東日本大震災に被災して亡くなったと思われていた、結婚目前で別れた元彼女が横須賀で生きているかもしれないという噂を聞き、現地を訪れる青年の姿を通して震災後の世情に対する怒りと希望を描く人間ドラマ。本作の劇場鑑賞券を5組10名様にプレゼントします。
◆応募締め切り:7月2日(木)応募受付分 ※応募者多数の場合は抽選となります。
◆公式サイト:https://www.yokosukakitan.com/
註)ご提供いただいた個人情報は、本プレゼント以外の目的では一切使用いたしません。また、個人情報そのものも招待状発送後3ヶ月で破棄します。当選者の発表は招待状の発送をもってかえさせていただきます。なお、当選に関するお問合せへの回答はいたしかねます。予めご了承下さい。
横須賀綺譚
いやな映画だ。なんでも都合よく忘れて、
できるだけ楽に生きようとする私たち自身の惰性を直視させられる。
――森義隆監督『聖の青春』『ひゃくはち』
2020年7月11日(土)より新宿k’sシネマにて3週間レイトショー
~幽霊に会いに行く~
結婚目前だった春樹と知華子は、知華子の父が要介護になったため、別れることとなった。春樹は、知華子との生活と東京 での仕事を天秤にかけ、仕事の方を選んだのだ。
それから震災を挟んだ9年後、被災して死んだと思われていた知華子が「生きているかもしれない」との怪情報を得た春樹は 半信半疑のまま、知華子がいるという横須賀へと向かう。
『現実』が現実を侵食していく
2011年3月11日――あの日、私たちは「ついに来た」と思ったものだ。燃え さかる気仙沼を見ながら、原発のメルト ダウンの報道におびえながら。そして、生き延びたのなら変わろうと思った。変わらなくては、死んだ人たちに顔向けできない。 あれから9年の月日がたち、まるで夢でも見たかのように、あの日の気持ちを頭の片隅に追いやって生活しています。主人 公の春樹はそんな私たちの一人です。春樹はひょんな事から、被災して死んだと思っていた元恋人が「生きているかも」との怪情報を得て、横須賀へと向かいます。その旅はあの日の気持ちを思い出す旅でありました――。
春樹役に『恋の罪』(園子温監督)『こっぱみじん』(田尻裕司監督)『走れ、絶望に追いつかれない速さで』(中川龍太郎監督)などで注目を集めた小林竜樹を迎え、共演 者にインディーズ映画から『シンゴジラ』(庵野秀明総監督)といった大作、『anone』などの TV ドラマまで幅広く活躍する川瀨陽太、友情出演に烏丸せつ子、昨年、映画界を盛り上げた『カメラを止めるな!』から長屋和彰らが脇を固める。(監督の上田慎一郎も監督補として参加)
監督/脚本:大塚信一
【監督コメント】 今の世の中がクソだと思う人に見て欲しい。どうしてこんなクソみたいなことになったんだ、と疑問に思う人に見て欲しい。僕にとって映画作りは『映画人』になるための就職活動ではありません。ラーメン屋で働き、家族を養うことに誇りを持っています。
無理だ、百戦百敗は承知の上、世の中を変えるために映画を撮りたい。いや、やっぱそれは無理か(笑)。ならば、せめて今の世の中は『クソだ』ぐらいは言いたい。じゃあ何で映画なんだ?Twitterで呟けば良いじゃん。理由は簡単です。映画が死ぬほど好きだからだ!