関西クィア映画祭2012
2012年9月15日(土)～9月17日(月・祝)まで、大阪HEP HALL
10月12日(金)～14日(日)まで、京都大学西部講堂にて開催
※10月13日(土)にオールナイト上映を予定
“性にあたりまえなんてないよ”
性をテーマにした関西最大の映画祭
大阪と京都で開催
関西クィア映画祭とは？
関西クィア映画祭は、「クィア(queer)」をキーワードに、「性」をテーマにした映像作品を集めて上映する映画祭です。2005年7 月に2日間の日程で第1回が開催され、今年で７回目を迎えます。去年は大阪・京都両会場合わせておよそ1300人の御来場をいただきました。
本年度も、去年に引き続いて大阪と京都の2都市で9月(大阪)10月(京都)の2ヶ月間にわたって映画祭を開催します。世界各国から集まった珠玉の作品を、ぜひこの機会にご鑑賞ください。
同性愛に留まらず、幅広い映画をラインナップ
当映画祭は、メジャーからマイナーまで、幅広く様々な傾向のプログラムを用意しているのが特徴です。また、同性愛をテーマにした作品に留まらず、トランスジェンダーやバイセクシュアル、インターセックスなどを扱った映画を日本で最も多く上映してきた映画祭でもあります。
複眼的なアプローチ
単に性のことだけを取り上げるような視点ではなく、民族/人種的な観点など、他の視点とも併せて複眼的/ダブルに考える視点を持ちつつ、映画祭を作っています。
今年の映画祭の特色は？
大阪・京都それぞれの企画プログラムを用意しています
映画とは別に、『京都企画』『大阪企画』をそれぞれ用意しました！
★大阪企画 9月1７日(月)16：50～ すぎむらなおみさんトーク＆KQFFオフ会
高校の保健の先生である、すぎむらなおみさんに「エッチのまわりにあるもの」についてお話しいただきます。その後、映画祭に来て下さった観客の皆さんも交えて、映画について、性について楽しく話しながら交流する「KQFFオフ会」を行います。
※参加方法：今年の映画祭のチケットまたはパスをお持ちの方ならだれでも無料で参加可。9月15日(土)11：00より受付で「KQFFオフ会参加券」配布開始(その際、チケットまたはパスの提示が必要)。参加券が無くなり次第、配布終了。
★京都企画 10月13日(土)13：50～ 日本のレイシズム－朝鮮人差別への無関心
「セクマイだって同じ日本人/日本国民。差別しないで」―こんな日本人/日本国民のことしか考えない言動は「わたしたち」の間にもあふれています。一昨年の「ウリハッキョ」(朝鮮学校を描いたドキュメンタリー)上映に引き続き、私たちの社会にあるレイシズム、特に朝鮮人への差別について考えます。
ゲスト・トーク情報
【大阪】9月15日(土)16：40～ 『僕らの未来』上映後に飯塚花笑監督トークを予定
【京都】10月13日(土)11：30～
『わたしたちの物語～ 北京クィア映画祭と十年間の「ゲリラ戦」』上映後にYang Yang監督トークを予定
10月14日(日)11：30～ 『SRS♂ありきたりなふたり♀』上映後に関係者トークを予定
チケット情報
1回券：1プログラムに有効／1,300円(前売) 1,600円(当日)
3回券：3プログラムに有効／3,400円(前売) 4,000円(当日)
大阪パス：大阪の全プログラムに有効／6,800円(前売) 8,000円(当日)
京都パス：京都の全プログラムに有効 ／6,800円(前売) 8,000円(当日)
関西フリーパス：全プログラムに有効 ／10,000円(前売) 12,000円(当日)
※各種パスを購入の方に、「関西クィア映画祭2012公式ガイドブック」を各会場受付にて無料でプレゼント。
『僕らの未来』 
( 監督：飯塚花笑/75分/2011/日本/日本語 ドラマ )
わたしたちの人生にはいろんなひとコマがある。ひとそれぞれにそういう“コマ”があって、一所懸命生きた証拠として、記憶に刻まれる。この映画に登場する 「当事者」たちも、同じように、困難を前に、必死に生きようとする。だから、行く末を想像しながら見てほしい。子どもたちは今も成長し、変化し続けながら 生きているのだから。
『夕立ちのみち』
( 監督：Thom Fitzgerald/93分/2011/カナダ・米国/英語 ドラマ )
雲がはぜるように、滝の雨が降りだした。明くる朝、踊るプレンティスをぼやけた視界越しに見たドッティは言った「美しいわ…」 結婚するため、孫を振りきってカナダのある街を目指すドッティと、31年間連れ添ったステラ。ダンサーのプレンティスを道連れにした珍道中が行きつく結末とは――あなたも、見届けてください。
『不能愛–Love me not-』
( 監督：Gilitte Pik Chi Leung/92分/2011/香港/中国語 ドラマ )
アギーとデニスは小学校からの幼なじみ。レズビアンとゲイであることもお互い打ち明け合う仲の2人だが、ルームシェアで一緒に過ごすうちに2人の間には特 別な感情が芽生えて…。映画の中の世界と現実の世界が絡み合いながら物語は進み、どんなクライマックスを迎えるのか。香港の風景も楽しめる、今年イチオシ の作品です！
『踊ろう！それは床において』
( Leave it on the floor/監督：Sheldon Larry/109分/2011/米国・カナダ/英語 ドラマ ミュージカル )
つらさ、痛み、苦しみ…それは床に置いていけ。ほら、もう見当たらないだろう？ 無理解な母のもとを飛び出したブラッドが出会ったのは、似た境遇の仲間が生活をともにする新しい家と、ダンスだった。苦楽を分かち合う「家族」の姿を音楽に乗せてあざやかに描き出した、力強いミュージカル！
『蘭に生まれて―私のインターセックス冒険譚』
( Orchids/監督：Phoebe Hart/60分/2010/オーストラリア/英語 ドキュメンタリー )
映像の仕事をしているハートが撮りたかったのは自分自身――Y染色体を持ちながら男性ホルモンに反応しない体を持って生まれ育った自分について。ネットで 知り合った仲間に会い、様々な考え方、生き方に触発されて変わってゆくハートに、両親も考えを変えてゆく。ダイナミズムが魅力の一大インターセックス・ ロードムービー。
『未来へつづく道』
( Gun Hill Road/監督：Rashaad Ernesto Green/88分/2011/アメリカ/英語 ドラマ )
出獄し帰宅した父。たくましく育った息子との新しい生活を期待していたが、年頃をむかえた息子はすでに自分の道を歩き始めていた――。父と子に、わかりあえる日は来るのか。
『老いとともに生きて』
( Gen Silent/監督Stu Maddux/63分/2011/アメリカ/英語 ドキュメンタリー )
パートナーの性別や、見た目と書類の性別の乖離(かいり)を理由に、家族や介護施設にアクセスできない人たちがいる。“老い” に向き合い、ともに生きることについて考えるきっかけになる一作。
『波に流れて』 ( Contracorriente/英語題Undertow/監督：ハビエル・フエンテス・レオンJavier Fuentes-León
100分/ 2010/ペルー、コロンビア、フランス、ドイツ/スペイン語 ドラマ )
想いは、ふたりだけのもののはずだった――。
永遠に続くかと思われた暮らしをさらう、悲劇と奇跡。漁村を覆い、翻弄する感情の波にあらがううに、ミゲルはひとり、決意を固めるのだった…。(りょう)
『ロミオ』 ( Romeos ...anders als du denkst!/英語題Romeos/
監督：Sabine Bernardi/94分/2011/ドイツ/ドイツ語 ドラマ )
女子寮に入れられてしまったルーカス。そこにはかつて恋人だったイネがいた。イネに誘われて出かけたクラブで出会ったファビオに惹かれてゆくルーカスだっ たが、男としてつき合いたいルーカスにはどうしても距離が詰められない。一方、ひょんなことから真実を知ってしまったファビオは…。一途な恋に、あなたも 熱く燃えあがる！
『パーフェクト・エンディング』
( A Perfect Ending/監督Marina Rice Bader/106分/2012/アメリカ/英語 ドラマ )
完璧であることを大切にしてきたレベッカの日々は満たされない。完璧の外に置いて来た“愛”に気づいた彼女のパーフェクトなエンディングは、きっと全ての始まりになる。
『網タイ・ダンサーズ』
( Fishnet/監督Brian Pelletier/84分/2010/アメリカ/英語 ドラマ ミュージカル コメディ )
殺人事件に巻き込まれてしまったバーレスクダンサー・トリクシーとスーリー。落ちのびた街でダンサーを集い、街中を熱狂させるが―逆境でも明朗快活なふたりの運命や、いかに！？
『わたしたちの物語 ～ 北京クィア映画祭と十年間の「ゲリラ戦」』 ( 我们的故事 – 北京酷儿影展十年游击战/英語題Our Story — the 10 Years “Guerrilla Warfare” of Beijing Queer Film Festival/監督Yang Yang/42分/2011/中国/北京語 ドキュメンタリー )
開催直前にキャンセル！？性への偏見と検閲の残る北京で、何度も最大級のトラブルに見舞われる。場所を変え、名前を変え、彼らは闘い続けた。彼らの声がつなぐ、その先は。
『TOO MUCH PUSSY！ フェミなあばずれ、性教育ツアーで大暴れ』
( TOO MUCH PUSSY! Feminist Sluts in the Queer X Show/監督：Émilie Juvet / Emilie Juvet/98分/ 2010/フランス、ドイツ/フランス語、オランダ語、英語 ドキュメンタリー )
昨年、幾多(いくた)の“女性”に多大な勇気と元気を与えた問題作が今年もオールナイトに登場！「自分の体は自分のもの」を鍵に、かならず、あなたのタブーと偏見を打ち破ります。
『ワキシー・ムーンのばらいろの人生』
( Waxie Moon in Fallen Jewel/監督Wes Hurley/99分/2011/アメリカ/英語 ミュージカル コメディ )
幸せを夢見るミス・ムーン。向かうところ敵なしに見えるのに、現実はいつも波乱万丈！ 愛するのも愛されるのもタイヘン！ オカマ・セレブが幸せをつかむのは、いつ！？？
『SRS♂ありきたりなふたり♀』 ( 監督：犬童一利/50分/2011/日本/日本語 )
ドラマ
「SRSって、知ってる？」セックスの真っ最中、彼女の不意な問いかけからすべてが始まった――！ シンガーソングライター 続城健太郎の実体験から生まれた物語！「性」と「音楽」が織り成す究極のエンターテインメント作品 記念すべき第1弾！(特設HPより)
短編作品
『あっそう』 ( 監督：イノエウ イゾー/10分/2010/日本/日本語 ドラマ )
『「あたりまえ」にバイバイ！』 ( Take It/ Break It/監督Maša Zia Lenárdič & Anja Wutej・/20分/2011/スロベニア/スロベニア語 )
『ジェンダーバスターズ』 ( Genderbusters/監督donut Films/6分/2010/アメリカ/英語 コメディ )
『お母さんへのカムアウト: 5つの長所と短所』 ( 5 razones por qué salir del closet con tu madre, fue (mala) buena idea/英語題 5 reasons to coming out of the closet to your mother is a good (bad) idea/監督Santiago Rojas/2分/2011/コロンビア/スペイン語
アニメ )
『はじめにあったこと』 ( Au Commencement/英語題 In the Beginning/監督Laurent LEPRINCE /5分55秒/2011/ベルギー/フランス語/字幕 英語、ドイツ語、オランダ語、イタリア語、スペイン語 アニメ )
2012年9月15日(土)～9月17日(月・祝)まで、大阪HEP HALL
10月12日(金)～14日(日)まで、京都大学西部講堂にて開催
※10月13日(土)にオールナイト上映を予定
主なキャスト / スタッフ
