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PLAYBACK2020
【若手作家特集】

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2021年1月15日(金)~21日(木)まで、京都出町座にて開催

京都から日本へ!世界へ!
次世代を担う若手映画作家の特集上映

特集上映『PLAYBACK2020: 若手作家特集』画像第28回東京学生映画祭グランプリの『お姉ちゃんは鯨』(村上由季監督)や、なら国際映画祭2020 NARA-wave(学生映画部門)観客賞の『ROLL』(村瀬大智監督)、PFF アワード2018 グランプリの『オーファンズ・ブルース』(工藤梨穂監督)など、近年秀作を次々に生み出し、若手作家を多数輩出している京都芸術大学出身作家の特集上映が、出町座と京都みなみ会館の2館て開催される。1月15日(金)から始まる出町座では、「若手作家特集」と題して、日替わりで長編・短編あわせて9作品が上映される。

注目は、梅村和史監督自身が経験した恩師の自殺をベースに、亡き人が「生きていた」事実に丁寧に向き合い、他者にいかに伝えることが可能かを試みた『静謐と夕暮』。同作には、
丁寧に積み重ねた映像と丹念に拾い集めた音が静かに人の呼吸を際立たせる。
一輪挿しの花のように孤独な人々を梅村監督は優しいショットで包み込んでゆく。
スクリーンと対峙しながら、いろんな問答を自分と繰り返した。
長期熟成されたウイスキーを味わうように、深く記憶の余韻が広がる映画だ。
映画監督:白石和彌(孤狼の血/凶悪)
たった三人のスタッフ、そのうちの一人が主演俳優も兼任した『静謐と夕暮』にはざわめきを発見する冒険が満ち溢れています。タイトルにある「静謐」というキーワードには一切の情報や予定調和とは無縁な造りなのだという暗号が込められています。人が何かに向かっている背中をじっと見る活劇に高揚する、な映画が好きな人ならとても新しい映画が生まれたと鼻腔から深く吐息をつかれるのではないでしょうか。静かに見えてひとときもひっそりとしていない、この映画を観る時のあなたの五感がそう感じてくださるといいなと思っています。
映画監督:鈴木卓爾(嵐電/ジョギング渡り鳥)
無作為に、ただただ歩かないと再会できない物事があるのでしょう。限りなくこの世に近く、この身にも近いどこかの世界の夏に引き込まれました。この映画の光は、映画館で観てほしいと強く思います。/女優:窪瀬環(嵐電)
など、映画業界で現在も活躍している人々から賛嘆のコメントが寄せられている。未見の人は、是非この機会に劇場に足を運んでみて欲しい。

なお、出町座では現在新型コロナウィルス蔓延拡大状況を受け、全上映回の電話による事前予約を行なっている。各作品、希望上映回の 1 週間前から予約可能なので、希望者は公式ページをご確認の上、予約していただきたい。

上映タイトル一覧

1月15日 (金)

『静謐と夕暮』画像静謐と夕暮 (2020 年 /136 分 / 日本 /2019 年度卒業制作)
★第44回サンパウロ国際映画祭 新人監督コンペティション ノミネート
出演:山本真莉 入江崇史 石田武久 長谷川千紗 仲街よみ 梶原一真 野間清史 ゆもとちえみ 栗原翔 和田昴士 延岡圭悟 南野佳嗣 赤松陽生 吉田鼓太良 鈴木一博 岡本大地 石田健太 福岡芳穂 中山慎悟 宮本伊織 村瀬大智
プロデューサー・編集:唯野浩平 監督・脚本・音楽:梅村和史 企画:margarine

列車のノイズで満たされた橋の下、死にゆく老人に、ある原稿を渡して去りゆく、一人の女を見た。人が『生きた』こととは。その抽象性に感覚的にアプローチすべく、スタッフ3人で制作。監督は梅村和史、他作品には『つたにこいする』(2018)がある。

1月16日 (土)

もとめたせい (2020/ 30 分 / 日本 /2019 年度卒業制作) ★PFF アワード 2020 入選
『もとめたせい』画像出演:掛橋七海 前田隆成 田井由美子 中山創太 池島菊乃 原彩花 鈴木卓爾 撮影・照明:西岡徹 録音:池田紗月 菊本悠貴 美術:原彩花 衣裳・メイク:松岡実花 大谷葉月 助監督:塩塚迪香 音楽:松原直樹 脚本:上田美穂 プロデューサー:安井希歩乃 監督・編集:矢部凜

「変態」から始まる屈折したガール・ミーツ・ボーイ。同級生の男子から突然「ブラジャー貸して欲しい」と相談された主人公。誰にも言えない秘密の中で、ふたりは仲を深めていくが……。監督は矢部凜、他作品には『リビングファミリー』(MOOSIC LAB 2018 短編部門)などがある。

お姉ちゃんは鯨 (2015 年 / 56 分 / 日本 /2015 年度卒業制作)
『お姉ちゃんは鯨』画像★青山フィルメイト2016審査員特別賞受賞★第28回東京学生映画祭グランプリ・最優秀役者賞受賞
出演:田中志朋 石倉直実 野島健矢 金子友萌 藤井久志 熊田修 新谷惇泰 橋本剛幸 撮影:西井千裕 録音:藤井久志 美術:中川結 衣装:池下すみれ 制作:金子友萌 助監督・編集:杉林睦 監督・脚本:村上由季 協力:島根県隠岐郡海士町

小さな島の静かな港町。年の離れた姉の依澄が島に帰ってきた。いつでも大きすぎる存在感の姉に、那津にはある疑念が……。交錯する姉妹の心と思春期の感情を丁寧に描き出すヒューマンドラマ。監督の村上由季は本作が初長編作。

1月17日(日)

『人間シャララ宣言』画像人間シャララ宣言 (2016/ 75 分 / 日本 /2015 年度卒業制作)
★ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2017 出品 ★第17回TAMA NEW WAVE ある視点 出品
出演:望月卓哉 米川幸リオン 杉本瑞季 鈴木卓爾 岡本勇市朗 仙臺和也 水上竜士 青山真治 森川稔 撮影:山内俊介 照明:畑地櫻 録音:齋藤愛子 美術:加藤瞭 衣装・メイク:大原彩香 編集:笠原みどり 助監督:馬渕修 プロデューサー:笠原みどり 監督・脚本・音楽:柘植勇人

社会のなかで上手く生きていけない中学教師 五十嵐優と、半端なヤクザ 島袋仁、エロチャットに没頭する 熊沢佳代。恩人である中野勝の葬式に出席するその時、3人の運命を変える“青い稲妻”が落ちる!?旅先で彼らが見つけたものとは……。監督は柘植勇人。 代表作には『ロストベイベーロスト』(2020)がある。

1月18日 (月)

アンシャン = レジスタンス (2016 年 /97 分 / 日本 /2016 年度卒業制作)
『アンシャン = レジスタンス』画像出演:廣兼世那 谷口恵太 藤井愛希 高尾悠希 村井崇記 中山紗矢香 藤原大介 原健 西村トシコ 見並文美 浜田俊輔 川口果恋 渡邊真帆 中谷天斗 松尾渉平 古川真穂 鈴木卓爾 撮影:西平瑞穂 照明:嶋津季輝 録音:篠原茉莉 美術:小川明香 衣装:森田夏海 メイク:黒木理香 福本莉帆 制作:松田亘 編集:田村聖馬 助監督:仲智哉 監督・脚本:金山豊大

在学時よりゾンビ映画『正気の沙汰Day Night』(2014)『郭公の変』(2015)を制作し、本作が金山豊大ゾンビ3部作最後にして代表作。世界で唯一生き残ったゾンビを通して、現代社会の不条理や差別の解消を訴えるホラーコメディー。

1月19日 (火)

オーファンズ・ブルース (2018/ 89 分 / 日本 /2017 年度卒業制作)
『オーファンズ・ブルース』画像★PFF アワード 2018 グランプリ・ひかり TV 賞 ★なら国際映画祭2018 NARA-wave ゴールデンKOJIKA賞・観客賞 ★TAMA NEW WAVE ベスト女優賞 ★横濱インディペンデント cinefil賞
出演:村上由規乃 上川拓郎 辻凪子 佐々木詩音 窪瀬環 吉井優 助監督:遠藤海里 小森ちひろ 撮影:谷村咲貴 録音:佐古瑞季 照明:大﨑和 美術:柳芽似 プロムムアン・ソムチャイ 衣装:西田伸子 メイク:岡本まりの 制作:池田有宇真 谷澤亮 監督・脚本・編集:工藤梨穂

日々、記憶を喪失していってしまう自分に恐れを抱いている女、エマ。彼女はある日、行方不明になってしまった幼馴染のヤンを探す旅に出る……。終わらない夏の中で、誰かをひたむきに思い続ける彼らの孤独と絶望に光を映し出す希望のロードムービー。本作でPFFアワード2018 グランプリを受賞した監督の工藤梨穂は、現在PFFスカラシップ『裸足で鳴らしてみせろ』を制作中。

1月20日 (水)

たおやかに死んでいる (2017 年 /76 分 / 日本 /2016 年度卒業制作)
『たおやかに死んでいる』画像★イメージフォーラム・フェスティバル2018 関西エクスペリメンタル新作展 出品
出演:伊藤キム 田中志朋 麿赤兒 中村瞳太 音楽:skmtsynt 照明:藤井光咲 録音:斎藤大貴 美術:村田有希 助監督:田端奏衛 監督・脚本・撮影・編集:米倉伸

舞踏家の伊藤キム、麿赤兒が出演。強烈な身体性から存在の輪郭を炙り出す作品。監督の米倉伸は現在、撮影部として活躍。主な撮影作品に、『青のハスより』(2018)『ロストベイベーロスト』(2020)がある。

1月21日 (木)

ロケーション・ハンティング (2015 年 /56 分 / 日本 /2014 年度卒業制作)
『ロケーション・ハンティング』画像★ヤング・パースペクティヴ2015 出品
出演:松川隼人 日野悠 真砂豪 仁熊海紀子 居郷毅 小倉綾乃 井上忠彦 村上康子 三村晃庸 照明:沖森勇樹 録音:伊東悟志 大浦悠 美術・衣装:田中沙紀 車輌:近藤芳生 助監督:中嶋敦尚 制作主任:三浦聖弘 プロデューサー:松川隼人 監督・脚本・撮影:荻島健斗

映画の「ロケハン」を通して描かれる青春ロードムービー。監督の荻島健斗は在学時より映画を制作し、本作が初長編作品。代表作には『青のハスより』(MOOSIC LAB 2018 長編部門)がある。

夜のこと (2014/22 分 / 日本 /2013 年度卒業制作)
柳沢友里亜 浦島史生 撮影:若井宏樹 録音:川合洋輔 衣装:澤木まふゆ 制作:山中麻里絵 助監督:岩田拓也 柴田崇秀 監督・脚本:坂西未郁

懐中電灯を片手に夜の街を彷徨う女性。いつもと表情の違う町を照らす先には――。監督は坂西未郁、他作品には『すこしのあいだ』(2013)『こないだ』(2014)“アートライン柏”『その日の朝は、』(2015) “MOVING 2015” 映像展示「朝の風景」『わずかな時間』(2016)“福井夢アート”などがある。

関連情報

特集上映『PLAYBACK2020』【村瀬大智特集】
1月22日(金)~28日(木)京都みなみ会館にて開催!

19 歳の時初めて監督した「忘れてくけど」が 2019 年カンヌ国際映画祭ショートフィルムコーナーにて上映。監督 3 作目「赤い惑星」が池袋シネマ・ロサにてロードショー、初長編監督の『ROLL』で TAMA NEW WAVE コンペティション入選、なら国際映画祭 Nara-wave にて観客賞を受賞する、今注目の若手監督村瀬大智の作品を上映。劇場ページ

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2021年1月15日(金)~21日(木)まで、京都出町座にて開催

2021/01/08/19:26 | トラックバック (0)
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