“千葉県初上映”の“若手監督”の上映作品がメインの映画祭
第9回 ちば映画祭
2017年3月18日(土)~20日(月・祝)、千葉市生涯学習センターにて開催!
18日の前夜祭は『チョコレート・デリンジャー』上映以外のプログラムが無料公開
千葉県初上映の作品、特に若手監督の作品をメインに上映して、より広く深く映画に触れる機会を提供することを目指した『ちば映画祭』が、今年も3月18日(土)~20日(月・祝)の3日間にわたって、千葉市生涯学習センターで開催される。
9回目となる今回の注目は、22歳の新鋭・大河原 恵(おおかわら めぐみ)監督の特集上映だ。お茶目でキュートだがいつも切実という楽しさと苦しさが表裏一体となって展開される「大河原ワールド」を堪能できる4作品(『襟売ってよ』[14年/学生時代の作品]、『みんな蒸してやる』[15年/学生時代の作品/主演も]、『母がる』[16年/学生時代の作品]、最新作『逆流竹取物語』[16年])を、野本梢監督の『私は渦の底から』や、前回のちば映画祭で特集された杉田協士監督の短歌を原作にした短篇映画『自販機の光にふらふら歩み寄り ごめんなさいってつぶやいていた』『100円の傘を通してこの街の看板すべてぼんやり光る』と併映する。
また、第9回田辺弁慶映画祭で映検審査員賞を受賞するなどして注目を集めた甲斐博和監督の切ないラブストーリー『イノセント15』、中年織物職人がローカル地下アイドルにハマっていく異色純愛ストーリーで話題を呼んだ村山和也監督の『堕ちる』、ぴあフィルムフェスティバル PFF アワード 2016 準グランプリやカナザワ映画祭2016 期待の新人監督観客賞などを受賞し、「別冊映画秘宝 2016年版この映画を見逃すな!」でも紹介された岩切一空監督の『花に嵐』など、まさに旬の監督の作品が取り揃えられている。
なお、前夜祭となる3月18日(土)には、杉作J太郎監督が苦心の末に吾妻ひでおワールドを初めて実写化に成功した超問題作『チョコレート・デリンジャー』がプレミア上映される。さらに、千葉商科大学しねま研究部、城西国際大学 JIU Film Creators、稲毛映画学校、千葉アートネットワーク・プロジェクト( WiCAN)の作品上映やトーク、田中雅紀による弾き語りライブを無料で実施。翌日からの映画祭を一層盛り上げていきたいと意気込む。
他にも活躍が期待される新進気鋭の監督たちによる短編・中編作品が多数上映されるちば映画祭。過去には、真利子哲也監督、村松正浩監督、山戸結希監督、二宮健監督、杉田協士監督の特集上映を組んだ実績もあり、映画に対する感度は高いと言える。今回のプログラムで取り上げられた作品の中に、これからの邦画業界を背負っていく才能を秘めた監督が隠れているかもしれない。気になった作品や惹かれる作品があれば、是非会場まで足を運んでご自身の目で確かめてみて欲しい。
- 1プログラム券 前売 800 円 当日 1,000 円 (日付指定/精算時にプログラム指定)
- 2プログラム券 前売 1,200 円 当日 1,500 円
(日付指定/精算時にプログラム指定/同日上映の異なる2プログラム有効) - 1日通し券 前売 2,000 円 当日 2,500 円(日付指定) ※高校生以下は入場無料 ※18 日(土/前夜祭)は有料1プログラムのため、1プログラム券のみ販売
2017年3月18日(土)~20日(月・祝)、千葉市生涯学習センターにて開催!
18日の前夜祭は『チョコレート・デリンジャー』上映以外のプログラムは無料公開
3月18日( 土/前夜祭)上映作品
原作:吾妻ひでお 監督:杉作 J 太郎 主演:松本さゆき 製作:男の墓場プロダクション
豪華出演者でお送りする、実験的かつ前衛的な超新感覚映画!激萌の叙事詩!
© 吾妻ひでお・男の墓場プロダクション吾妻ひでおワールド初の実写化!2007年 12 月のクランクインから苦節 10年、映像化不可能と言われた問題作・杉作 J 太郎監督『チョコレート・デリンジャー』 が幾多の困難を乗り越え、執念の完全映画化!
3月19日(日)上映作品
監督/脚本:甲斐博和 出演:萩原利久、 小川紗良、 影山樹生弥、 中村圭太郎、 信國輝彦、 木村知貴、 久保陽香、 山本剛史、 本多章一、 宮地真緒 製作/配給:TOCA.TOKYO
第24回レインダンス映画祭オフィシャルセレクション正式出品
第9回田辺弁慶映画祭 映検審査員賞受賞
15歳、人を愛せると思っていた――
© 2016『イノセント15』製作委員会父親がゲイだと知り、自分もそうかもしれないと思い始める、銀。母親からの日々の虐待に負けずに生きる、成美。無垢ゆえに無知な15歳の2人が、 大人たちの平穏と不穏や、 地方都市の静寂と喧騒の先に見つめる、儚い希望と切ない恋の物語。
監督特集:大河原恵のピップ・パップ・ギー①
~野本梢監督と
2016年、多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科卒業。 krei inc.所属。大学入学と同時に映画制作、俳優の活動をはじめる。家族や恋という普遍的な題材を、ありえない設定や独特の台詞(言葉)で描く作品を、センスの一言で済ませて良いものだろうか?そんなクエスチョンを抱きつつ、いつでも切実且つお茶目でキュート、そしてもつれ絡み合う大河原ワールドのドアを開く特集上映。
大河原恵監督の4作品を、野本梢監督と杉田協士監督と併映することで、お互いの魅力をより引き出します。
私は渦の底から ( 2015年/日本/30分/千葉県初上映 )監督/脚本:野本梢 出演: 橋本紗也加、岡村いずみ、長尾卓磨、藤原麻希、はぐみ
製作/『私は渦の底から』製作委員会、ニューシネマワークショップ
第10回田辺・弁慶映画祭 映画.com 賞 / あいち国際女性映画祭 2016 フィルム・コンペティション短編部門グランプリ / 第24回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭レインボー・リール・コンペティショングランプリ / 福岡インディペンデント映画祭 2015 レインボー賞
レズビアンな私。女である私。
彼女が好きな私。
自身がレズビアンであることに悲観的な希子は、親友への想いを断ち切って地元へ帰る決意をする。しかし、突然親友が連れて来た恋人に挑発され、彼女への想いを再燃させていく。
みんな蒸してやる ( 2015年/日本/41分 )
監督/脚本:大河原恵 出演:大河原恵、須藤瑞己、大渕礼奈、森川しゅう、鶴巻紬、南久松真奈、星野慶太、松嵜翔平
第7回下北沢映画祭コンペティション部門 グランプリ / PFF アワード2015 入選 / 第27回東京学生映画祭入選
私からかかしへ。届け一途な恋のえびしゅうまい
えび焼売自主生産工場で働くかよこの好きなおとこは、かかしになりたがった。かよこは考える、おとこを振り向かせる方法を。わたしが結婚しても、いつもの時間に、きみがラジオきくなら、
監督特集:大河原恵のピップ・パップ・ギー②
~杉田協士監督と
襟売ってよ ( 2014年/日本/52分/千葉県初上映 )監督/脚本:大河原恵 出演:鶴巻紬、古賀友樹、森川しゅう、前田多美、野川雄大、松嵜翔平、鈴木もも、小池琢也、山崎遥、小出水賢一郎、谷岡千晶、川添一真、 塚谷柊斗
第26回東京学生映画祭入選
母と弟のフリーハグから、この日、 壊れた家族は再会しあう
姉の花屋を手伝う聡子はある日、 8年ぶりの母と弟がフリーハグしている光景を目にする。弟は母の襟を切っている。弟が母にお金を払った。全然フリーじゃなかった。
自販機の光にふらふら歩み寄り ごめんなさいってつぶやいていた ( 2017年/日本/35分/プレミア上映 )
原作短歌:宇津つよし 監督/脚本:杉田協士 出演: 伊東茄那、日髙啓介、中静将也、西田夏奈子、深井順子、岡本陽介
短歌を原作に、 lys(リュース) が贈る、短篇映画第3弾!
今日子がアルバイト先の同僚・孝行への気持ちを告白できないまま、ガソリンスタンド閉店の日が近づく。
監督特集:大河原恵のピップ・パップ・ギー③
~ふたたび杉田協士監督と
100円の傘を通してこの街の看板すべてぼんやり光る ( 2017年/日本/40分/プレミア上映 )原作短歌:沖川泰平 監督/脚本:杉田協士 出演:並木愛枝、松本勝、渡辺拓真
千葉県を舞台に描く、 lys(リュース)による短歌原作短篇映画の終着点
写真館で働く幸子のもとに、7年間行方知れずだった夫・勝彦が帰ってくる。
母がる ( 2016年/日本/50分/千葉県初上映 )
監督/脚本:大河原恵 出演 : 鶴巻紬、三坂知絵子、松嵜翔平、安東信助、森川しゅう、大河原恵、近藤彩香、青山祥子、奥萌、平山犬、古賀友樹、山本圭祐、伊東翼、濱野ゆき子、須藤瑞己、檜山茂雄
第28回東京学生映画祭入選
母と娘と男と女の見えないこれから
母にはもういない父が見えて、米屋の男にはそんな母が素敵に見えて、彼氏を母にとられた青子はもう何を信じていいのか見えてなかった。沢庵屋のおかもち2段目に、あの子は何を見ているのかな。
逆流竹取物語 ( 2016年/日本/13分/千葉県初上映 )
監督/脚本:大河原恵 出演:椎名琴音、足立理、夙川アトム、鶴巻紬、他 製作:日本ロマンチスト協会、日本財団
「恋する灯台プロジェクト」 ショートフィルム作品
© 恋する灯台プロジェクト逆流するほどの思いのたけをば!
月に帰ったかぐや姫。待ってたはずのあなたは結婚。月にいられなくなったかぐやを巻き込んで、灯台で起こるそれぞれの、今昔物語らんほどの恋。ばかみたいに恋にまみれた、かぐやの結末はいかに。
3月20日(月・祝)上映作品
監督/脚本:いまおかしんじ 企画/原案/アニメーション:いましろたかし プロデューサー 松江哲明、 山下敦弘 出演:大橋裕之(漫画家)、 山本ロザ、 守屋文雄、 姫乃たま、 悦子ママ、 佐藤宏、 吉岡睦雄、 速水今日子、 工藤翔子、 高麗靖子、 テルコ、柳英里紗、 相馬有紀実、 中谷仁美、 山下知子、 寺内康太郎、 松永祐樹、 小川朝子、 川瀬陽太© ハリケーン企画 2016
いましろたかし × いまおかしんじ × 大橋裕之 × 松江哲明 × 山下敦弘 × オシリペンペンズ × 坂本慎太郎による映画です
現在の東京に危機感を覚えお金を貯めて地方へ脱出するという計画の為、質素な生活を送る西岡。 彼は呑み屋からの帰り道、首から「あなたを待っています」 と書かれたプラカードを下げ立ち尽くす女性を見つける…。
ひとみちゃん ( 2016年/日本/10分/千葉県初上映 )
監督/脚本:守屋文雄 プロデューサー:山下敦弘 出演:山本ロザ、新名基浩、岩谷健司
ひとみちゃんです。 人騒がせだけどニクめない、淋しがり屋の新妻です。
新婚ホヤホヤの人妻・ひとみは、最愛の旦那・辰二郎を連れて、姉の家を突然訪ねる。結婚の報告がてら、いつの頃からか疎遠になった姉をびっくりさせようとするが…。
私の窓 ( 2016年/日本/41分/千葉県初上映 )
監督/脚本:渡邊桃子 出演:北村美岬、渡辺勇、宮下直也、松本沙羅、高橋由佳
PFF アワード2016 入選
東京と長野。愛しい日常がスクリーンを越え、広がる――
東京から長野に戻ってきた美岬は、床屋を営む祖父と暮らしはじめる。なんということもない生活のすぐそばには、いつも街が見通せる床屋の大きな窓があった。そして美岬は、再び東京へ出る。
溶ける ( 2016年/日本/45分/千葉県初上映 )
監督/脚本:井樫彩 出演:道田里羽、ウトユウマ、小山梨奈、速水今日子、坂本雅子、赤瀬一紀、増田優子、青木三奈
PFF アワード2016 審査員特別賞 /第28回東京学生映画祭 準グランプリ / 第4回なら国際映画祭 学生映画部門 NARA‐wave ゴールデン KOJIKA 賞
川に飛び込む日常――「未来がない」と彼女は言った
田舎町に住む高校生の真子は、学校生活や友人関係のストレスを、密かに近所の川に飛び込むことで解消している。ある日、川に飛び込んだところを東京からやって来た従兄弟の孝太郎に見られてしまう。
ピンパン ( 2016年/日本/15分/千葉県初上映 )
監督/脚本:田中羊一 出演:柳英里紗、彭羽、松川のりすけ、石橋征太郎、芹澤興人
第69回 カンヌ国際映画祭 ショート・コーナー出品 / 第31回 オーデンセ国際映画祭 2016 コンペティション部門ノミネート / SKIP シティ国際 D シネマ映画祭 2016 短編部門ノミネート
© DEEP END PICTURES Inc.カット、 スマッシュ、 カット。私は「私を」打ち込む
職場でセクハラを受け、何も抵抗できないでいる女。仕事の後、毎日のように卓球場に通い、一人黙々と練習に没頭することで現実逃避する日々を過ごしていたが…
夕暮れの催眠教室 ( 2016年/日本/25分/千葉県初上映 )
監督/脚本:井上博貴 出演:青木珠菜、長谷川ニイナ、萩原利久、芳村宗次郎、草野康太
ショートショートフィルムフェスティバル&アジア 2016 ジャパン部門ノミネート / SKIP シティ国際 D シネマ映画祭 2016 短編部門奨励賞 / 第11回札幌国際短編映画祭 オフシアター部門上映 / アシアナ国際短編映画祭 2016 招待上映
放課後の実験室。恋の行方は、 思いのままに…
高校生の今日子と香奈は、好きな男子生徒に催眠をかけ、恋愛が上手くいくよう画策していた。しかし、今日子が香奈の好きな男子生徒・玲司の想いを知ることで、2人の思惑が狂い始める…。
堕ちる ( 2016年/日本/29分/千葉県初上映 ) 公式twitter
監督/脚本:村山和也 出演:中村まこと、錦織めぐみ (Luce Twinkle Wink☆)、古川順、金子昌弘、水井章人
第6回きりゅう映画祭きりゅうシネマ 2016 作品
© kazuya murayama歌声が、笑顔が、頭から離れない――
55歳職人、地下アイドルに恋をする――
無口で真面目な熟練の織物職人耕平が、ふとしたきっかけでローカル地下アイドル「めめたん」にハマってしまう。職人の一途な想いは、彼女に届くのか?
花に嵐 ( 2016年/日本/76分/千葉県初上映 )
監督/脚本:岩切一空 出演:岩切一空、里々花、小池ありさ、篠田竜、半田美樹、不破要、吉田憲明
PFF アワード2016 準グランプリ&ジェムストーン賞(日活賞)&日本映画ペンクラブ賞&観客賞(名古屋) / カナザワ映画祭2016期待の新人監督 観客賞 / 横濱インディペンデント・フィルム・フェスティバル 2016 長編部門 最優秀賞
やり方がわかるからやるんじゃないでしょ?やりたいからやるんでしょ?
大学の映画サークルに入った新入生の“僕”は、カメラを借りて映像日記を撮り始める。そんな“僕”の前に現れる不思議な魅力の女性先輩、花。“僕”は彼女に未完に終わった映画の続きを撮って欲しいと頼まれる。