インタビュー
矢崎仁司監督/『無伴奏』

矢崎仁司 (監督) 映画『無伴奏』について【2/5】

2016年3月26日(土)、新宿シネマカリテ他全国ロードショー

公式サイト 公式twitter 公式Facebook (取材:深谷直子)

『無伴奏』場面1 『無伴奏』場面2――監督が小説などの文字で書かれたものに心動かされる方であることと関係するのかもしれませんが、映画では冒頭からデッサンノートに響子が想いを書きつけるということが描かれています。響子の気持ちは独白の声などでももちろん伝わるんですが、書き文字で、視覚で見るということでとてもリアルに感じられるものなんだなと思いました。

矢崎 本当に小説の地の文が美しくて、どう映像で表現すればいいんだろう?というのをかなり悩んでいたんです。かなりの長編でもありますしね。そんなときに金子光晴さんの詩集のあとがきを小池さんが書かれているのを見付け、そこには小池さんが当時いつもデッサンノートを持ち歩いていたということが書かれていたんです。そこで響子には心情を書きなぐれるデッサンノートをいつも持ち歩かせようというヒントを得たは得たんですが、でもまさか、小池さんから実際のデッサンノートを見せてもらえるとは思っていませんでした。クランク・イン前に軽井沢でお会いしたときに見せてくれて。

――すごいですね。そんなプライベートな、しかも若いときに書いたものなんて、かなり恥ずかしいと思いますが。

矢崎 本当に初めは「触っていいんですか?」という感じだったんですけど、「どうぞどうぞ」と写真も撮らせてもらいました。それを参考に、もうそのデッサンノート自体も販売されていないんですけど、美術の井上(心平)さんやみなさんが苦心して再現してくれて。劇中でめくるのは、実物のページをそのまま写させてもらったものなんです。

――小池さんの信頼がないとそんなことはさせていただけないですよね。

矢崎 それだけ思い入れの強い作品だということなので、もう絶対に捧げたいと思いましたね。

――脚本は、武田知愛さん、朝西真砂さんという監督の以前の作品にも参加されていた方たちですが、原作をどのように脚本化していったのですか?

矢崎 最初は250ページぐらいの原作にかなり忠実な脚本を書いてきていたんです。でもプロデューサーの登山(里紗)さんから、現在から過去を回想するという原作どおりの描き方ではなく、あの時代だけを描いたほうが今の若者に届くんじゃないか?という意見が出て。それから武田さんに入ってもらって100ページ以上切ってもらいました。響子が変わっていく、そのところどころの変化が美しいので、そういう変化を描く映画にしようと思いました。

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無伴奏 2015年/日本/カラー/16:9/5.1ch/132分
出演:成海璃子,池松壮亮,斎藤工,遠藤新菜,松本若菜,酒井波湖,仁村紗和,斉藤とも子,藤田朋子,光石研,松嶋亮太,
中村無何有,海音,関本巧文,田中貴裕,池浪玄八
監督:矢崎仁司 原作:小池真理子
製作:重村博文,川村英己,西田宣善 プロデューサー:登山里紗,山口幸彦,楠智晴 脚本:武田知愛,朝西真砂
ラインプロデューサー:野村邦彦 撮影:石井勲 照明:大坂章夫 録音:吉田憲義 美術:井上心平
音楽:田中拓人 編集:目見田健 衣裳:宮本茉莉,江頭三絵 ヘアメイク:宮本真奈美 音響効果:佐藤祥子
助監督:塩入秀吾 制作担当:三浦義信 主題歌:「どこかへ」 Drop’s (STANDING THERE, ROCKS / KING RECORDS)
配給:アークエンタテインメント 製作:「無伴奏」製作委員会(キングレコード/アークエンタテインメント/オムロ)
© 2015「無伴奏」製作委員会 R15+
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2016年3月26日(土)、新宿シネマカリテ他全国ロードショー

2016/03/23/21:52 | BBS | トラックバック (0)
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