2018 年 オフィール賞(イスラエル・アカデミー賞) 7 部門
作品賞・監督賞・脚本賞・主演女優賞・編集賞・美術賞・サウンドトラック賞受賞!!
彼が愛したケーキ職人
甘くてほろ苦いケーキをきっかけに距離が縮まっていく――
“同じ男性”を愛した男女ふたりが紡ぎだす切なくも美しい物語。
ベルリンのカフェで働くケーキ職人のトーマス(ティム・カルクオフ)。イスラエルから出張でやって来るなじみ客のオーレン(ロイ・ミラー)といつしか恋人関係に発展していく。オーレンには妻子がいるが、仕事でベルリンに滞在する限られた時間、ふたりは愛し合う。ある日「また一カ月後に」と言ってエルサレムの家へ帰って行ったオーレンから連絡が途絶えてしまう。実は交通事故で亡くなっていたのだった――。エルサレムで夫の死亡手続きをした妻のアナト(サラ・アドラー)。休業していたカフェを再開させ、女手ひとつで息子を育てる多忙ななか、客としてトーマスがやってくる。職探しをしているという彼をアナトは戸惑いながらも雇うことに。次第にふたりの距離は近づいていき……。
2018年12月1日(土)、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
悲しみから救ってくれたのは、夫が愛した男性だった――
哀愁漂うエルサレムを舞台に、国籍や文化、宗教や性差を超えてめぐり逢う男女の人間賛歌。
無名の若手イスラエル人監督 オフィル・ラウル・グレイツァが手がけた本作は、低予算映画ながらも 2017 年カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭でワールドプレミアされるやいなや、観客から総立ちの拍手喝采で絶賛され、エキュメニカル審査員賞を受賞する快挙を成し遂げた。2018 年オフィール賞(イスラエル・アカデミー賞)作品賞ほか主要9 部門ノミネートするなど、70 以上の国際映画祭で上映され数多くの映画賞を受賞。世界中で広く受け入れられた。
主人公は【恋人】を不慮の事故で失ったドイツ人のトーマスと、【夫】を亡くし女手ひとつで息子を育てるイスラエル人のアナト。【同じ男】を愛し、同じ絶望と喪失感を抱えるふたりは、哀愁漂うエルサレムでめぐり逢い、運命的に惹かれ合っていく――。悲しみに暮れる男女を繊細に描いたエモーショナルなドラマは、ケーキ作りを通して宗教的慣習の違いをあぶり出し、食べること、生きること、そして愛することを浮き彫りにしていく。静かな感動を呼ぶ美しいラストは、国籍や文化、宗教やセクシュアリティといった違いを超越し、単純なラブストーリーの枠に収まらない壮大な人間讃歌として、見るものの心を揺さぶる。
出演:ティム・カルクオフ、サラ・アドラー(『運命は踊る』)、
ロイ・ミラー、ゾハル・シュトラウス(『レバノン』)
2017|イスラエル・ドイツ|ヘブライ語・ドイツ語・英語|スコープサイズ|カラー|5.1ch|109分
英題:THE CAKEMAKER|日本語字幕:西村美須寿|ヘブライ語監修:根本豪|PG12
後援:イスラエル大使館 配給・宣伝:エスパース・サロウ
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