映画『カメラを止めるな!』初日舞台挨拶レポート【3/3】
新宿K's cinema、池袋シネマ・ロサにて絶賛上映中!
演じたキャラクターそのままのような俳優の個性が伝わる挨拶が一巡したあと、いよいよ笠井アナが「この信じがたい作品を完成させました上田慎一郎監督です!」と監督を紹介。
上田監督は、「記念すべき初日の初回にお越しいただき本当にありがとうございます。この作品は、2017年の6月21日にクランクインしました。今日が6月23日なので、去年の僕たちは撮影真っ只中にいて、そのときはこんなことになるとは思ってもなかったのでビックリしています。この作品の出演者の半分くらいが演技経験のない人たちです。選んだ基準は『ポンコツ』ということで(笑)。不器用な人たちががんばっている映画を作りたくて、オーディションしたときに『人間的に不器用だな』という人たちを選んでキャスティングしました」と明かした。さらに「映画が完成したあとも、SNSも知らないような人たちばかりだったのにみんながんばって、今はほとんどツイッターのアカウントを持ってるんです。今日までの宣伝も一緒になって走ってきました……」とここまでの道のりを思い返しているうちに感極まったように声を詰まらせた。
そんな監督に、笠井アナが「37分一発撮り、テイクいくつ行きました?」と質問。「6回やりましたね」という答えに、「ではキャストのみなさんで『私が原因で止めました』という方は正直に」と挙手を促すが、キャストのNGでカメラが止まることはなかったとのこと。上田監督が「止まった原因は技術的なトラブルが多くて、『ゾンビメイクが間に合いません』とか、カメラマンがコケるシーンでRECボタンを誤って押してカメラが止まっていたとか。カメラのレンズに血がかかったのもガチのトラブルです。市原のコンタクトが緊張で手が震えてなかなか入らなくて、その間みんながアドリブでつないでます。『こんなのウソよ!』ってずっと言っているのがそうです」と明かすと、笠井アナは「役者さんがすごくがんばられたんですね」と心底感心している様子だった。
その後のフォトセッションでは、カメラを向けるマスコミ陣それぞれに全員が迫真のゾンビポーズを決め、そのうちゾンビ声まで発する熱の入れように観客たちも大喜び。 最後に上田監督が、「今日までみんなで走って映画を作ってきました。今日からまた新たな一歩です。今日映画を観て感染した方は、どんどん他にも感染者を出していただけるように応援していただければと思います。本日は本当にありがとうございました!」と舞台挨拶を締めくくった。。
(2018年6月23日 新宿ケイズシネマで 取材:深谷直子)
新宿K's cinema
6/29(金)18:40回上映後 ゲスト:中野量太(映画監督),上田慎一郎監督
6/30(土)14:40回上映後 ゲスト:イシグロキョウヘイ(アニメーション監督),上田慎一郎監督
7/1(日)18:40回上映後 ゲスト:大九明子(映画監督),上田慎一郎監督
7/2(月)18:40回上映後 ゲスト:乙一(小説家),上田慎一郎監督
7/5(木)18:40回上映後 ゲスト:中井圭(映画解説者),上田慎一郎監督
7/6(金)18:40回上映後『ミニライブ&音楽座談会』ゲスト:山本真由美,鈴木伸宏,伊藤翔磨,上田慎一郎監督
池袋シネマ・ロサ
7/2(月)20:45~の回上映後 ゲスト:矢田部吉彦(東京国際映画祭ディレクター),上田慎一郎監督
監督・脚本・編集:上田慎一郎
出演:濱津隆之,真魚,しゅはまはるみ,長屋和彰,細井学,市原洋,山﨑俊太郎,
大沢真一郎,竹原芳子,浅森咲希奈,吉田美紀,合田純奈,秋山ゆずき
撮影:曽根剛 録音:古茂田耕吉 助監督:中泉裕矢 特殊造形・メイク:下畑和秀 ヘアメイク:平林純子
制作:吉田幸之助 主題歌・メインテーマ:鈴木伸宏&伊藤翔磨 音楽:永井カイル
アソシエイトプロデューサー:児玉健太郎 牟田浩二 プロデューサー:市橋浩治
製作・配給:ENBUゼミナール © ENBUゼミナール
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