満員御礼となった場内からの熱い拍手に迎えられ、映画のスタッフTシャツを着込んだ登壇者たちが前後2段に整列。晴れがましく胸アツな光景だったが、司会を務める宣伝担当者は上がってしまったとのことで、たまたま観客として来場していたフジテレビの笠井信輔アナウンサーに、「私の代わりに司会を、お願いしますよ！」と懇願するという予想外の展開。無茶振りをされた笠井アナは「嬉しいけどマズイですよね、会社に言ってきていないし。マスコミのみなさん、『飛び入りで強制司会させられている』と書いてくださいね！」と釘を刺しつつも、ゆうばりで鑑賞して以来本作を熱烈に支持しており、軽部真一アナとの映画番組「男おばさん！！」に監督やキャストに出演してもらったことがあるため「お礼です！」と快諾し、台本を受け取ると大所帯の舞台挨拶をキビキビと回していった。

濱津隆之 真魚 しゅはまはるみゾンビ映画を撮影していた自主映画クルーが本物のゾンビに襲われて起こる血まみれのサバイバル劇を37分ワンシーン･ワンカットで撮影するなど、サービス精神旺盛に数々の仕掛けが散りばめられた本作。新人の上田監督がワークショップに集まった俳優たちと作り上げた作品であることも驚きを呼んでいる。笠井アナがキャスト勢に向かって「商業長編映画初めての人！」と尋ねると、大半が手を挙げた。そんなキャストが自己紹介と思い出深い出演シーンについてコメントしていった。

撮影中にゾンビの襲来に遭い、「カメラは止めない！」と荒ぶる熱血監督役を演じた濱津隆之は、これまで舞台中心に活動しており、映像作品への参加はほぼ初めてとのこと。劇中と打って変わって癒し系の笑顔を浮かべながら「吹っ切れた監督を演じるのは大変でした。あんまりああいうことをしないので（笑）。いい経験になりました」と語った。

さらなる熱血キャラを演じた真魚が紹介されると、客席から「真魚ちゃーん！」と歓声が。嬉しそうに会場を見渡して「今日は雨が降っているんですけど、こんなにたくさんの方に来ていただけてすごく嬉しいです！」と語ると、上田監督が即座に「ちょっと猫かぶってます。本当はもっと暴走娘です」と突っ込みを入れて笑いを誘った。

「”ポン！”が忘れられません」と紹介されたのはメイク役のしゅはまはるみ。しゅはまが”ポン！”の掛け声ととも放つアクションはこれまでの映画祭でも大ウケで海外メディアもこぞって取り上げているが、日本でも流行必至。笠井アナからのリクエストに応えて”生ポン！”を披露すると場内では喝采が起こった。
また、この日のケイズシネマでの上映は、初回の開映前の時点で3回分すべて完売していたが、レイト上映で座席数も多い池袋シネマ･ロサはまだ余裕があるということで、しゅはまはキャラ同様の姉御肌ぶりもここで発揮。「映画を観てもう1回観たいと思ってくださる方は、池袋で今日のうちにまた観れますよ！　この回のチケットの半券を持っていけば、”生き返り割り”というリピーター割引も使えます。よろしければ早速お使いください。よろしくお願いします。ポン！」とお得な割引システムも含めてアピールした。