映画『カメラを止めるな!』初日舞台挨拶レポート【2/3】
新宿K's cinema、池袋シネマ・ロサにて絶賛上映中!
ゾンビに襲われる主演俳優役を演じた長屋和彰は「いけすかない俳優役を演じた長屋和彰です。僕いまだに疑問に思っているんですけど、ゾンビって斧使えるんですか(笑)? このあと外にいるので、一言ずつ『使える』『使えない』って答えていってください」と客席に問いかけ、監督を「本当にめんどくさいやつだな」と呆れさせた。
ゾンビ化するカメラマンを演じたのは細井学。口から吐き出す怪しいゲロには「ふぐ雑炊を使いました、レトルトの」と明かして笑いを誘った。
それを浴びて感染する気の毒な助監督を演じた市原洋は、「ゾンビ変身用のコンタクトレンズがなかなか入らなくて、テンパりながらやりました」と緊張感あふれる37分ワンカット撮影への体当たり体験を振り返った。
ワンカット撮影中にはやはり大小のトラブルが絶えなかったらしく、吉田美希はある小道具を持って走り、秋山ゆずき演じるヒロインの足元に置くというところで転んで脳震盪を起こしたそう。「ずっと頭がガンガンしていて『これはちょっとヤバイな』って思ったんですけど、案外ちゃんと仕事やっていたのでよかったです」とヒヤリとする体験談を披露した。
神経質な音声マンを演じた山崎俊太郎は、「上田監督は日常的に人をいじって笑わせようとする人で、自分は傷ついたりして怒ったりすることが多いんですけど、いじられたらすごくラクになったみたいな瞬間もすごくありました。この映画も頭のおかしい人がたくさん出ていますけど(笑)、普通の監督だったら絶対撮らないそういう人を、上田監督はしっかり撮ってくれたから、そういうところがきっと『愛がある』と評価されているんじゃないのかなと思います」と、不器用さをにじませながら語って会場は拍手に包まれた。
吉田美希 山崎俊太郎辻岡正人監督作品などで人気の大沢真一郎は、「愉快な仲間たちと撮った作品をこうやって観ていただけることを本当に嬉しく思っております」と爽やかに挨拶した。
福々しい笑顔が一度見たら忘れられなくなる竹原芳子は、「(昨年11月の)先行上映のときに上田監督が『世界へ行けたらいいな』って言ってたんですけど、半年経って現実になりました。本当にありがとうございます!」と明るく語った。
けなげな演技が光る浅森咲希奈も「もともとはワークショップで始まった映画で、去年限定6日間上映しましたが、自分たちの知り合いじゃない人たちにまでこんなに届いているというのがすごく嬉しかったです」と初々しく語った。
監督・脚本・編集:上田慎一郎
出演:濱津隆之,真魚,しゅはまはるみ,長屋和彰,細井学,市原洋,山﨑俊太郎,
大沢真一郎,竹原芳子,浅森咲希奈,吉田美紀,合田純奈,秋山ゆずき
撮影:曽根剛 録音:古茂田耕吉 助監督:中泉裕矢 特殊造形・メイク:下畑和秀 ヘアメイク:平林純子
制作:吉田幸之助 主題歌・メインテーマ:鈴木伸宏&伊藤翔磨 音楽:永井カイル
アソシエイトプロデューサー:児玉健太郎 牟田浩二 プロデューサー:市橋浩治
製作・配給:ENBUゼミナール © ENBUゼミナール
公式サイト 公式twitter 公式Facebook