マリアンネ・ゼーゲブレヒト (女優)
映画「バチカンで逢いましょう」について
2014年4月26日(土)より、新宿武蔵野館にてGWロードショー
『バグダット・カフェ』で知られる マリアンネ・ゼーゲブレヒトの久しぶりの主演映画が日本でも公開される。老年版「ローマの休日」とも言える娯楽映画だ。来日したマリアンネ・ゼーゲブレヒトにインタビューしてきた。(取材:わたなべりんたろう)
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――『バチカンに逢いましょう』に主演される経緯はどのようなものだったんでしょうか。
マリアンネ 『バチカンで逢いましょう』は、原案者のクラウディア・カサグランデが自分のおばあさんについて書いた話なんです。彼女から「私のおばあさんを演じられるのはあなたしかいない。ぜひやってほしい」と企画を持ちかけられました。そこまで言ってくださるのなら、是非やらせていただこうと。時を待っていたというか、この作品をきっかけにまた世界を駆け巡ってみたいと思ったからです。
――イタリアでの撮影はいかがでしたか。
マリアンネ ほとんど撮影の許可がおりないので大変でした。バチカンでのシーンは、監督が事前に3回ほど行ってリサーチしていました。マルガレーテ(マリアンネ)が、ロレンツォ(ジャンニーニ)に護身用のペッパースプレーをかけようとして誤ってローマ法王の顔にかけてしまうシーン、映画用に多少ドラマチックにしていますが、あれは実話です。そして捕まえに来た警備員は、バチカンの本物の警備員です。とてもリアルで、撮影とはいえ捕まった時はドキドキしました(笑)。
――実は今回が初めての来日だとうかがいました。
マリアンネ 『バグダッド・カフェ』のキャンペーンでパーシー・アドロン監督は日本に来ましたが、私は『ローズ家の戦争』の撮影に入ってしまい、残念ながら一緒に来ることができませんでした。『シュガー・ベイビー』(84年)を世界で最初に買ってくれたのは日本の配給会社でした。不思議な縁というか運命というか、やっとこうしてくることができてうれしいです。
――「カイザーシュマーレン」という耳慣れない名前のパンケーキがとても美味しそうです。
マリアンネ 「カイザーシュマーレン」は、19世紀ハプスブルク家の皇帝(カイザー)フランツ・ヨーゼフ1世のために考案されたといわれ、ドイツ南部やオーストリアなどの家庭で親しまれている伝統的なデザートです。今回は映画の公開にあわせて東京でも「カイザーシュマーレン」を食べられるキャンペーン(注)があるそうなので、映画と一緒に是非楽しんでください。
注:『バチカンで逢いましょう』公開記念企画として、劇中に登場する「カイザーシュマーレン」が東京近郊のレストランやカフェで実際に食べられるキャンペーン<TOKYOカイザーシュマーレン・フェスタ>が開催(5月14日(月)~5月25日(日)まで)。詳細はこちら
( 取材・撮影:わたなべりんたろう )
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- 監督:パーシー・アドロン
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