的な同級生たちがそれぞれの困難に翻弄されながらも成長していくストーリーが構想されているが、実際にキャスティングした子供たちの状況に合わせてストーリーも変化することを想定しているとのことで、作品のために登場人物を合わせるのではなく、10年かけて生きている人に沿って作品を創っていきたいと意気込む。

『刻-TOKI-』画像2 『刻-TOKI-』画像3

10数年かけて、同じ俳優が同じ役を演じ続けた作品というと、パトリシア・アークエットやイーサン・ホークが出演した「6才のボクが、大人になるまで。 amazonリンク:『6才のボクが、大人になるまで。 [Blu-ray]』」を思い出す人も多いかもしれない。その日本版とも言える『刻-TOKI-』という作品を通して、塚田監督とキャストたちがこれからの10年でどのような物語を紡ぎ出し、どのような結末を迎えるのか興味は尽きない。
現在、新型コロナウィルス感染予防のため撮影開始が1年延期されているが、パイロット版として短編映画『満月』が制作され、Spain Moving Images Festivalで最優秀アジア短編賞を受賞するなど、プロジェクト自体は着実に進んでいる。 この壮大なプロジェクトを支援して、撮影と作品完成を見守りたいというという人は、1月11日(月)からクラウドファンディングサイト「MOTION GALLERY」で実施中のプロジェクトにて、企画詳細を確認した上で検討いただきたい。

STORY

中学二年生の春、小春は所属する陸上部の仲良し二人組の男の子と、いつも一緒にふざけては遊んでいた。小春の家族には、音楽に没頭する憧れの姉や、不登校気味の従兄弟、その従兄弟に頭を悩ます叔母がいる。受験期になり、それぞれの関係性が少しずつ変化する中、小春は中学を卒業する。
高校生になり、成長していく中で違う道を進み出す小春の仲間たちの人生。大人になり、小春は中学時代の友人と再会する。生死すらも超えていくその時間の中、ただ傍観者だった小春の、それでも忘れなかった時間。
人生の美しさを見つめた、誰もが持っている記憶のような、約10年間の人々のお話。

『刻-TOKI-』画像4 『刻-TOKI-』画像5

塚田万理奈監督からのメッセージ

物語は、主人公の中学生が大人になるまでの、約10年のお話です。ほとんどすべてが、私と周囲に本当にあった出来事です。無知な子供だったから友達になれたのかもしれない、とも思える中学時代の友人たちは、今は各々、色々な人生に直面しながら生きていて、中には疎遠になってしまった友人もいます。
でも確かにあの時私たちは一緒に成長して、それは今も私にとって愛おしい、美しい時間でした。確かにあの時はありました。だから彼らが今どうであれ、私にとって一緒に生きた仲間で、「生きていたらいいな」と思います。それを形にしたい、と、友人の1人に再会した時から、強く思うようになりました。彼はきっと苦しい人生だったと思う人生を過ごしていました。でも、私は彼がそれでも、生きていたことがただ嬉しかったのです。そしてその瞬間は、私自身が生きることも励ましてくれました。私自身、生きていることに疲れてしまうことや、ひとりぼっちだと感じることがあります。でも、生きてみて、時間と付き合ってみて、自分自身に、それでも生きていたのが嬉しいと思って欲しい、と思います。これを撮りながら、周囲の人と、自分自身と、時間を超えて付き合ってみたい、生きることに賭けてみたい、と思っています。

この作品は将来と、過去の自分への、いまの私への賭けです。

そしてできたら、時間をかけても実際に、私が過ごした田舎のように街の中だけで、でもそこが世界の全てだったロケ地で、実際に中学生の子供達が、成長するのを付き合いながら撮影がしたいです。作品の中のために合わせるというよりでなく、生きてる人に沿って撮りたいです。それが一番正直に、「人が生きている」ことだと思うからです。
子供たち、役者さんは映像のワークショップを1年やって探してきた素人の子達です。プロではないけど、1年かけて出会って、10年かけて私が肯定したいと思う子達です。
『刻-TOKI-』メイキング画像1『刻-TOKI-』メイキング画像2また、デジタル媒体と違って、進化し続けるのもではなく、どんなに時がたっても変わらず「なまもの」を「なまもの」で、ずっと形に保管していてくれる、フィルムのあり方に共感していると思う作品なので、フィルムで撮れたらいいなあと思っています。
時間やお金や手間はかかるかもしれません。でもお金や賞が欲しいわけでもなければ、何かを変えたいわけでもありません。私が生きるために撮りたいです。

(2021年1月 塚田万理奈)


監督・脚本:塚田万理奈 1991年長野市出身。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。卒業制作『還るばしょ』が、第36回ぴあフィルムフェスティバル(PFF)入選、第8回田辺・弁慶映画祭文化通信社賞受賞、第12回うえだ城下町映画祭自主制作映画コンテスト審査委員賞受賞、第9回福井映画祭入選。初の長編映画となった『空(カラ)の味』が第10回田辺・弁慶映画祭で弁慶グランプリ・女優賞・市民賞・映検審査員賞と史上初の4冠に輝き、東京テアトル新宿、長野松竹相生座ロキシー始め、全国公開を果たす。
作品歴空(カラ)の味』(2016 | 125 分) 予告:youtubeリンク
第10回 田辺・弁慶映画祭弁慶 グランプリ・女優賞・市民賞・映検審査員賞
還るばしょ』(2014 | 36 分) 予告:youtubeリンク
第36回 ぴあフィルムフェスティバル(PFF) 入選/第8回 田辺・弁慶映画祭 文化通信社賞受賞/第12回 うえだ城下町映画祭 自主制作映画コンテスト 審査委員賞受賞/第9回 福井映画祭 入選

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MOTION GALLERYにて、2021年5月10日23:59まで実施

6才のボクが、大人になるまで。 [Blu-ray] 6才のボクが、大人になるまで。 [Blu-ray]
  • 監督:リチャード・リンクレイター
  • 出演:パトリシア・アークエット, イーサン・ホーク,
    エラー・コルトレーン, ローレライ・リンクレイター
  • 発売日:2016/2/3
  • おすすめ度:おすすめ度4.0
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2021/01/11/09:58 | トラックバック (0)
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