岩名雅記監督作品 長編劇映画
『ニオンのオルゴール』
12名の渡欧費用と撮影監督のロケハン費用
をサポートするクラウドファンディング実施
MOTION GALLERYにて、2020年4月30日23:59まで
在仏の舞踏家/映画作家の岩名雅記のインディーズ劇映画
第5作『ニオンのオルゴール』の欧州ロケのため、
キャストスタッフの航空運賃と撮影監督のロケハン経費の
支援者を募るクラウドファンディング。目標額は150万円。
前作『シャルロット すさび』(2018)が、自主制作映画ながら「キネマ旬報2018年ベストテン」のノミネートに名前が挙がるなど、映画監督としての評価が高まっているフランス在住の舞踏家・岩名雅記(75歳)が、新作の『ニオンのオルゴール』を制作している。同作は、岩名監督が2000年に発刊した同名の自伝的エッセーを基に映像化した長編劇映画で、現在と過去、欧州と日本の時空を往還・交錯させながら、少しずつ紐解かれていく愛の物語になっている。
CF用イメージ動画字幕①music-90sec-V2 from kaji kin on Vimeo.
1983年、スイス・レマン湖畔の美しい街ニオンで湖に投げ込まれた手紙入りの瓶が何と37年後の2019年、2万キロの海の旅を経て、東京のとある母子家庭(アキコとその娘マユ)の元に届く――。二人はコトの真実を探るためフランスへ。そこには親子ほど年の違う舞踏家の夫カミムラとその愛人?ユズコが住んでいる――。
娘マユと母アキコ撮影はカンヌ映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞した『淵に立つ』(2016)など、一連の深田晃司監督作品を手がけている根岸憲一。メインキャストには、主役の舞踏家・神村蓮役に橋口亮輔監督「恋人たち」(2015)で注目された池田良を筆頭に、蓮の妻アキコ役にJACメンバーでもある辻やすこ、蓮の前妻役にインディーズ映画の女王・寺坂光恵、蓮と同居する女ユズコ役には岩名監督「うらぎりひめ」(2012)に主演した大澤由理、蓮の演劇代の仲間・竹内役にオカモトジョージ、アキコの娘マユに清田美桜などが出演する。
日本での撮影は既に終了しており、あとはフランス南ノルマンディ、およびスイス・ニオンでの撮影を残すのみとなっているとのことで、今回のクラウドファンディングではスタッフ・キャスト渡航費と撮影監督ロケハン費の支援を求めている。
次第に失われつつある人間の尊厳(自分への尊厳/プライドや誉れ、責任。他者への尊厳/赦しや寛容、尊重)を問い/謳う映画『ニオンのオルゴール』の完成を応援し、スクリーンで観てみたいと思った方は、クラウドファンディングサイト「MOTION GALLERY」で実施中のプロジェクト(※2020年4月30日23:59まで)にて3000円から支援が可能なので、ぜひ一度検討してみていただきたい。
<監督 岩名雅記(いわなまさき)プロフィル>
1945(昭和20)年2月東京生のソロ舞踏家、舞踊教師、映像作家。慶應義塾大学経済学部卒業。‘69年TBS(東京放送)を依頼退社。演劇時代は「イナズマン」の「ウデスパー総統」役など声優としても活躍。‘75年演劇から舞踏世界へ。‘88年渡仏、現在まで70カ国/200都市でソロ公演。‘95年フランス南ノルマンディに拠点をつくり、10年間ワンテーマで国際舞踏WSを30年間にわたり展開する。2004年から映画製作を開始、2007年初監督作品「朱霊たち」は英国ポルトベロ国際映画祭で最優秀映画賞を受賞、第二作「夏の家族」ともどもロッテルダム国際映画祭に公式招待される。2019年にはニコシア(キプロス)の「オルタネティブ国際映画祭」で最近作を含む岩名雅記3作品の回顧上映が行われた。舞踏研究所「白踏館」+映像集団Solitary Body主宰。「独立映画鍋」会員。