04年10月特集/恋の門
2004年 日本
監督 松尾スズキ
脚本 松尾スズキ
出演 松田龍平 酒井若菜
松尾スズキ 忌野清志郎
小島聖 平泉成
塚本晋也 尾美としのり
田辺誠一 片桐はいり
市川染五郎 皆川猿時
村杉蝉之介 平岩紙
江本純子 筒井真理子
三輪ひとみ 小森未来
三池崇史 庵野秀明
安野モヨコ しりあがり寿
山本直樹 内田春菊
井口昇 神谷誠
大竹まこと 小日向文世
大竹しのぶ 他
<< 作品概要 >>
石で漫画を描く自称「漫画芸術家」蒼木門は、バイト先へ向かう途中、
ハート型のイイ石を拾おうとして、出勤に急ぐＯＬのヒールに指をひどく踏まれてしまう。
ケガの治療をしていたせいで、バイトに遅刻した門は、そこで朝のＯＬと再会する。
証恋乃と飲み直すことにした門は、翌朝、目を覚ますと全身妙な格好をさせられていることに気がつく。
実は恋乃はコスプレーヤーで、剣術格闘ゲーム「ソウルキャリバー」の「ホン・ユンスン」
が似合うボーイフレンドを探していたのだった。そして、過去最高に「ホン・ユンスン」
のコスプレに似合う門と付き合うか決断するために、恋乃は門をアニメソングの第一人者・
阿部セイキの一泊ツアーに誘うのだが……。
2005/05/01/12:44 | トラックバック (1) | 恋の門 ,中川泰典 ,今月の注目作
恋の門
（2004 / 日本 / 松尾スズキ） ひたすら下世話なエロスが漲った力作 膳場 岳人 それなりの容姿と性格とごく平凡な恋愛観を持つ成人女性であれば、 何人かの男性とキスやセックスに溺れた経験があるだろう。その経験の当たり前な豊かさが、成人女性のエロティシズムに繋がっているわけだが、 この映画における酒井若菜が劇中で繰り返すキスシーンには、そうした意味でのリアリティが妙に強く感じられる。舌と舌を絡めあうキスに、 いつわりの恥じらいを帯びるでもなく、さりとてキスの価値を貶めるような手馴れた様子もなく、二十台前半、 あるいは中盤に差し掛かった女性として、それなりに自然な接吻にのめりこんでみせる。それほどの雰囲気のあるキスがかわされたならば、 客としては当然、それに続く行為へと期待が高まるわけだが、酒井若菜は現役アイドルなので、その先はありませ 続きを読む
2005/05/01/12:43 | トラックバック (1) | 膳場岳人 ,恋の門 ,今月の注目作
恋の門
（2004 / 日本 / 松尾スズキ） 自虐オナニーに耽る夜 百恵 紳之助 「あー、夢でもいいから酒井若菜とセックスしてぇ」と「素肌」 でオナニーばかりしている筆者にとってはこれはもうたまらん映画だった。何がたまらんって嫉妬で狂いそうになる。 これだけ酒井若菜がかわいく撮れているのであるからして、 これはもう松尾スズキと酒井若菜の間に恋愛感情が成立していたとしか思えないぞなもし。しかも松尾スズキリードで。 しかもとってもとってもとってもエッチな男に陵辱されているのに落ちていってしまう女のように。 「ああ･･･もう、松尾さんの言うことなら何でも聞いちゃいそう！」という酒井若菜の声が今にも聞こえてきそうである。 なんだか松田龍平とのキスシーンでもなぜか松尾スズキとキスしているような気さえしてくるのである。 とにかく酒井若菜のおっかけには正 続きを読む
2005/05/01/12:41 | トラックバック (3) | 恋の門 ,今月の注目作 ,百恵紳之助
恋の門
（2004 / 日本 / 松尾スズキ） 痛快無敵のナンセンスラブコメディー 仙道 勇人 自称「漫画芸術家」の青年と同人漫画とコスプレが趣味なOLの破天荒な恋の行方を描いた漫画を原作に、「比類なき鬼才」松尾スズキが初メガホンをとった本作は、 ポップな演出と切れ目なく放たれる笑いで観客を片時も厭きさせることがない極上のコメディー映画である。正直に告白すると、 特報と予告編を見た限りでは、食指が全く動かなかった筆者であるが、予想外に面白く何度も笑わされてしまった。一回性が強い面は否めないが、 鬱憤を晴らしたい時にうってつけの作品だろう。 驚くべきことにと言うべきか、当然と言うべきか、松尾スズキは映画的なドラマトゥルギーに一切拘泥する風がない。 その非映画的なスタンスが、却って本作に溢れるナンセンスなギャグや、 通常では挿入できそうもない表現を 続きを読む
2005/05/01/12:39 | トラックバック (0) | 仙道勇人 ,恋の門 ,今月の注目作
