『かもめ食堂』完成披露試写会舞台挨拶

去る2月27日（月）夜、東京ＦＭホールで映画「かもめ食堂」の完成披露試写会が行われた。会場は、約7000通の応募の中から抽選で選ばれた約160組のファンで超満員。上映に先立ち、出演の小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ、原作の群ようこ、荻上直子監督らが登壇し、邦画初のオールフィンランドロケとなった本作撮影中のエピソードなどを披露した。上映後、会場を後にする参加者の顔が、一様に清々しい笑顔に包まれていたのが印象的だった。

かもめ食堂会見2
左より、片桐はいり、群ようこ(原作者)、荻上直子(監督)、小林聡美、もたいまさこ

小林聡美/サチエ役：
「ゆったり、のんびりと楽しみました。（料理の手つきが見事だったというコメントに対し）いえいえ、単に“料理の神様” が私のところに来てくれただけですから」

片桐はいり/ミドリ役：
「とにかくお腹が空く映画なんですよ。何か食べてから劇場にいらっしゃることをお薦めします！」

もたいまさこ/マサコ役：
「フィンランド人は日本人に似ているんです。蒙古班もありますし。だから、すぐにリラックスしました」

群ようこさん/原作者：
「映画は、原作よりもずっとやわらかいムードに仕上がっていると思いますね」

荻上直子/監督：
「見どころは、とにかくおいしそうなご飯、のひと言に尽きます」

かもめ食堂1
かもめ食堂
http://www.kamome-movie.com

2006年3/11（土）より
シネスイッチ銀座、109シネマズMM横浜ほか全国順次ロードショー

ハラゴシラエして歩くのだ。

かもめ食堂2 北欧の国フィンランド、高い高い青い空の下、ある夏の日、ヘルシンキの街角に小さいけれど健気に「かもめ食堂」は開店しました。その小さな食堂に現われるちょっと訳ありげな、でも何だか懐かしい、そんな人々。何かが起きそうな、何にも起きないような、不思議な物語ができました。原作は、群ようこ。初めて映画のために書き下ろした小説を『バーバー吉野』で2003年、ベルリン国際映画祭児童映画部門賞を受賞した、荻上直子が瑞々しい感覚で脚本化し演出しました。