映画祭情報&レポート

カナザワ映画祭2012 XXX

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2012年9月14日(金)~21日(金)まで、金沢都ホテルセミナーホール、
シネモンド、香林坊せせらぎ広場にて開催

人類普遍のテーマ「エロス」を題材に映画祭を開催

様々なジャンルの映画からエロスに溢れたシーンがある作品を特選し全28作品を上映。
70年代の伝説的スウェーデン・ポルノ女優クリスチーナ・リンドバーグを招聘し、日本未公開作品含む出演作7本を上映。
ライブ用機材を使用した「SEX爆音」上映方式で上映。プロデュースは吉祥寺バウスシアターで「爆音映画祭」を主宰する樋口泰人。

クリスチーナ・リンドバーグ特集

クリスチーナ・リンドバーグ ゲスト:クリスチナ・リンドバーグ、中島貞夫(映画監督)、柳下毅一郎(映画評論家)

クリスチナ・リンドバーグ 1950年、スウェーデンのゴーデンブルグ生まれ。抜群のプロモーションで早くから注目を浴び、英国のペントハウス誌などでグラビアを飾る。グラビアがアメリカの映画プロデューサーの目にとまり『スウェーデンの女』でスクリーン・デビュー。『露出』の宣伝プロモーションのため1971年に来日し、それがきっかけで東映京都の『不良姉御伝 猪の鹿お蝶』と『ポルノの女王 にっぽんSEX旅行』の出演した。タランティーノ作品『キル・ビル』に多大な影響を与えたエロティック・バイオレンス『ゼイ・コール・ハー・ワンアイ』主演後は、ジャーナリストとしてのキャリアを積み、現在は北欧の航空誌Flygrevynを出版している。またキノコの研究家として『Christinas svampskola』というドキュメンタリーも製作した。今回は東映での撮影以来ほぼ40年ぶりの来日となる。

上映作品:
  • ゼイ・コール・ハー・ワンアイ Thriller: A Cruel Picture』(1974スウェーデン)
    クリスチナ演ずる娼婦が両親、親友、彼女の片目を奪った組織に復讐をする。黒いアイパッチに武器を持った、トレンチコートの彼女のかっこいいヴィジュアルは、『キル・ビル』の隻眼の女殺し屋エル・ドライバーの元ネタとして、タランティーノが引用したのは有名。
  • ポルノの女王 日本セックス紀行』(1973日本)
    17歳の少女がカメラマンの口車に乗りついヌード写真を撮らせてしまう。男は写真をネタに少女をオモチャにする。最初は怯えた少女は次第に”女”へと目覚めていく。この作品のキャンペーンで来日し、これがのちの東映作品出演に繋がる。
  • 『不良姉御伝 猪の鹿お蝶』
    『不良姉御伝 猪の鹿お蝶』©東映
  • 不良姉御伝 猪の鹿お蝶』(1973日本)
    『キル・ビル』に多大な影響を与えた日本娯楽映画の傑作。明治38年日露戦争後の金沢から東京浅草を舞台に、国際女スパイの暗躍と女やくざ”猪の鹿お蝶”の活躍描く。スウェーデンのクリスチーナ・リンドバーグと日本の池玲子が競演!白い肌にくっきりはえる妖しい刺青をまとった池玲子の全裸大立ち回りは必見!クリスチナ・リンドバーグは日本人好みのベビーフェイスで片言の日本語をしゃべる姿がたまらない。
  • 情欲 Maid in Sweden』(1973アメリカ)
    京都を舞台に、荒木一郎演ずる冴えない青年が、たまたま知り合ったスウェーデンの美女と文化や言葉の壁を越えて、体を通じて恋に落ちる、ロマンティックな物語。東映京都の誇る中島貞夫監督による何とも夢を見せてくれる作品。
  • 露出 Exponerad』(1971スウェーデン)
    「男なら誰でもいい! お願い…私と寝て! 路上で、トイレで、列車の中で... 欲情の発作が起きる!!」トラウマ体験が元で色情狂になってしまった美少女を、精神医学を勉強するヒッピー青年が救おうとする。近年は『ドラゴンタトゥーの女』や『アヴェンジャーズ』などハリウッド大作の出演が多いステラン・スカルスガルドがヒッピー青年を好演している
  • Wide Open』(1974スウェーデン)
    タクシードライバーのポールがアパートのベッドで目覚めると彼女とその妹が裸で隣に寝ていた。さらに泥酔したポールの父親が乱入し、最後にはサディスティックな悪のボス、ミスターXまで登場する混乱したストーリーの作品。クリスチナ・リンドバーグとソルヴェイ・アンデーションが『ゼイ・コール・ハー・ワン・アイ』に続き共演。この作品がクリスチナ・リンドバーグ最後の主演作となった。
  • 異常性欲アニタ Anita: Swedish Nymphet』(1973スウェーデン)
    豊満な肉体、妖艶な色気で迫る スェーデン式SEXプレイ!★ 田舎町から大都会ストックホルムにやって来たウブな少女が悪い仲間から悪い遊びを教わる。
EVENT

オープニング野外上映 9月14日(金)19:30開始予定 入場無料

ショーガール』 ( 1995年/アメリカ/1995年/アメリカ/監督:ポール・ヴァーホーヴェン )

ティーチイン 金沢都ホテル セミナーホール

9月15日(土)18:40
「ポルノの女王 にっぽんSEX旅行」クリスチナ・リンドバーグ×中島貞夫×柳下毅一郎
9月16日(日)17:00 「異常性欲アニタ」クリスチナ・リンドバーグ×柳下毅一郎

特別シンポジウム「これからのフィルム上映」 9月17日(日)14:00~

デジタル化への移行でなくなると言われているフィルムでの映画上映。デジタル上映時代のフィルム上映の意義と役割をディスカッションする。
登壇者:とちぎあきら(東京国立近代美術館フィルムセンター 映画室長)、柳下毅一郎(映画評論家)ほか

プレミア上映 園子温監督作『BAD FILM』 9月17日(日)18:30~

ぴあフィルム・フェスティバルで8ミリ作品が高く評価され、『自転車吐息』(90年)『部屋 THE ROOM』(93年)が絶賛された園子温が始めた路上パフォーマンス「東京ガガガ」メンバーと共に製作したアナーキー・バイオレンス映画。製作は中断されていたが、園の初期作品がDVD化されるにあたり完成。今回が最初で最後のスクリーン上映となる。

交流会/9月16日(日)開場21:00/開始21:30

参加費(1ドリンクつき):前売900円/当日1000円
場所:puddle/social 石川県金沢市片町2-10-42 RENN bldg.B1F

上映タイトル一覧

Show World

セクシーワールド』 ( 1962年/イタリア/監督・脚本:レンツォ・ルッソ )
教授と助手のコンビが、世界各地の魅惑的な風俗文化を探訪する「世界の夜」シリーズ第二作。欧州一のセクシーさを誇るヴェロニックのストリップ・ショーで幕を開け、ジャングルでのストリップ、アラブのベリーダンス、ネグリジェ・ショーやセクシー・コンテストなど色とりどりのエロスが押し寄せるモンド映画の傑作。

ヌードカメラ情報』 ( 1964年/イギリス・アメリカ/監督:アーノルド・ルイス・ミラー、リー・フロスト )
ロンドンとハリウッド、二つの都市における性産業の実態を暴き出すドキュメンタリー2本立て。1本目はロンドンの歓楽街、ソーホーでの路上売春や、老紳士とコールガールの戯れなどを描き、2本目では、これぞハリウッドの映画プロデューサーたちの乱痴気プール・パーティーやヌード映画製作現場などをクローズアップ。

Way of Love

『愛の嵐』愛の嵐』 ( 1973年/イタリア・アメリカ/監督:リリアーナ・カヴァーニ/出演:シャーロット・ランプリング、ダーク・ボガード、フィリップ・ルロワ )
「男、もとナチ親衛隊員! 女、ゲットーに収容された美少女! 二度と会ってはならぬはずの二人が出会ったとき 絶望的な愛欲の嵐が吹きすさぶ――」公開当時のコピーより。再び出会うべきではなかった男女が破滅に向かうさまを、死とエロスのイメージで頽廃的に描く。

チャタレイ夫人の恋人』 ( 1981年/イギリス・フランス・西ドイツ/監督:ジュスト・ジャカン/出演:シルヴィア・クリステル、シェーン・ブライアント )
『エマニュエル夫人』のスタッフが、何度も映画化された性愛小説の文豪ロレンスの発禁原作に挑戦。1918年、イギリス中部を舞台に美しい人妻コニーが不能者の夫に満足出来ず、野性的な庭師と情事を楽しむ。

春の調べ』 ( 1934年/チェコスロバキア/監督:グスタフ・マハティ/出演:ヘディ・ラマー )
”エクスタシー”の原題通り、チェコの片田舎を舞台に欲求不満の若妻が性の悦びに目覚めていく姿を描く。湖を全裸で泳ぐ当時19才のヘディ・ラマールが美しい。公開時は各国で様々なシーンが検閲を受けてしまい、現在いくつものバージョンが存在する。

ヘンリー・ミラーの性生活』 ( 1970年/デンマーク/
監督・脚本:イエンス・ヨルゲン・トールソン/出演:ポール・ヴァルジャン、アヴィ・サジルト )
「北回帰線」のヘンリー・ミラー原作作品。中年男で冴えない風貌の作家がパリの女たちを相手にセックスをしまくる。とにかくセックス、セックスまたセックスのセックス・ライフが描かれた作品だが、どことなく日本にはない軽さがあり、そこがまたポップでアート的でもある。

Adolescence

上級生』 ( 1972年/フランス/監督:パスカル・トーマ/出演:フレデリック・デュリュー、ヴィルジニー・テヴネ )
南フランスの全寮制学校で悶々とする童貞少年二人が何とか学校を抜け出しフリーセックスの国スウェーデンへと出かけるが、経験のない二人は肝心なところでどうもうまくいかないのだった。スウェーデンへ行けば 童貞なんてサヨナラさ……

ビリティス』 ( 1977年/フランス/
監督:デビッド・ハミルトン/出演:パティ・ダーバンヴィル、モナ・クリステンセン、ベルナール・ジロドー )
いま、パリから熱い衝撃、16才の《クリスタル・センセーション》!南フランスのプロバンス地方を舞台に、恋はできても、男性とのセックスには恐れを感じている少女がレズビアンの悦びを感じる様子を、写真家デビッド・ハミルトンがソフトフォーカスの美しい映像と巨匠フランシス・レイによる甘美な旋律で丹念に描く

瓶詰め地獄』 ( 1986年/日本/監督:川崎善広/出演:小倉千夜子、小川美那子、小林ひとみ )
夢野久作の短編「瓶詰の地獄」を大胆に映画化。兄と妹、兄の婚約者の三人で亡き父の別荘がある孤島に訪れた。そこで発見した瓶の中の日記にはある兄妹の近親相姦について綴られていた。その日記を読んでしまったことによりこの三人は破滅に向かって行くのだった。

地下幻燈劇画・少女椿』 ( 1992年/日本/監督・脚本:絵津久秋 )
異色漫画家・丸尾末広原作。母を亡くした薄幸の美少女・みどりちゃんが「花をたくさん買ってくれた親切なおじさん」を訪ねる。しかしそこに待ち受けていたのは見世物小屋の狂気の世界だった・・・
一般公開はとても不可能といわれる奇形・内蔵露出・強姦・児童虐待・動物虐待・殺人等タブー描写のオンパレード。実際にオリジナルフィルムは成田税関で没収されており、国内ではほぼ封印されている伝説のアニメーション。謎と怪奇、グロテスクなエロに満ちた本作品、ただスクリーン上で展開されるのみではない。どんな仕掛けがなされるか、是非ご来場を!

Animation

ルパン三世 死の翼アルバトロス』 ( 1980年/日本/
監督・脚本:照樹務(宮崎駿)/声の出演:山田康雄、小林清志、増山江威子、井上真樹夫、納谷悟朗 )
宮崎駿が変名で演出したルパン三世TVシリーズの一話で、セル画9000枚という、当時のアニメで使用されていた二倍もの量を使用して製作された。なぜか全編全裸もしくはノーパンのまま機関銃を撃ちまくる不二子がとても印象に残る全シリーズ中最もエロティシズム度が高く、宮崎駿の情熱が炸裂した一篇。

フリッツ・ザ・キャット』 ( 1972年/アメリカ/監督・脚本:ラルフ・バクシ )
アニメ映画で史上初めて成人指定の”X”を受けた作品。原作はロバート・クラムのアンダーグラウンド・コミック。ニューヨークを舞台にヒッピー学生たち(登場キャラクターは全て動物)のセックス&ドラッグ、反体制の日々を描く。「革命だ!頭の固い君たち! 今は昨日の今じゃない…… 自由を愛する天才詩人フリッツの 強烈な個性と行動力が 現代の袋小路をつき破る 〈ポスト・ポルノ〉のスーパー・アニメ!」

Horror Queen

バタリアン』 ( 1985年/アメリカ/監督・脚本:ダン・オバノン/出演:リネア・クイグリー、ジェームズ・カレン、ドン・カルファ )
スペースバンパイア』 ( 1985年/イギリス/監督:トビー・フーパー/出演:マチルダ・メイ )

Abnormal

グリーンドア』 ( 1972年、1973年/アメリカ/監督・脚本:ミッチェル・ブラサース/出演:マリリン・チェンバース )
セックス・ショーの一座に拉致された清楚な女は、観客の前でレズプレイ、アナルセックスなどを強要される。主演のマリリン・チェンバースは、当時カナダの石鹸会社の広告塔も務めた正統派美女。そんな彼女が本作品ではタブーに挑戦し一大センセーションを巻き起こした。

ウォーターパワー』 ( 1978年/アメリカ/監督:ジェラルド・ダミアーノ/出演:ジェイミー・ギリス、C・J・ラング )
裏窓から見えるアパートに住む女性に一方的に恋をした主人公。ある日、彼女の部屋に男がいるのを目撃してしまう。失意の彼は夜の街の風俗店で浣腸プレイを目撃し、衝撃を受ける。彼は一方的な思い込みから、汚れてしまった裏窓の彼女を浄化しなければならないと思い込み彼女の部屋を襲撃する。

』 ( 1997年/台湾/監督・脚本:ツァイ・ミンリャン/出演:リー・カーション、ミャオ・ティエン、チェン・シアンチー )
台北を舞台に現代社会の孤独を描く。ゲイのサウナに通う父親、不倫を続ける母親と同居する青年は、映画の撮影で河に浮かぶ死体役を引き受けるが、翌日から首が曲がったままになってしまう。澱んだ河をメタファーに独特の湿り気のある演出で描かれるセックス・シーンが生々しい。

縄と犬と人妻』 ( 1982年/日本/監督・脚本:梅沢薫/出演:水月円、藤尚美、名犬ラッキー、大杉漣 )
「情事の相手は、愛犬!息をのむ強烈な衝撃!」画家の夫と暮らす麗子は愛犬ラッキーと浜辺で散歩するが日課だった。ある日、暴漢に襲われた夫は半身不随となってしまう。人妻麗子は満たされない欲望をラッキーで満たす。無名時代の大杉漣が出演している。

ザ・異色ドキュメント 馬と女』 ( 1985年/日本/監督:廣西眞人/出演:岡田きよみ、涼音えりか、馬 )
ある寒村から上京してきた娘が、ヤクザに騙されホステス→ソープ嬢→温泉芸者→ストリッパーへと職業遍歴を重ね、ストリッパーとして身を立てるが、次第に若い踊り子に人気を奪われる。一世一代の芸のために婦人科医を訪ね膣を拡張してもらい、馬とのセックスを舞台で披露する。

当日1回鑑賞券1500円(前売り1300円)/3回鑑賞券3500円(前売りのみ)

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2012年9月14日(金)~21日(金)まで、金沢都ホテルセミナーホール、
シネモンド、香林坊せせらぎ広場にて開催

2012/09/02/16:55 | トラックバック (0)
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