群馬発、新人監督が一から立ち上げた青春テレポートムービー!!
からっぽ
http://karappo.me/2012年6月16日(土)~29日(金)まで、ヒューマントラストシネマ渋谷にて
連日レイトショー公開(初日のみデイ上映あり)
「アフタートーク」イベント開催
・6月27日 (水) ―― 向清太朗、木村卓寛 (お笑いコンビ“天津”)/21:10の回上映終了後
・6月28日 (木) ―― 岡田浩暉 (俳優・志藤役)/※21:10より上映前
・6月29日 (金) ―― 三浦誠己 (俳優・古井六輔役)/21:10の回上映終了後
誰も《僕》を見ていないのならば、
《僕》は存在していないも同然なのではないか?
本作は、そんな誰もが一度は考えたことがあるであろう、存在への問いかけをしてしまったことから、「テレポート」能力に目覚めてしまった少年の物語。一見、突飛にも思える設定だが、そこに込められているのは「孤独」という普遍的なテーマ。そんな「孤独」に関する物語を、本作は時にコミカルに、時にセンシティブに描き出している。
若手からベテランまでが群馬県に揃い踏み!
監督は本作が劇場デビュー作となる、弱冠27歳の映画監督・草野翔吾。
『からっぽ』は、彼の故郷であり、レトロな雰囲気漂う街並みをもつ群馬県桐生市で撮影された。
主人公の加藤小判役には数度に渡るオーディションの末、選ばれた16歳の新星、清水尚弥(『山田太郎ものがたり』/ 07)。素っ裸で駆けまわったり、街中で河童の格好をしたりと、まさに体当たりで小判を演じている。
そして、ヒロインのシーナ役には、映画『20世紀少年』(09)のカンナ役も記憶に新しい、平愛梨。テレビ番組への出演も多忙な中、役に合わせて髪をばっさり切るなど、不安定な心理をもつシーナに対して、十分な役作りをして臨んだ。
脇を固めるのは、草野監督の学生時代の作品『Mogera Wogura』(09)にも出演した日本を代表する俳優・大杉漣(『HANA-BI』/ 98)を始め、近年、話題作には欠かせない存在となっている三浦誠己(『海炭市叙景』/ 10)、山本浩司(『マイ・バック・ページ』/ 10)。さらに、品川徹、宮下順子といった名優が、脚本を読んで出演を快諾。豪華な面々が『からっぽ』のために集結し、個性溢れる演技で本作を盛り上げている。
家族も友達もお金も、存在感すらもない、高校生・加藤小判。彼が持っているものは、ただひとつ。誰からも存在を意識されない時、本当にその場から存在を消せる「テレポート」の能力だ。しかし、テレポート先で素っ裸になってしまうその能力が役に立つことはなく、小判の孤独を証明するだけであった。
ある日、家を追い出された小判は、誰もいないはずのテレポート先で、シーナと名乗る女性に出会う。シーナもまた家がなく、小判の能力を利用することを思いつく。そして、帰る場所のない二人の、奇妙な共同生活が始まった。
同じ頃、町はにわかに活気づいていた。スーパーの防犯カメラに「白い河童」が映し出されていたのだ。その話を聞いたまちづくり委員の面々は、「白い河童」に賞金を懸けて、町に活気を取り戻そうとするが……。
草野翔吾 監督コメント
この映画は人に恵まれた映画だと思っています。
思えば、企画の立ち上がりから完成まで、ずっと人との出会いに恵まれてきました。
特に立派な経歴のない僕が、兎にも角にも一本の映画を完成することができたのだから、そこに疑う余地はないかと思います。
そして今は、この映画が良いお客さんに出会って、「からっぽ」な部分に届き、大切にしてもらえれば良いな、という気持ちでいます。
主人公の小判君のように「自分なんて、いてもいなくても同じ」と感じている人には、特に観て頂きたいです。
監督:草野翔吾
主題歌:「電車かもしれない」 by たま(CHIKYU RECORDS) 音楽:加藤久貴
プロデューサー:石戸生人 大坪礼乃 草野翔吾 脚本:横川僚平、草野翔吾 プロダクション・アドバイザー:三輪由美子
撮影:井上隆夫 照明:仲西祐介 美術:平井淳郎 録音:山方浩 音響効果:佐藤祥子 スクリプター:矢野千鳥
衣装:篠塚奈美 ヘアメイク:高桑里圭 助監督:伊藤良一 制作担当:野村邦彦
宣伝協力:マウンテンゲートプロダクション スチール:武耕平 デザイン:A.N.P. 企画・製作:ガフ ©GAF LLC
2012年/日本/カラー/118分/
http://karappo.me/